スピードスケートとは、アイススケートの種目の一種である。1周400メートルのスケートリンクを周回してゴールタイムを競う競技である。広義にはショートトラックも含めるが、ここでは説明は省略する。
概要
スピードスケートの強豪国と言えば日本のスピードスケートのエースである小平奈緒が留学していたオランダである。
そもそもこのスピードスケートはオランダ発祥の地なので強豪国になっているのも必然かもしれない。日本で言えば柔道や空手みたいなものである。
スピードスケートの歴史は遡ること、1892年に連盟が発足して、その翌年にオランダで世界選手権が行われている。
スピードスケートは、オリンピックを含めほぼ「ダブルトラック」という方式が採用されており、内側であるインと外側であるアウトから2人の選手が同時にスタートをきって、
そのタイムを競っていき、それぞれ両方のレーンでスケーティングをした合計タイムを競う方式である。
両方でスケーティングするのは、選手によって向き不向きはあると思うが、かつては一般的にアウトレーンからのスタートが不利とされていたため、
内側であるインと外側であるアウトの両方を選手はスケーティングしてその合計時間を競っていた。
もともとは一発勝負の方法で行われていたのだが、1988年のカルガリーオリンピックで当初から金メダル候補であった黒岩彰選手がアウトスタートで銅メダルとなり、
金メダルと銀メダルの選手は二人ともインからのスタートで栄冠に輝いたということが問題のきっかけとなった。
その後議論が深まっていき、1998年長野大会から「ダブルトラック」方式が採用されたのである。
しかし滑走技術や用具の向上によって、その不公平はなくなったと国際スケート連盟は判断をした(2014年)。
そして、2018年の平昌オリンピックがルール変更後、初めてのオリンピックになる。
なお、滑走のインとアウトを決めるのは、コンピュータによる抽選である。
チームパシュート
団体追い抜きとも呼ばれる。1つのトラックのみを使用する。
パシュート(pursuit)とは追撃を意味する英語である。
1チームは3人で、男子は8周(3200m)、女子は6周(2400m)を滑る。
ホームストレートとバックストレートから両チームが3人同時にスタートし、最後尾がゴールしたタイムを競う。
なお、ゴールするまでの間に全員が1回は先頭に立たなくてはならないというルールがある(和訳が団体追い抜きなのもそのため)ため、どのタイミングでどのように先頭を譲るかというのも重要な戦略の1つとなる。
マススタート
1つのトラックのみを使用する。
マス(mass)は集団を意味する英語で、マスコミやマスゲームなどのマスと同じである。
世界距離別選手権に採用されたのが2015年、オリンピックに採用されたのが2018年と比較的新しい競技。
16周(6400m)で争われるが、通常のスピードスケートとの一番の違いは20人前後の選手が一斉にスタートするという点である。
あらかじめどの順番でスタートするかが決まっており、最初の1周は1列となって滑らなくてはならない。
2周目以降は自分の有利なポジションをとることが可能になる。
4、8、12周が終わった時点で1位、2位、3位だった選手にはそれぞれ3点、2点、1点が与えられる。そしてゴールの時点で1位、2位、3位だった選手にはそれぞれ60点、40点、20点が与えられる。
要するに一番最初にゴールした選手が1位になるのだが、2番手以降にいた方が前の選手が風よけになってくれるため、どこまで後方で待機していつスパートをかけるかというのが重要となる。
なお、初めから3位以内をあきらめるのであればいきなりスパートして12周までトップを維持できれば確実に4位に入ることができる。
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関連項目
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