ショウ・タッカーとは、漫画「鋼の錬金術師」及びTVアニメ「鋼の錬金術師」「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」に登場するキャラクター。
2003年に放送されたアニメでも同じ声優が起用されていた。
2017年に公開された映画「鋼の錬金術師」では大泉洋がショウ・タッカーを演じている。
概要
イーストシティに住む“綴命の錬金術師”の異名を取る国家錬金術師。
数年前に多少の人語を解せるほどの知能のある動物型キメラを作った事で国家錬金術師資格を取っており、「合成獣の権威」としても有名でもあった。
肉体再生の術を探るエルリック兄弟とは生体系錬金術の研究者としてマスタング大佐に紹介された事で出会い、兄弟の頼みを聞き入れて自身の研究資料を彼らに提供した。
外見は至って普通のおじさんという感じで、基本的に気弱で優しい性格だが、裏には非人道的で狂気に満ちた本性を隠し持っており、それを顕にした時の「君のような勘のいいガキは嫌いだよ」というセリフが有名。
既婚者だったがエルリック兄弟と知り合った時は妻には2年前に逃げられたという事になっており、現在では一人娘のニーナ(及び飼い犬のアレキサンダー)との二人暮らしだった。
去年の査定結果が芳しくなかったとして資格剥奪の瀬戸際に立たされた彼はあろう事かニーナとアレキサンダーを素材に新たな知能型キメラを制作しそれをエドワードらに披露するが、エドにはそれが“人間を素材にして作った物”[1]だと見抜かれ、その事を詰問されると「科学の進歩に犠牲は付き物」「お前たち兄弟がした事と何が違う」と開き直りも同然の態度に出て彼にボコボコにされた。
その後、彼の所業はマスタング達に知られて軍警察に拘束され、中央部で裁判にかけるための移動を待つ間自宅待機を命ぜられるも、それでもなお娘の成れの果てであるキメラに対して「なんで誰も分かってくれないんだ」とボヤくなど、最後まで自分のしでかした事を理解していない様子だったが、直後に家に侵入して来た“傷の男”によって娘もろとも殺害されてしまった。
この件はニーナの悲劇的な最期も含めてエルリック兄弟に“自分達にとって錬金術とはなんなのか”という事を改めて考えさせ、以後の物語にも関わるほどの大きな影響を残す事になった。
原作および『FA』ではそこで出番は終了しているが、2003年版のアニメでは意外な形で生存していた事になっている。
余談
- 本作の単行本背表紙のカバー裏には“その巻に収録された話の中で死んだキャラクターが昇天していく”様が描かれているのだが、その中でニーナとアレキサンダーはちゃんと天国に行っているのに対し、彼の方は地獄に落ちている。さらにいうと全27巻の単行本背表紙においてホムンクルスを含めたどんな悪人も死んだら基本的に天国に昇っているのにも関わらず彼らの中で唯一地獄送りになったのはこの男だけである。どうやらハガレン世界ではただの大量殺戮よりも実の親による児童虐待の方が罪が重い模様。
- 後に軍の秘密工作員およびその元候補者として人間と動物の長所をきちんと併せ持ったより完成度の高いキメラ人間が複数登場しており、でありながら彼が国家からキメラ研究の第一人者扱いされていたのは一般的に現行におけるこの国のキメラ研究の水準が低いと思わせるためだったのではとマスタングは推測している。
- 実写映画版公開を記念して配布された第0巻では国家錬金術師認可試験に臨む際、自分を助けようとする妻の優しさに漬け込んで彼女をキメラにした事が仄めかされているが、『FA』放送時に付いていたおまけのギャグパートでは“妻のDVに耐えかねて衝動的にやってしまった”というオチになっていた。
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関連項目
脚注
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