シドルファス・オルランドゥとは、ファイナルファンタジータクティクスの登場キャラクターである。
ファイナルファンタジーシリーズ恒例の本作における「シド」。
ゴルターナ公が擁する南天騎士団団長であり、雷神シドの異名を持つ。
伯爵の爵位を持つためオルランドゥ伯と呼ばれる事が多い。とまあ細かい設定はおいといて…
公式チート
ぶっちゃけFFシリーズ中最強のシドと名高い。その要因を列挙すると
- 専用ジョブ「剣聖」が汎用ジョブ形無しの基本性能の高さ。味方として使える全ジョブ中No.1のHP量に加え魔道士並のMP、ナイトより強力な物理攻撃力とシーフ並の素早さを誇る。
- にも関わらず成長率もべらぼうに高い。ただでさえ基本値が高いのに前衛並の物理攻撃力とHP、後衛並のMPと後衛以上に魔法攻撃力がグングン伸びる。この時点で「たたかう」オンリーでもアタッカーとして食っていけるレベル。
- 仲間になる時の初期装備が重武装のクリスタル装備一式に加えてエクスカリバー。別に彼専用武器というわけではないが聖剣の名に恥じない断トツの武器攻撃力に加え永久ヘイストが自分に掛かる。前述の通り、持ち前の素早さからしてシーフ並なので他の汎用キャラが2回行動する間に3~4回行動出来る。オマケにアクセサリーがブレイサー(攻撃力を上げるアクセサリーの最強品)なのでジョブ補正+エクスカリバー+ブレイサー+後述の攻撃アビリティの相乗効果で攻撃力がそれはもう大変な事に。
- 専用ジョブの攻撃アビリティが「全剣技」。既に名前だけでヤバさは伝わると思うが、それぞれ単独だけで主力を張れるほど強力なホーリーナイトの「聖剣技」、ディバインナイトの「剛剣」、ダークナイトの「暗黒剣」が全て使える。
- 全剣技の内容を細かく解説すると、聖剣技は射程2~5で高攻撃力、一定確率で状態異常付加、しかも種類によっては範囲攻撃で固まった敵を纏めてなぎ払える。剛剣は通常攻撃ダメージ+対象の装備品100%破壊。暗黒剣は敵専用ジョブの特技で、離れた相手に通常攻撃力分のHP又はMPダメージ+ダメージ分だけ吸収。そして、これらの技は全て消費MPやチャージタイムなどが一切無くノーコストで何度でも使え、しかも必中。
- ダメ押しとばかりに移動力と正面回避率も並の前衛以上。流石に忍者・シーフには敵わないがその次くらいに高い。
- 以上の要素により、実戦投入すると大抵真っ先にターンが回ってきて聖剣技先制攻撃でいきなり相手PT半壊。敵魔道士が魔法を唱えだしたら暗の剣でMPごっそり吸収……するまでもなく大抵は聖剣技で即死。切り込み過ぎて敵の集中攻撃を受けても持ち前のタフさでしぶとく耐え、トドメを刺される前に再びターンが回ってきて闇の剣でHP吸収すれば全快。
あまりにも御無体な強さに、それまで十分主力となれる聖剣技の使い手アグリアスや、シドより後に仲間になるメリアドールは基本性能でも成長率でも技でも劣る下位互換キャラとなってしまい涙目に。「困った時のシド頼み」をする者、とくに縛りプレイでもないのに使用を自粛する者などが後を絶たず、かくして雷神シドは伝説となった。
全盛期の雷神シド伝説
- 1撃で3体撃破は当たり前、1撃5体撃破も
- 北斗骨砕打で即死を頻発
- オルランドゥにとっての敵一撃死はJP稼ぎのための手加減しそこない
- 不動無明剣のストップ発動も日常茶飯
- ラムザ戦闘不能、パーティーメンバー全員戦死の状況から1人で逆転
- フィールドの3分の2は余裕で射程範囲
- 1回の「たたかう」でエクスカリバーが3本に見える
- 反撃タックルでトドメを刺すのが特技
- スタメンに立つだけで相手陣営が泣いて謝った、状態異常チキンを引き起こす敵騎士も
- 剛剣1発で即死に納得いかずフェニックスの尾で復活を繰り返して全武装壊して帰ってきてた
- あまりに強すぎるからエクスカリバーをナグラロク(最低攻撃力の剣)に交換
- それでも即死
- 敵黒魔道士を一睨みしただけでMPが根こそぎ飛んでいく
- 攻撃の無い移動中でも(乱命割殺打の死の宣告効果で)敵撃破
- エクスカリバー使わずに木の枝で聖光爆裂波を放ったことも
- 自分の暗の剣を自分に放ってMP全回復
- 敵のマインドフレイアのヤジに流暢なまじゅう語で反論しながら背面白刃取り
- グッとガッツポーズしただけで5体くらい倒した
- スイングで画竜点睛が起きたことは有名
- 獅子戦争が始まったきっかけはオルランドゥの無双稲妻突き
- 水位の深い位置にいるスクイドラーケンも処理してた
- アーリマンを球にして楽々ホームランしてた
- 自分のチョコボに飛び乗ってラスダンまでついて行くというプレイヤーサービス
8割方は実際稀によくあるから困る。
他作品でのオルランドゥ
シアトリズム ファイナルファンタジー カーテンコール
ラムザやアグリアスと共に参戦。DLCとして購入することで仲間にできる(ちなみに「シド」はFF3のシドが前作の時点で参戦済み)。
能力値は(DLCキャラなこともあってか)いずれも平均以上の水準であり、特にHP・ちから・たいりょくは全FFキャラの中でもトップクラス。能力値合計ではトップ3に入るほどである。
アビリティは能力値を増強するものや補助系魔法を中心に高位のものばかり覚える。使用召喚獣がラムウ、対ボスアビリティとして無双稲妻突きを覚えるあたりは雷神たるゆえんか。
……なんて書いたものの、実はアグリアスも使用召喚獣、対ボスアビリティは同じ構成だったりするのだが。
ファイナルファンタジー14
「紅蓮のリベレーター」パッチ4.5にて追加されたアライアンスレイド「リターン・トゥ・イヴァリース」第三弾、「楽欲の僧院オーボンヌ」にて三番目のボス「雷神シド」として登場。FFTとは似て非なる「イヴァリース伝説」を追う光の戦士達の前に、その力を見極める為に立ちはだかった。
聖石の力を得た事により、三本の剣を持つ巨大な竜人となっている。デザインは雨宮慶太。
多彩かつ強力な攻撃を次から次へと繰り出し、実装直後から床ペロするヒカセンが続出。「ラスボスより強い」と評された。何せ履行技(制限時間内に処理しないと問答無用で全滅する必殺技)の名前が「衡平壊変(バランスブレイク)」である。
パッチ5.21でようやく緩和が入ったが、それでも強さはいまだ健在。
かつて英雄ラムザと仲間達が聖天使アルテマを封印した際、シド、アグリアス、ムスタディオはアルテマを倒せる勇者が現れるまで封印を守る事を選び、聖石の力を得て守護者となった。
光の戦士が力を示した事で道を開け、アルテマとの決戦では彼らを守る為に三人で顕現。結界を張って守護し続けた。
禁書「デュライ白書」では「老いてもなおその剣技にかけては誰ひとりとして敵わず、対峙する者すべてを屍にするその様はまさに戦神なり」と記されている。
最後は「平民王」ディリータによって斬首されたと記録されているが、守護者となった事を隠蔽する為の虚偽であったと結論づけられている。
関連項目
- 9
- 0pt