ティセ・ロンブローゾとは、サンソフトの2D対戦格闘ゲーム「わくわく7」に登場したキャラクターである。
11歳、女性であるが、自動人形(オートマータ、つまりロボット)のため生殖機能は無い。
概要
ロンブローゾ博士が作った7体目の自動人形。博士の屋敷でメイドとして働いており、身体の各部分を自在に変形させることができる(主に生活用品)。個性的な姉たちとは異なり、引っ込み思案な性格でいつもオドオドしている。148cm、35kg。軽っ。
倒れた博士の病を治すため、わくわくボールを巡る戦いに身を投じた。しかし彼女の心にはもう一つの願いがあった。それは「人間になること」であったが…。
性能
誰もが強キャラになりうる「わくわく7」の中では割と大人しめの性能。全体的に低攻撃力・高機動力のバランスとなっている。必殺技にはトリッキーなものが多い。手数が少ないのが頭痛の種であるが、隙の少ない攻撃を中心にテンポよく丁寧に組み立てていけば、きっと勝機は見つかるだろう。
必殺技
- あれこれポイ(236+P)
飛び道具。ボタンを押した時間の長さに合わせ、飛び出すものが変化する。
わくわくパワー(ゲージ消費)のときは3発発射する。 - ちくちくアタック(623+P)
突進して巨大な注射器を相手にブチこむ多段ヒット技。ガードされても隙が無い上に、ダメージがビックリするほど高い。このためイヤでも攻撃の主力となる。読まれないようにしたい。「いっきまっすよー!!」 - ちゅーちゅーアタック(421+P)
使い方はちくちくアタックとほぼ同じ。こちらは相手へのダメージは小さいが、自分の体力を大きく回復することができる。ティセにだったら吸われても構わないし、お返しに吸ってあげたいところである。よし、同キャラ対戦だ。 - 電子光線(236+K)
頭の突起物から放たれる電子光線。威力はさほどでもないが多段ヒットする。ガードされても不利になりにくく、対空になったり牽制になったりととりあえず出しとく技。故に使いづらい。 - ぐるぐるぱぁ(63214+強K)
わくわく投げ。いわゆるジャイアントスイングである。空中でも出せる。
投げた後は間合いが大きく離れるのでハラハラアタックのチャンス。対人戦では大抵避けられるけど。 - 超電子怪光線(632146+KK)
ドキドキアタック(ゲージ消費、つまり超必)。ばら撒き電子光線である。密着しないと効果が薄い。
起き攻め、削り勝ち時にでも。 - 超電子イレーザー
超電子といえばバイオマンであるが、こちらはハラハラアタック。ゲージを消費する上に出も非常に遅いが、ガード不能大打撃というハイリスクハイリターン技である。対人戦では、相手がどれだけ遠くにいようとも、その上ピヨっていようとも、まず当てることはできないと思っていい。
キャラクター考察
メイドでアンドロイド、更に目が髪に隠れているという、見るからにオタク向けにデザインされたキャラクターである、といいたい所だが、ちょっと待ってほしい。「わくわく7」は1996年に発売されたゲームなのである。メイド喫茶はもちろんのこと、あの「To Heart」のマルチですらまだ世に出ていなかった時代なのだ。萌えという概念すらまだ希薄であったこの頃から、ティセは我々を待っていたのである。そう、マルチが箒を手に取る前から、ティセは箒を持っていた。「BLACK LAGOON」のロベルタが登場する遥か前から、強力な重火器で僕らのハートを焦がしていた。それ町の歩鳥が「めいど!」と叫ぶ10年以上も前に、「め、めいどどうも…あ…怒らないでください…」とこの俺に向かって言い放っていたのだ!
なんということであろうか。ティセこそが今の萌え文化の礎を築いたといっても過言ではなかったのである。いやむしろ、全てティセだったのだ。そうに違いない。暗鬱なニュースが続いた1995年が終わり笑顔を忘れていた人々に再び生きる活力をくれたのも、日本がワールドカップに出れたのも、長野五輪が成功したのも、エヴァンゲリオンがヒットしたのも、アンゴルモアの大王を降臨させなかったのも、全て彼女がいたからではないだろうか。
激動の世紀末を越え21世紀を迎えた我々であるが、人々の記憶からティセは忘れ去られようとしている。はたしてそれでよいのだろうか?我々が彼女から受け取った愛情は、10年やそこらで消えるものではなかったはずだ。今このときこそ、彼女への愛を爆発させ、彼女の時代を取り戻すべきなのである。ああ、愛しきティセ!ティセ・ロンブローゾよ!我ら汝の復活を心待ちにせん!立ち上がれ!サン電子の志を継ぐSNKプレイモアよ!いざ、わくわくセブンティーンの開発に着手するのだ!
「わくわく7」は、今も「アケアカNEOGEO わくわく7」として、Nintendo Switch、PlayStation4、XBOX One向けに絶賛発売中ですぞ!
さあ、君もティセに会おう!
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関連項目
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