サト×ピカとは、webサイト「虹色カタルシス」及び「朝目新聞」にて連載したwebコミックである。
概要
2004年10月より原作者である黒羽流睛氏の個人サイト『虹色カタルシス』及びネタ創作絵の投稿サイト兼ニュースサイトである『朝目新聞』の投稿掲示板にて不定期に連載が続けられている、ポケモンの擬人化を題材とした二次創作漫画である。(朝目新聞では「アサメグラフ」と呼ばれる過去のネタ絵保存庫にて、投稿された全話を読むことができる)
2008年より作者の黒羽氏が就職した為、本家サイト及びサト×ピカ自体の更新も滞りがちになっていたものの、2010年に入り2話連続での更新などもあって徐々に復活の兆しがみられるようになる。そして2012年、本格的に連載(不定期)を再開。2013年の1/31をもって無事完結を迎えた。
2014年7月にサイトを閉鎖することが告知された。作品についてはニコニコ静画など画像のアップロードサービスを利用して引き続き閲覧できるようにすることを検討中とのこと。
なお作者は、2014年8月より、Twitterにて「#サトピカエロ絵祭り」のハッシュタグを用いてサトピカのエロ絵を募集しており、自身も「サイトが閉鎖するまでのあいだサト×ピカのエロ絵を書き続ける」と宣言している。
作品内容
本作品ではポケモン擬人化で代表的な萌えもんとは関係無く、全て作者の黒羽流睛氏がデザイン・設定した擬人化ポケモン及び登場キャラクターによりストーリーが進行しており、萌えもんとは一線を画していることが特徴である。
作品中では基本的に、GB版第一作目の「ポケットモンスター赤・緑」の世界観・ストーリーを踏襲しつつ、擬人化やネタ投稿サイトならではの数多くのパロディを取り入れられている。(なお作者の黒羽氏曰く、当作品は「ポケモン擬人化変態ラブコメギャグ漫画」という位置づけであるらしい。)
上記の理由から、サト×ピカではよく有名・無名に関わらず様々な漫画・アニメ・流行のパロディが行われるが、中でも作者である黒羽氏が無類のジョジョラー(ジョジョの奇妙な冒険をこよなく愛する人)である為、作品中でもジョジョネタが頻繁に登場する。だがそれがいい。
また、作者の黒羽氏は連載開始当初はお世辞にも絵が上手いと言えるレベルではなかった為、連載開始初期の話は作画的な意味で読み辛い部分が多々あるが、中盤以降めきめきと作画のスキルを上げており、連載初期と後期ではまるで別人が描いていると思われる程、絵が上達していることも特徴である。(動画中のコメントでもよく「朝目連載陣の中で最も作画スキルが上達した絵師」として挙げられる)
主要登場キャラクター
- サトシ
- 主人公。ドMで女装癖(ただし上手い)でギャンブラーで将来性のカケラもない。(ついでにバカ)アニメ版等に見られるサトシ像とは大変かけ離れた変態である。ただここぞという時に予想だにしない力を発揮することがあり、決して物事を諦めない一途な性格でもある。マサラタウン帽子投げ大会優勝者の過去を持つ。連載初期と後期でメインの服装が変わる。
- ピカチュウ
- サトシパーティの一員。サトシの最初のポケモンでもあり、ドSでもある。何をどう間違ったのか、サトシに惚れてしまう。とある理由により伝説の鳥ポケモン、サンダーに育てられた為、通常のピカチュウと比べ戦闘力が非常に高い。本来使えないはずの技であるかみなりパンチをサトシの協力(?)により習得する。本作品はツンデレが多いが、その中でも最大且つ正統派ツンデレキャラでもある。
終盤にて仲間から外れたりもしたが、最終決戦でライチュウに進化した。 - ※なお尻尾の形は♀であるが、GB版初代ポケモンの設定に準拠してる為、形に変更はない。これはピカチュウ以外のサト×ピカに登場する全てのポケモンについても言えることである。(一部、赤ギャラドスなどの例外有)
- フリーザー
- 伝説の鳥ポケモンの一角であり、氷を司る”白薔薇”の二つ名を持つ。絶対に人に懐かない孤高の女王であったが、ピカチュウの善戦とサトシの不意打ちにより油断したところを、マスターボールによって捕らえられ、しぶしぶ”サトシを下僕にする”ことで仲間に加わる。ピカチュウに勝るとも劣らないドSであり、ピカチュウとは過去に因縁を持つ。この方もどこでどう間違ったのか、サトシに惚れてしまう。
- ベロンッ 「この味は!・・・ウソをついている味だぜ・・・・・・」
- セル(バタフリー)
- 「う~トイレトイレ…」
- 今、トイレを求めて全力疾走している僕はサトシパーティのごく一般的な♂ポケモン。強いて違うところをあげるとすれば、念力を使うと顔面崩壊することと、レシアに興味があるってことかナー。名前はセル。
- アッーな話はさて置き。
- トキワの森で捕まえたキャタピーが進化してトランセル時代のあだ名であるセルが定着してしまったので、バタフリーに進化してもセルと呼ばれている。レシアをめぐり、慎吾をライバル視していた。得意技はぶさいく顔になる「ねんりき」。
- レシア(ラフレシア)
- サトシパーティの一員であり、最後の良心。ナゾノクサからクサイハナに進化時あまりの臭いにセルも引いてしまい、泣かせてしまったが、ラフレシアに進化したことによって、臭いを調節できるようになった。
必殺技「はなびらのまい」を使うと自我を失い狂戦士モードになる。好みはムキムキのガチムチ。連載当初は唯一の正統派美少女であった為、非常に人気が高かったが、後半怒涛のライバルラッシュと出番の少なさもあって苦戦中。 - 「こちとら真剣なんじゃー!!」バチーン
- ギャラドス(赤)
- サトシパーティのギャラドス。コイキング売り親父のコイキングから進化した。
シゲオパーティにもギャラドスがいるが、あちらが青い通常のギャラドスに対しこちらは赤の色違いギャラドスであり、”赤ギャラ”等と略して呼ばれることが多い。戦闘では「ホット・パッション」と呼ばれるスタンドを出して戦う。
普段はNO THANK YOU!な顔であるが、海水を被ると・・・?
エピローグでは海水なしでも美形のままの様であった。 - 秘伝間(ひでんま)兄弟
- サトシメンバーの一員であり、5人兄弟である。ポケモンではない。にもかかわらずバトルに参加したことがある。
5兄弟それぞれが秘伝技を習得しており、必要に応じて発揮する。長男から順に秘伝間真一、信二、晋三、伸四郎、慎吾がいる。全員マスクを被っており、素顔については未だに謎である。 - 秘伝間真一
- 居合い切りを得意としている元サントアンヌ号船長の相棒。
がっちりとした体型をしている。 - 秘伝間信二
- 空をとぶことが得意な次男。・・・・・・それだけ。
- 秘伝間晋三
波乗りが得意で、サトシママに手を出そうとしたが殴りつけられた。 - 秘伝間伸四
- 女の子みたいな顔立ちだが実は男。怪力が得意技。
- 秘伝間慎吾
- 秘伝間兄弟のなかで一番出番が多い。セルと同じくレシアに恋する眼鏡ボーイ。
終盤にて素顔をを明かし、レシアに告白した。
エピローグも素顔で登場し、レシアや告白を見て嫉妬していたセルとの関係は不明のままとなった。
- シゲオ
- サトシの最大のライバル。本名はシゲルだが、サトシからは通算1045回間違えられてる。(まぁ、もうどっちでもいいよね。)配下のポケモンを見れば分かる通り、ハズレを引かない男である。剛運ッ!・・・まさに剛運ッ!
- フシギバナ
- シゲオパーティの最古参。草ポケモンながらその実力は、苦手タイプであるはずの氷すらも圧倒する非常に戦闘力も兼ね備えた才色兼備の主人に尽くすメイドの鏡。戦闘時は2刀流の草の刃で戦う。
- 連載開始当初はフシギダネであり、ピカチュウに瞬殺されるなど戦闘力も低く、ビジュアルもただの幼児であり、人気は今ひとつであった(ょぅι゛ょ需要はレシアの前身のナゾノクサに集中していた為もある)また、中期はフーディンや青ギャラドスが戦闘を行い、殆ど前面には出てこなかった為、一切人気が低いままであった。事態が急変したのは連載後期、対フリーザー戦においてメイド姿となって再登場したフシギバナのインパクトと、端麗な容姿、圧倒的な戦闘力、そしてサトピカにはこれまでいなかったクーデレを見せ付けることにより、敵ポケモンであるにも関わらず本家サイトにて行われた人気投票にて急激な人気のインフレを見せ付けた。ある意味、本作品における最大の出世頭かもしれない。
一度サトシサイドに入ったこともあったがサトシたちをあざむく為だった。 - ギャラドス(青)
- シゲオパーティのギャラドス。作品内の強力な個性を持つキャラと色々と被る点もある為か、影薄いと呼ばれる薄幸少女。作中ではそんな描写はないのだが、サト×ピカの3次創作では何故かヤンデレ扱いを受けることが多い。
- フーディン
- シゲオパーティの一員。通称フー子。小柄で、基本的に無口で何を考えているのかよく分からない。戦闘では「みらいよち(チェンジザフューチャー)」と呼ばれるスタンドを出して戦う。品が高く、品が無いものが嫌いらしい。なお、作者の黒羽氏の嫁お気に入りキャラでもある。
- そのためかエピローグでもサトシの仲間たちと一緒にいた。
- ピジョット
- お前に足りないものは……それは!
- 情熱思想理念頭脳気品優雅さ勤勉さ!!そして何よりも……
- 速 さ が 足 り な い 。
- カメックス&リザードン
- 厳密にはシゲオのポケモンではない。オーキド博士が孫に勝たせる為に残り二体を贈ったもの。
カメックスはスク水を着てぞくぞくした表情。リザードンは姉御肌な性格をしている。 - なお本来シゲオのポケモンであったサイドンとウィンディは弱いからリストラしたらしい。
「ゆっくりしね!!」
<その他登場人物>
- タケシ
- ニビシティジムリーダー。サトシよりいくらか上のポケモンMでもある
- カスミ
- ハナダジムリーダー。惚れ癖があり、簡単に他人の男でも落とされる。
- 腹減太(はら へった)
- サントアンヌ号の船長。船酔い中であったが、ピカチュウよりもサトシの色気により船酔いを直した。
- 一一(にのまえ はじめ)
- シルフカンパニー社長。暖かいコーラを飲みながらセーラー服を着ており、見られるか否かのスリルがたまらないらしく、それが原因で、サトシが持っていた株券が大暴落となり、サトシ達にとっては最悪な結果となった。
- 奇毛胃拓矢(きもい たくや)
- 略称キモタク。格闘道場の師範。鼻がでかく、見るからにキモイが実力は本物。
キョウのドガースがなぜか彼にそっくりで、「ぶみゃー」と鳴く。 - サンダー
- 伝説の鳥ポケモン。雷を司る"黄薔薇"の二つ名を持つ。とある理由により母親代わりにピカチュウを育てた経緯があり、ピカチュウからは姉御と慕われている。ピカチュウ以上のサディストでもある。
- サトシママ
- サトシの母親。美人だがこの親にしてこの子ありと言わしめるほど、サトシに通じるものがある。腹黒い。すぐ旦那(サトシの父)を死んだことにしようとする癖があるが、別に愛してないわけじゃない。むしろツンデレすぎるのである。
- ファイヤー
- 伝説の鳥ポケモン。炎を司る"紅薔薇"
- 「ところで俺の炎を見てくれ。こいつをどう思う。」
- セル「すごく・・・熱そうです・・・」
関連動画
もともとポケモンの二次創作であったサト×ピカだが、本家サイトの絵掲示板の有志達により手書きMADが作られるに至った、作者公認の三次創作動画が有名である。
サト×ピカ専用マイリスト
関連項目
外部リンク
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