スーパー大回転単語

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スーパー大回転とは、アルペンスキーの競技種目の一つである。

概要

アルペン競技4種目の一つである、大回転の滑降の要素をさらに発展させたのがスーパー大回転である。
そして、アルペンスキーの競技4種目の中では、一番難易度が高い競技でもある。
ただ、アルペンスキーの競技種目の中では、他のアルペン競技よりも一番歴史が浅い競技に該当する。

ここで、アルペン競技4種目の説明をしておくと、他のアルペン競技の理解も早くなるだろう。
アルペン競技4種目は回転、大回転、スーパー大回転そして滑降があり、
スキーの初心者やスキーにそこまで興味を持たない人にとっては、どこがどう違うのかが分からないはずだ。
初心者の人が4種目の違いを入門者の人から説明を求められても、恐らく答えに詰まるであろう。
では、それぞれ簡単に分かり易くその違いを説明していこう。
なお、どの競技もコース上にあるポールを通過しなければならない。
そして、男女細かい距離の違いはあるのだが、だいたいな標高で記載している。もちろん男子は標高が女子よりも少し高い。
また、ポールのことを旗門とも言うが、ココでは何かしら聞き覚えがあるポールの呼称を使うことにする。

〇アルペン4種競技

・回転
標高220 メートルくらいの位置からスタートする。
滑降距離は短くスピードはあまりでない。しかしポールとポールの感覚が短いため、
かなりの集中力と技術力が必要である。
アルペン競技では「技術系」に該当する。

・大回転
標高450メートルくらいの位置からスタートする。
回転よりもポールとポールのインターバルが長いので、速さが回転競技よりも出る。
そのため、早いスピードで正確にターンを行わなければならない。
こちらもアルペン競技では「技術系」に該当する。

・スーパー大回転
本主題でもあるスーパー大回転は、
標高650メートルくらいの位置からスタートする。
そして、冒頭で上述したようにアルペン4種競技の中では、一番難易度が高い。
その理由は滑降スピードが回転や大回転よりもでるだけでなく、ポールをくぐらなければならないターンの技術も必要だからだ。
アルペン競技では「高速系」に該当する。
なお、この競技には日本人のメダリストはもちろん入賞者はいない。

・滑降
山から落ちてくるのを競うが如きの競技である。
標高1100メートルくらいの位置からスタートする。
滑降スピードはもちろん一番速い。超高速で雪山を駆け抜けていくため、
必要なのは、高速でスピードを出す「度胸」と転ばないように自身をコントロールする「冷静さ」であろう。
なお、ポールの数は一番少ない。
まぁ、見ている側からは爽快なものだけど。
アルペン競技では当然のことながら「高速系」に該当する。スピード競技である。

簡単に書いたので細かい箇所など深くその違いを知りたい方は、別のサイトを見て勉強されることをお勧めする。
しかし、上記のことだけでも区別がついていれば入門者に対しては優越感に浸られるだろう。
それに、オリンピックなどの競技を観戦または視聴されるときは、よりその競技を楽しめると思う。

補足だが、「複合」という種目もあり、この「複合」を入れてアルペン5種競技と呼ぶこともある。
ちなみに、その「複合」は「回転」と「滑降」をそれぞれ一本ずつ滑ってその合計タイムを競う。
なお、日本では「複合」と言えば、少し前までキングオブスキーといわれた荻原健司、
そして日本の複合のエースである渡部暁斗だが、彼らが参加している競技は「ノルディック複合」である。
アルペン競技の「複合」は日本ではマイナーであり、強豪選手も人気な選手も不在なので「複合」と耳にしたら、
それは「ノルディック複合」のことを言っていると考えても間違いないかと思う。