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コーラン燃やしとは、イスラム教の聖典コーランを燃やすという、キリスト教の過激派が行う政治パフォーマンスである。
概要
何度か未遂を含め行われているが、有名なのはアメリカの牧師テリージョーンズが行ったものである。彼はアメリカ同時多発テロ九周年に際し、またニューヨークの事件現場の近所にモスクが建つことへの抗議の一貫としてコーランを焼こうとした。彼は9月11日を「国際コーラン焼却日」と名付け、その日に実行しようとしたがイスラム教徒から抗議が殺到しさらにオバマ大統領（当時）も「中東で戦っている兵士が襲撃されるからやめろ」と抗議した。その結果、このときはコーラン焼却は未遂に終わった。
・・・が翌年2011年、彼は突如自身が牧師を務める教会でコーランを被告とする裁判（？）を開廷。イスラム教が数々の戦争、テロ、多神教徒の信仰を侵害しているとしてその聖典であるコーランに有罪を宣告。油に漬けた後燃やし、その様子をネットで公開した。その後もムハンマドの肖像画などを焼却するなどのパフォーマンスを行っている。文化侵略や多神教の迫害、戦争やテロの原因ならキリスト教も大概だろとか突っ込んではいけない。
ほかにも、主にキリスト教徒などの手によって、イスラム教へのヘイトアピールのために、コーランやムハンマドの絵を燃やすなどの行為が行われるときがある。ちなみに、それへの報復としてイスラム教徒が新約聖書を燃やすことはほとんどない。これはイスラム教でもイエス・キリストは正式な預言者の一人とされ、その言行録である新約聖書もイスラム教の聖典の一つであるからである。コーランも新約聖書を土台にしているのであるから新約聖書を燃やすのは、コーランより重要度が低いとは言え大事な聖典を燃やすことになってしまうからである。
日本では
コーランは中東その他の国地域の人が非常に大事にしているものであるので絶対にやってはいけない。そのせいで日本でテロが起きたらどう責任をとるのであろうか。「俺の本だから燃やそうと勝手だ」と言うかもしれないがわざわざそれを公表することはイスラム教徒の心情を踏みにじる行為である。中国や韓国の人間が日本国旗を燃やす行為と変わらない。なのでやってはいけない。
2019年現在までのところ、少なくとも大きく報道されたものの中では、日本人がコーランを燃やした事件は無いようだ。2001年に富山県でコーランが破損される事件があったが、この事件では「破り捨てられていた」と報道されている。
捏造
「唐澤貴洋という人物がコーランを燃やしていた」と称する文章や動画が日本語圏のインターネットで流布されていたりもする。この「唐澤貴洋」とはネットいじめの対象になっていることで知られる日本の弁護士である。だが実際には、唐澤貴洋がコーランを燃やしたという事実は無いようだ（一次ソースが皆無である）。
そういった「唐澤貴洋がコーランを燃やした」とする文章や動画は、「唐澤貴洋をいじめること」をエンターテインメントとして楽しむ人々、通称「ハセカラ民」の一部によって創作されたものであるようだ。こういった捏造情報を翻訳して海外のイスラム教過激派組織に流し、これら組織による唐澤貴洋への攻撃を促すといった活動も行われたという。
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関連項目
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