自由であるとは、
自由であるように呪われていることである。
―J・P・サルトル
スーパーロボット大戦OG ダークプリズンとは、バンダイナムコゲームスより2014年に販売・配信された、PS3用ダウンロード専用ソフトである。
概要
「第2次スーパーロボット大戦OG」のストーリーにおける、ラ・ギアス編のシナリオ(マサキの章orリューネの章)をシュウ・シラカワの視点から描いたサイドストーリー。「スーパーロボット大戦EX」における『シュウの章』に相当。
タイトルの「ダークプリズン(Dark Prison)」とはスパロボシリーズにおけるシュウ・シラカワ(グランゾン)の専用BGMの曲名から由来している。「OGDP」「DP」と略される機会も多いが、後者の略称はポケモンシリーズと混同しないよう注意が必要である。
「スーパーロボット大戦OG外伝」のラストで戦死したシュウ・シラカワがヴォルクルス教団の大司教・ルオゾールの手で蘇生を果たした。その彼を主人公に据えた短編・スピンオフストーリーであり、ラ・ギアス編以外にも「第2次OG」の本編ストーリーを舞台裏の視点から映したシナリオとなっている。
そのためシュウ(グランゾン)を味方ユニットとして使用可能な期間が従来のタイトルに比べ多いのが特徴。
上述の通り「スーパーロボット大戦EX」のシナリオがモチーフであるだけに、味方の数は全体的に少ない上に自軍の母艦が存在しないため難易度も全体的に高めだが。
作品は2014年4月よりダウンロード版ソフトとして発売されたが、2013年11月28日に発売した『スーパーロボット大戦OG INFINITE BATTLE』の期間限定版に本作を遊ぶためのプロダクトコードが封入されており、同作を購入することで発売に先行して楽しむ事が出来るシステムになっていた。
上記の「第2次OG」がストーリーの基礎であるためゲームシステムも同作に準拠しているが、今作ではインターミッションで資金とは別に獲得できるAP(アビリティポイント)を消費して好きなアビリティを得られるようになったほか、不要なアビリティを売却してAPに換える事ができるようになっているなど一部のシステムが変更されている。
一行でわかるストーリー
主要登場人物
- シュウ・シラカワ
- 本作の主人公。スパロボ世界のジョーカーにして、DC総帥ビアン・ゾルダークの協力者として国際指名手配されていた、復活の天才科学者。
本名は「クリストフ・グラン・マクソード」といいラングラン王国の王位継承権まで持つ人物だったが、幼少時のある事件を経てヴォルクルスと魂の契約を果たした事で、破壊神に与する背教者(=国際指名手配犯)としてラ・ギアス全土でも恐れられている。しかし蘇生を経てヴォルクルスの支配から逃れた今作では、シュウの普段見られないような様々な面も見られるように。
例によって今作でも機体もパイロットもかなり強いが、本作では本編である「第2次OG」と比べ、所持スキルや搭乗機の性能・搭載武器が一新されている。中には数十年ぶりの再登場を果たした武装も存在。 - ガエン
- ヴォルクルス教団の一員。シュウを監視するために彼の元へ派遣された。
鹵獲してきた魔装機「ガディフォール」に乗って戦い、シュウ一行と行動を共にする。 - 『魔装機神Ⅱ』からまさかの出演。
- セレーナ・レシタール
- 地球連邦軍の特殊部隊「チーム・ジェルバ」に所属する女性。
元は「第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ」のリアル系女性主人公。(なお今回登場するアルバーダも、同作で名前のみ登場していた。)
潜入工作が得意でメリハリのある体つきをしているためか、サフィーネとは意気投合する場面も多い。第3次αの頃も敵勢力(ザフト)に付いた事がある為か、シュウ共々お尋ね者(悪役)となる事は満更でも無いらしい。
今作では「ゲシュテルベン改」に乗って戦うが、リアル系に限らず他の幾つかの機体にも乗せ換えが可能。 - アルバーダ・バイラリン
- セレーナと同じく「チーム・ジェルバ」所属のパイロット。グルンガスト弐式の座席シートが最も良く似合う男。
シュウ戦死の報告を信じない上層部の意向により、グランゾンの残骸(=シュウ死亡の証拠品)を探す「ミッション・デビル」遂行中に突如セレーナと共にラ・ギアスへ召喚され、そこで復活したばかりのシュウ本人とまさかの対面を果たす。かつて南極事件でシロガネのオペレーターだった恋人を失った過去を持ち、ミッション・デビル遂行以上に南極事件を起こしたシュウの真意を知るため、彼と行動を共にする。 - サフィーネ・ゼオラ・ヴォルクルス
- ヴォルクルス教団の、シュウの部下(ただしシュウ曰く「仲間」)。
「紅蓮のサフィーネ」の異名でも知られ、シュウに熱烈な愛情を抱き、純粋な好意から彼に付き従う。
実は彼女のアレが「揺れる」ようになったのは何気に「第2次OG(ダークプリズン)」が初。 - ヨン・ジェバナ
- 地球連邦軍・機動兵器開発実験隊に所属し同部隊でテストパイロットを務める少女。黒髪の眼鏡っ娘。
ラ・ギアスへ単身召喚され当初はシュテドニアス連合軍に協力を迫られていたが、蘇生を果たしたシュウの存在を知ると「地上へ帰還するため」と連合軍を離別、彼らと行動を共にする。
メカに関する知識が豊富で、未知の機械やラ・ギアスの技術について関心を寄せるミーハーな面も併せ持つ。『マスター』と呼ぶ人物の密命を受けているらしく、シュウに同行する理由もそれが由来らしいが・・・? - モニカ・グラニア・ビルセイア
- 神聖ラングラン王国の王女で、セニアの双子の妹。
シュウに対して熱烈な愛情を寄せていて、サフィーネとはシュウを巡って火花が絶えない仲。
ゲーム中でも基本的にはシュウ一行の修理(回復)担当だが、がんばってエースボーナスを獲得すれば精神コマンド「幸運」が使い放題になるので貴重かつ強力な資金源となる。 - テリウス・グラン・ビルセイア
- 神聖ラングラン王国の王子(第四王位継承者)。フェイルロードとは異母兄弟にあたる。
大人しく、何事に対しても基本的に無気力な少年だが、潜在能力はシュウやフェイルが認める程に高く、シュウが彼を引き入れたいと思った一番の理由もヴォルクルス復活の儀式のためにテリウスの魔力を開花させる必要がある、と考えての事だった。
王都崩壊後自身の身柄を保護していたカークスに政治利用される事へ苛立ちを感じていたところを、シュウの介入によって保護されると自らの意志でシュウと共に行動するようになる。本作でも本家「EX」と同じく特訓を行うシナリオがあるように、他のキャラと比べステータスが低めなのがネック。
関連動画
関連商品
関連コミュニティ
関連項目
- バンダイナムコゲームス / バンプレスト
- スーパーロボット大戦
- 第2次スーパーロボット大戦OG
- シュウ・シラカワ
- スピンオフ
- スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ
- おまけが本編
- スーパーロボット大戦シリーズの一覧
関連リンク
- 0
- 0pt