ティンホイッスル(英:tin whistle)とは、アイリッシュ音楽で用いられる木管楽器の一種である。
概要
リコーダーと同じくウィンドウェイとフィップルを持つ縦笛であり、メジャースケールで約2オクターヴの音域を持つ。D管が一般的だがG管やB♭管が使われる事もある。アイリッシュ音楽でよく聞く笛の、音の高い方の楽器と言えば分かるだろうか。派生楽器としてアイリッシュフルートと同じ音域のローホイッスルがある。
管体には6つの音孔があり裏孔は無く、普通にやっては出せない半音階がある。円筒管の物と円錐管の物があり、材は金属や合成樹脂が使われ木製の物は少ない。お気づきかもしれないが材質はおろか管体の形まできっちりとは決まっておらず楽器としての定義がA=880HzのD管かその周辺のサイズで6孔の縦笛というくらいしか無いゆるふわの楽器である。一応名前(Tin)の通りブリキの板を巻いた管にフィップルを差し込んで歌口を開けて作った物が起源ではある。
グレードは量産品とハンドメイド品に二分される。価格は前者で数千円、後者でも数万円で楽器としてはリーズナブルと言えるだろう。ゆるふわ定義の楽器なのでメーカーやビルダーによって見た目も音色も大きく異なる。共通してリコーダーよりも息の抜けが良く明るい音色で息の許容量も大きく作られており、より勢いのある演奏に耐えられる様になっている。量産品では音楽的な音にならなかった息が管内で響いて独特のノイズが強く出る傾向がある。とはいってもこのノイズが素朴で好きという人も居るので好みの問題である。実際に量産品をメインに使用するプロ奏者や効果として用いる奏者も存在する。ただし、日本製のリコーダーと比べると量産品でも個体差が大きい点は注意が必要である。
アイリッシュ楽器の中でも最も手の出し易い楽器であり、耐久性・可搬性も申し分ない。もしもの時のために(?)鞄に入れておいたり車の中で信号待ちに吹いたりといった事はどうやら世界中の愛好家がやっているらしい[要出典]。
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関連項目
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