ジオくんとは、センター試験・大学入学共通テストの地学・地学基礎に登場するキャラクターである。
2021年以降から「ジオさん」も登場しているが、同一人物かどうかは不明。当記事では両方を説明する。
「ジオくん」の曖昧さ回避
- ゲーム『絶体絶命都市2 -凍てついた記憶たち-』に登場するジオシティのマスコットキャラクター。
- ゲーム『グランブルーファンタジー』のキャラクター「ジオ」の愛称。
- 競走馬「ジオグリフ」の一部での愛称。
概要
地質学の「geology」から「ジオくん」「ジオさん」と名付けられたと思われる。2018年から登場。
2018年
地学基礎の第1問のBで「ジオくん」が登場。道沿いにある露頭X~Zまでの地質を調べ、露頭Yのスケッチを作成していた。
このときは上の絵のようなただの棒人間として描かれており、当時は特に注目されなかった。
2019年
前年に引き続いて地学基礎の第1問Bでジオくんが登場。地質調査に出かけ、草地から露頭を観察していた。
ただの棒人間だった前年と比べふくよかな体型となっており、顔には目がつき、手にはハンマーを持っていた(地質調査においてハンマーは必需品である)。
さらに地学でも第2問Aに登場した。地図上で地点Xの露頭を観察する様子が描かれ、その地点で保存状態の良くない貝化石を発見した。さらには川沿いの地点Yで見られた3枚の凝灰岩が見られる露頭をスケッチし、イノセラムスの化石を発見した。
また、選択問題である第5問でも登場し、「ジオ弟子」という弟子がいることが判明している。「ジオくん」という若そうな名前ながら既に弟子がいることから、ジオくんの地質への造詣の深さがうかがえる。
2020年
地学基礎の第1問Bの問3でジオくんが登場。川に足を浸しながら露頭を観察していた。2つの砂岩層a・bを観察し、それぞれにクロスラミナと級化層理を見つけた。
地学では登場しなかったが、2019年よりもさらに前面にジオくんが描かれていたため、「かわいい」「なんで全裸で川に入ってハンマーを持ちながら観察しているのか」「右下の『■泥岩』という凡例から考えるとジオくんの目は泥岩なのか」とさらに注目されることになった。ちなみに、先に述べたようにハンマーは地質調査における必需品である。
2021年
センター試験が大学入学共通テストに変わった本年でもジオくんは続投していた。
地学基礎の第1問Cの問6で登場。積み重なった枕状溶岩の断面が見える露頭を観察しており、スケッチから冷却速度の違いを考察していた。
問題文中にジオくんという名前自体は直接明記されていなかったが、容姿からジオくんと同一人物とみて間違いないと思われる。今回のジオくんは手のハンマーに加えて頭にヘルメットとおぼしき帽子も身に着けている。ちなみにハンマーと同様ヘルメットも地質調査における必需品である。
また、第二日程の地学では「ジオさん」が登場している。未完成のルートマップを見つけ、地質構造を褶曲構造か同斜構造であると推定した。しかし、さらに調査を進めるうち、地点Aの砂岩から新第三紀の浮遊性有孔虫化石、地点Cの石灰岩からカヘイ石、地点Eの砂岩からデスモスチルスの化石を発見したことで、同斜構造の仮説が否定された。
2022年
2022年には、本試験・追試験の地学基礎・地学ともに登場していない。シチュエーションが設定されていた問題はあったが、「Sさん」「Yさん」「ハルカさん」などのジオくん・ジオさんではない人物が登場していた。
2023年
2023年、本試験の地学で「ジオさん」が登場した。服を着用した髪のある人間の姿として登場している。イラストとして写っていたのは後ろ姿であり、性別は不明。
デスモスチルスの化石がかつて産出したとされる、砂岩層A・礫岩層B・泥岩層C・凝灰岩層D・石灰岩層E・断層Fを含む露頭の調査の結果、砂岩層Aからビカリアの化石、泥岩層Cからイノセラムスの化石を発見した。
なお、2024年には地学・地学基礎ともに本試験では登場していない。
関連項目
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