スーパーロボット大戦Kとは、バンダイナムコゲームスのバンプレストレーベルから発売されたSRPGである。
略称はスパロボK。2009年3月20日発売。
概要
ニンテンドーDS向けのスパロボとしては2作目である。
携帯機版スパロボの例に漏れず今作も前作『スパロボW』とは物語上の繋がりはない。
今作の大きな特徴として、参戦作品が2000年代中心のラインナップ、若年層向けであるということがあげられる。
初登場作品は『蒼穹のファフナー』『ガン×ソード』『ガイキング LEGEND OF DAIKU-MARYU』『機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER』『鋼鉄神ジーグ』『機獣創世紀ゾイドジェネシス』で、6作品全てが2000年代の作品である。
70年代からは『マジンガーZ』、80年代からは『ダンガイオー』が参戦しているが、90年代からは一作も参戦していない。
『ゾイド』は版権の問題上、参戦が難しいと思われていたが奇跡の参戦。その他にも第三次α以来の『バーチャロン』が版権の枠を超えて参戦している。
携帯機版スパロボは登場作品が据え置き版スパロボと変えている事が多いが、今作は特にコアな作品が多いのが特徴である。
参戦作品
- 破邪大星ダンガイオー
- OVERMANキングゲイナー
- 蒼穹のファフナー
- 電脳戦機バーチャロンマーズ
- 機動戦士ガンダムSEED
- 機動戦士ガンダムSEED DESTINY
- 機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER
- マジンガーZ
- ガイキング LEGEND OF DAIKU-MARYU
- 鋼鉄神ジーグ
- 機獣創世紀ゾイドジェネシス
- 神魂合体ゴーダンナー
- 神魂合体ゴーダンナーSECOND SEASON
- ガン×ソード
システム
今作では『パートナーバトルシステム』というシステムが搭載されている。OGSシリーズの『ツインバトルシステム』を改良したもので、マップ上で気力の上がった機体同士でチームを組むツインバトルシステムとは違い、インターミッション中に2機1組のチームを編成することになっている。
他の新システムとしては、AポータブルやZから引き継がれた『連続ターゲット補正』など。
前作にもあった『ダブルスロットでのボーナス』や『スキルパーツシステム』などはそのまま残っている。
評価
携帯機版スパロボの前作であるスーパーロボット大戦Wの評価が高かったことやコアな参戦作品、PVでのスパロボWと同様に戦闘デモシーンの動きっぷりの良さ等、発売前の期待は高い物であった。しかし実際の所は発売から数年を経た今現在に至ってもなお好意的な評価が殆ど無い有様である。その最たる原因として・・・
シナリオライターが良くなかった、いや、悪すぎたのである。
シナリオ展開の矛盾や説明不足だらけ、版権キャラの性格が原作から大幅に改悪され、本来ならまず言いそうに無い台詞を言う、一部の作品に至っては原作を上回るバッドエンドになってしまう等、問題点が異常に多い。
- 「オーブが滅ぶ所が見たかった」などと宣う小学生以下の短絡的思考シン君。
- 「研究のジャマする奴はスターゲイザーでぶっ飛ばすわ!」な、武闘派セレーネさん。
- 「その心意気に惚れたぜ!」な、江戸っ子ヴァンさん。
- 追悼会で裸踊りをしてしまう猿渡さん。
- 「(方法は知らないけど)早く元の地球に返してくださいよ!」な、わがままルージ君。
- 「民は全員避難させたよ!」な、異常に有能なユウナさん。
- 某アストナージ以上の万能っぷりを発揮し、デウス・エクス・マキナと化したサコンさん
- 困ったことがあったら「とりあえずオーブのツケでいいぞ」な、太っ腹なカガリ(通称Kガリ) 等々
ちなみにユウナ、サコン、Kガリはネタとしては好意的に受け入れられている場合もある
これ以前にも原作を無視したシナリオは数多とあるのだが、「K」の前作品「W」が、原作再現、クロスオーバー共にかなりの高評価を得たため、その飛び火がこの作品に降りかかったともいえる。(Kのシナリオは、クロスオーバーも歴代の作品で比べると非常に少なかった。絡んだのはごく一部である。)
更に主人公であるミスト・レックスはあまりにも(悪い意味で)ぶっ飛んだ発言が多かった為、バッシングをも通り越し、いつからか「さん」付けで呼ばれるネタキャラ扱いとなってしまった。どんな風にネタにされているかは関連項目のミストさんを参照。
もう許してやれよ。
後述するBGMの盗作問題も、スパロボKの評価を下げる一つとなっている。
盗作問題
発売直後から、あるMAPに使用されているBGMが『エストポリス伝記II』のBGM「地上を救う者」に酷似していると、2ちゃんねるを始めとするネット上で指摘されていた。また、最終MAPのBGMも『女神転生2』のBGM「OMEGA」と、『クロノ・トリガー』のBGM「魔王決戦」をつなぎ合わせて作ったものではないかとの指摘があった。
ニコニコ動画上にはこれらの検証動画がアップされ、再生数を伸ばしていたり、中に実際に発売元に問い合わせる人間もいた他、ニュースサイトでも取り上げられるほどの話題になったが、発売元であるバンダイナムコゲームスからの公式なコメントはなかった。
2009年8月19日に公式サイトに盗作を認めて謝罪する文章が掲載された(「スーパーロボット大戦K」楽曲使用に関するお詫びとお知らせ」)。が、「地上を救う者」と「魔王決戦」については盗作を認めたものの、「OMEGA」に関しては触れられていない(『女神転生2』の発売元がナムコであったため、会社合併した現在では著作権的な問題が無いからであるともいわれる)。
なお、作曲者の一人である末村謙之輔は、以前にも別のゲーム音楽で盗作騒ぎを起こしている。まさか常習犯というやつですか末村さん。
そのほかいろいろ
- シナリオばかり批判されているが、PUシステムやユニット毎の性能差等、システム周りも相当問題だらけである。詳しくは外部リンク参照。
- 上記では欠点を多く取り上げたが、グラフィックや戦闘シーン、版権BGMはかなりの良質。特に戦闘シーンはW以上に動き、演出面も良い。戦闘シーン目当てで、シナリオが気にならないなら買ってみてもいいかも。
- 盗作問題が原因で他のBGMはあまり目を向けられないが、主人公の戦闘BGMも歴代に負けじとかなりの熱さ。
- バーチャロンは第3次スーパーロボット大戦αでは空気参戦であったが、今作では登場機体も増えストーリーの本筋に絡んでいる。原作設定も忠実に再現され、他作品とは比較にならない程の高評価である。瓦重郎氏の監修が無ければどうなっていたかと思うと…
- スパロボKの『K』の意味は寺田プロデューサー曰く「携帯機の『K』」らしい。
- 上記で触れたシナリオライターは小峰徳司と柿原智。このうちメインであった小峰はルミナスアーク1・2のシナリオライターを務めているが、そちらでも評判が良くない。最新作ルミナスアーク3ではシナリオライターを降ろされている。
- 余談だが、ルミナスアーク3において小峰氏の代わりとして起用された岸本みゆき氏であるが、氏はDSの次回作、スパロボLのライターの1人として参加し、さらには3DSの最新作スパロボUXのメインライターに抜擢された。どういう巡り合わせだろうか。
ちなみに岸本みゆき氏は男性である。そしてどうもこの名前は本名らしい。 - ゴーダンナーのBGMである「紅蓮の戦闘領域」はダンガイオーのBGM「サイキック斬、そして」の盗作でも宇宙刑事ギャバンの「ギャバンダイナミック」のBGMの盗作でもない。三つとも作曲者(渡辺宙明)が一緒である。
- イスペイル様「直ちに迎撃部隊を発進させろ!」
イスペイル兵「地球の前線基地に転送してしまったので、ほとんど残っていません!」
イスペイル様「くっ!そ、そうだった・・・」
イディクス(オリジナル敵勢力)三幹部はもっと評価されるべき。 - アスラン「ハイネェーッ!」・・・になるかはプレイヤー次第。
- ヴァンはスーパー系。
- こっそり、スパロボJの主人公、「紫雲統夜」が出演している。皆も動画でKを買ったら探してみてね!
関連動画
恒例行事
関連商品
関連コミュニティ
関連項目
外部リンク
- 公式サイト
- ゲームカタログ@Wiki - スーパーロボット大戦K 本作はクソゲーに分類されていたこともあるが、現在では「シリーズファンから不評」判定になっている。
- スーパーロボット大戦K - Yourpedia
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