- 古代ローマ時代に着用された、丈が短めの下半身用の衣服。subligaculumとも。
- ファイナルファンタジーXI(以下、FF11)に登場する防具の一種。装備部位は両脚(腰部から太腿・膝ぐらいにかけて)。
1.の概要
布を腰回りやあるいは股の間にも巻きつけて固定した、言わば「腰布」「下帯」「ふんどし」のような衣服[1]。男性・女性ともに着用した。「古代ローマ人の衣服」と聞いて現代日本人が想像しやすい「トーガ」と違って、布が少なく動きやすい服装である。そのため、兵士や剣闘士、役者やダンサーといった人々が着用していた。また、水浴びの際の服装、一種の水着としても使用されていたようだ[2]。
図画などを見ると当時の下半身用の衣服には現在のパンツに近いような形態のものもあったようである。また、ロンドンではローマ支配時代の井戸からの発掘物として革製の紐パンのようなものが発掘されている[3]。これらから考えると、サブリガにも腰布タイプだけでなく様々なタイプがあったのかもしれない。ただし当然ながらそれぞれの図画や発掘物すべてに「これはサブリガだ」と明記されているわけではないので、どこからどこまでをサブリガと呼ぶべきなのかは確実ではない。
以下の2.もこれを基にしたものであると思われる。
2.の概要
これがどういうものか言い表すなら、「太腿を露出したパンツ型の防具」である。
正確にはそれ以外にスパッツ型のものも存在するが、単にサブリガというと大抵はパンツ型のものを指す。
FF11では特定の部位に装備したものがグラフィックに反映されるようになっている。
サブリガを装備する両脚もそのひとつ。女性キャラクターが装備するとエロティックに、
男性キャラクターが装備するとむさ苦しくエレガントに。
子供のような容姿の種族であるタルタルが装備すると、オムツにしか見えなかったりする。
「サブリガとはなんぞや?」と思いつつコレを装備したプレイヤーは、もれなく驚嘆の声を発することになる。
FF11のプレイヤーの中には、このサブリガを愛してやまない変わり者も多く、
彼らは「サブリメン」または「サブリスト」と呼ばれいたり自称していたりする。
サブリガにもいくつか種類が存在する。
FF11の装備品には、それぞれに装備可能な最低レベルが存在するのだが、
最もベーシックなサブリガである「ブロンズサブリガ」はレベル1から装備できる。つまり、
FF11を始めたその日から、あなたもサブリメン!
しかしながら、サブリガを装備できるジョブは限られている。
もし自分の選択したジョブがサブリガを装備できるジョブでなかったら……。
という心配は無用である。なぜならFF11では誰でも簡単にジョブチェンジが可能だからだ。つまり、
気が向いたときにいつでもサブリメン!
サブリガとの出逢い
プレイヤーが初めてサブリガと出逢ったキッカケと言えば、
多くのプレイヤーはクエスト「警備兵は傷だらけ」と答えるだろう。
このクエストは南サンドリアの槍兵通りに住む人妻から依頼される、
「この薬を警備兵をやっている旦那に届けてほしい」と言うシンプルなお使いクエストである。
そして、その報酬が最も低レベルで装備できる「ブロンズサブリガ」である。
この装備はLv1から装備できる脚装備としては高い守備力を誇り、
FF11を始めたばかりのプレイヤーにとっては非常に心強い装備となる。
しかし、プレイヤーにとって最も重要なのは「そんなこと」ではなく、そのサブリガが―――
「依頼主である人妻の使用済サブリガ」なのか
「薬を届けた旦那の使用済サブリガ」なのか
であることは言うまでも無い。
余談
- サービス開始当初は金属・貴金属素材によってできた暗色・褐色系のグラフィックばかりであったが、
2004年12月のバージョンアップにて白いサブリガが実装される。
多くの紳士たちが深い喜びに包まれたことは言うまでもない。 - NPCの一人、ブリジッド(Brygid)という少女から「ローブとブロンズサブリガを装備して来い」という依頼を受ける。
そのコーディネートは、明らかにパンチラを意識したものとなっている。 - クリスマス前後の期間限定で登場する若い女性のNPCが、白いサブリガを装備している。そのNPCの台詞「お姉さんはスマイルブリンガーっていう、子供たちに夢を与える人なのよ。でも、大人にもちょっと夢を与えちゃうかもね。」大人に与える夢とはどのようなものなのか、想像力豊かな紳士たちであれば行き着く答えはひとつであろう。
- このサブリガという装備、一人のアートディレクターが周囲の反対を押し切って採用に踏み切ったというエピソードが存在する。前述のブリジッドは、このアートディレクターの化身とも言われている。
- 2010年、「禁断の地アビセア」の実装により、「ウィッカサブリガ」「トーレントサブリガ」の実装、及びそれらをドロップするNMが実装された。グラフィックは白サブリガを黒くした、いわば黒サブリガ。白サブリガと同じように太腿にベルトは付いていない。前者は競売で取引可能である。
関連動画
関連商品
関連コミュニティ
関連項目
脚注
- *Did ancient Romans go commando while wearing a toga? - Quora
- *A Dictionary of Greek and Roman Antiquities (1890), SACCUS, SPI´THAME, SUBLIGA´CULUM
- *Roman London Fragments, Cosmetic Cream And Bikini Bottoms | Londonist
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