※この記事にはモンスターハンター4Gに関するネタバレが含まれています。
ゴグマジオスとは、モンスターハンターシリーズに登場するモンスターである。
概要
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初登場は『モンスターハンター4G』で、オンラインモード(大老殿)における最高位G級クエストの実質的なラスボスに当たる存在である。
種族は“古龍種”に位置付けられ、背中から突き出した一本の撃龍槍から「巨大な戟(槍の一種)を持つ龍」として“巨戟龍”と名付けられた。
約数十m近い巨大な体躯を持つ超大型モンスターで、まるで痩せこけた人間のような細身の身体、骨格だけで出来てるようにも見える薄い翼、そして遠く離れた高地の蛮竜を彷彿とさせる鋭角的な頭部が特徴。その全身は錆びついているかのような黒ずんだ甲殻で覆われ、背中には一本の撃龍槍が突き立てられているという極めて異形のモンスターであり、その禍々しい姿はもはや生きた龍というより“ドラゴンゾンビ”的な印象を受ける。
体内で熱を生成、放出する際に顎下や胸部から光が漏れる。
最大の特徴は常に全身から分泌し、地面に滴り落ちて来る可燃性の黒い重油状の体液で、これがハンターに付着すると重油拘束状態になり、動きを止められると同時に後述するゴグマジオスの熱線型ブレスや赤熱化した腕の振り払いなど熱を帯びた攻撃で受けるダメージが増加する。
基本骨格はゴア・マガラやシャガルマガラと同じく翼を第二の腕として使うタイプで、立ち上がって二足歩行する時はミラ骨格に切り替わる。その翼脚を用いて繰り出す大規模な格闘攻撃の他に、口からは巨神兵のビームみたく着弾から時間差で大爆発を起こす高圧重油ブレスを撃ち出す。
ある程度ダメージを受けると激昂し背中から黒い蒸気が噴き出し始め、分泌する重油が発火性を持って地面に落ちた瞬間に爆発するようにもなる。そして驚くべき事にこれだけの巨体でありながらその巨大な翼脚を展開して飛行能力を発揮し、空からフィールド全域に対して熱線を乱射しまくるようになる。
戦闘の舞台はドンドルマの戦闘街であり、ハンターは手持ち武器だけでなく施設の各所に備え付けられたバリスタや移動式砲台、そして撃龍槍と巨龍砲なども駆使して戦う事となるが、とにかく体力が非常に高く、例え4人パーティであっても倒すにはだいたい10分から20分くらいかかったり、ソロの場合だとヘタすれば撃龍槍を何発当てようが巨龍砲を命中させようが制限時間ギリギリまで戦わされ、最悪時間切れに追い込まれる事も少なくない。
弱点属性は古龍共通の弱点である龍属性と体内の油が引火するのか火属性となっている。
一方で、身体の表面に重油が流れている状態の時はその部位の防御力が下がるという特徴を持つ。
ゲームを進めていると、時々大老殿の職員達から「最近各地の砦や城の武器庫が何者か襲われ、中の火薬や砲弾が奪われる事件が頻発している」という話が聞けるのだが、その犯人こそがこのゴグマジオスであり、火薬などの発火性の物質が好物とされるゴグマジオスは夜ごとそういった施設を破壊しては中の火薬類を食らっていたらしい。
(どうしてこんなデカブツの接近にそこの警備兵は最後まで気づかなかったのか?とはよく言われるが)
背中に撃龍槍がついている事から「まさか人造兵器か?」と思うかもしれないが、これはかつてドンドルマの武器庫を襲った際にうっかり油まみれの身体にくっついてしまっただけとの事。ただしゴグマジオスの素材で作られる武器はどれも意味深な名前になっており、ゴグマジオスの不気味な見た目も相まって過去の文明とのなんらかの関連性を匂わせていると言えなくもないが、あくまで妄想の域を出ない(登場当初はその突飛な形態と能力からユーザーの間で世界観的な裏設定として語られる人造モンスター“竜機兵”かと話題になった事がある)。
なお、この初代撃龍槍はゴグマジオスの背中へ攻撃し続けると身体から外れて地面に落ちるが、起動装置はまだ生きており、作動させるとゴグマジオスへ最後の一撃を放った後崩壊する。体力がべらぼうに高いゴグマジオスへの貴重なダメージ源の一つなためソロで戦う場合はぜひ利用したい。
武器 / 装備
防具
このゴグマジオスから作れる装備は剣士でゴグシリーズ、ガンナーでマゴグシリーズと呼ばれる。
まるで某クリーチャーデザイナーが手がけたような邪悪そうな怪人染みたデザインが特徴。
発動スキルは一部の無属性武器に設定された属性を発動させる“覚醒”と、その発動した属性の威力を高める“属性攻撃強化”と“状態異常攻撃強化+1”の複合スキルの“奥義”の他、剣士なら攻撃の会心率を上げる“見切り+2”、ガンランスなどの砲撃ダメージを上げる“砲術師”、マイナススキルには“砥石使用低速化”が発動するが、これらの事からこの装備と相性の良い武器種の選択肢はかなり狭く、一式装備だとかなり使い辛い。
一方のガンナーは弾や矢のクリティカル維持率を上げる“弾導強化”、通常弾の威力を高める“通常弾・連射矢UP”、マイナススキルは“装填速度-1”となっており、こっちの方がまだ汎用的と言える性能である。
属性への耐性はゴグマと同じく水属性と氷属性には強いが、やっぱり火属性と龍属性に弱い。
武器
このゴグマジオスの素材から作られる武器はというと、まるで拷問器具や処刑道具のような形状で、そこに刻まれた紋様などがほのかに明滅しているという実に不気味なデザインである。
全体的に高い攻撃力を持つが、反面マイナス会心率も強く、攻撃時にその威力が落ちてしまう事もある。
特徴としては最初から切れ味ゲージがMAXであるが、セルレギオスの武器と違って自動回復機能はないので切れ味が落ちたら素直に砥石を使うべし。
なぜか睡眠属性を有しており、敵モンスターを眠らせる事ができるが、これがどういう意図なのかは不明。
ちなみにこれらの武器の名称も上記の通り前作に負けず劣らずおかしな事になっており、初期段階では何かの文学小説、最終段階だとまるで今時のラノベやアニメのタイトルのような厨二的特徴的な名称のもので占められている。
武器種 | 初期名称 | 最終名称 |
大剣 | 嘆きの碑 | 忘却のオストラコン |
太刀 | 誘いの折れ口 | 斬罪のエルガレイオン |
片手剣 | 勇ましき兵 | 破滅のキリエ |
双剣 | 咎めし鋲 | 永訣のクラウィス |
ハンマー | 虚ろな檻 | 禁戒のデスモテリオン |
ランス | 戒めの枷 | 天涯のゲガルド |
ガンランス | 滅びの塔 | 前兆のプロフェティア |
スラッシュアックス | 裁かれし罪 | 邪執のコンキスタ |
狩猟笛 | 赦しの鐘 | 闇黒のテルプシコラ |
操虫棍 | 使われし者の証 | 堕在のラクリモサ |
チャージアックス | 禁じられた棺 | 代償のネイディア |
ライトボウガン | 荊冠のデストフィア | |
ヘビィボウガン | 戦慄のヘルシャフト | |
弓 | 拒みの牢 | 亡国のクピド |
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関連項目
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