セキショクヤケイとはキジ目キジ科ヤケイ属に分類されるヤケイ(野鶏)の仲間である。
概要
いま食べられているニワトリの祖先ともいわれている種類の1種で、中国南部から東南アジア熱帯地域のジャングルに生息する野鶏の一種。ニワトリと同様に飛ぶことは苦手で、木の上で眠るために飛び上がる程度しか飛ばない。縄張り意識が強く、闘争心もある。この闘争心を強くした品種が軍鶏というわけである。
東南アジアで広く流通している品種の見た目はセキショクヤケイと似ていて、セキショクヤケイの色はキジやクジャクなどと同様にオスの方が色鮮やか。オスの見た目は赤笹色や暗緑色などの光沢のある鮮やかな色をしていて、頭には赤い鶏冠や肉垂がある。繁殖期にはさらに色鮮やかになる。一方でメスは、褐色や茶色に覆われていて見た目は地味で、尾羽も短く身体も小さい。体長は41㎝から80㎝ほどで、オスが70㎝ほどになるのに対しメスは50㎝ほどになる。一般的に飼育されている家畜のニワトリとほぼ同じくらいの大きさである。体重は0.5㎏から1.5㎏ほど。言ってしまえば、それほどニワトリと大差がない。しかし、家畜にしていく中でほとんど変わらない特徴を残せるという意味ではある意味すごいことなのかもしれない。
雑食性で、昆虫や種子、木の実などを食べる。主な武器はその脚で、縄張り争いする場合には脚を使って攻撃する。これは、コブラなどのヘビ相手にも同様で、時にはヘビを蹴り殺して食べてしまうこともある。やはり鳥類なのでモモの筋肉は発達しており、そこから繰り出される蹴りは結構威力があるというわけである。このモモの筋肉の強さはニワトリにも引き継がれており、大きく発達していることからモモ肉として取り扱われるくらいに大きい。
見た目は派手なニワトリというためか、動物園では目立たない。しかし、セキショクヤケイを飼育している動物園も存在しており、鹿児島県の平川動物園などで飼育されている。
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関連項目
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