ドッピオ(Doppio)とは、イタリア語で「二重」「2倍」を意味する言葉(英語で言うところのダブル(Double))である。
「ジョジョの奇妙な冒険」におけるドッピオ
荒木飛呂彦氏の漫画「ジョジョの奇妙な冒険」の登場人物。第5部「黄金の風」に登場。
ギャング団「パッショーネ」の参謀の名前。
詳しい内容は「ヴィネガー・ドッピオ」の記事を参照されたし。
「エスプレッソコーヒー」におけるドッピオ
ドッピオは2倍を指すだけの言葉であるから、検索したところでは何を2倍にするかでエスプレッソコーヒーにおいて使い方は2通りあるようだ。
1. コーヒーの量
英語版ウィキペディアのDoppio の項によれば、1ショット (1回) でエスプレッソマシンから出るコーヒーの量が30mlで、それを2ショット (2回) 分の 30ml × 2 = 60ml 注ぐことを ドッピオ と言う。
2. コーヒー豆の量
日本語版ウィキペディアのエスプレッソ の項によれば、コーヒー豆を7g使用したものをエスプレッソと言い、14g使用したものを ドッピオ (doppio、ダブルの意味。double espresso) と言う。
「日常」におけるドッピオ
それでは、ニコニコ動画において公式動画が公開され有名になった、アニメ「日常」の第16話の大工コーヒーで登場した、相生祐子がコーヒーを頼むシーンにおける 「ドッピオ」 はどちらを指すのか。
大工コーヒーでは、コーヒーの量は先に「トール」や「ショート」などと指定する注文スタイルのようであるから、ドッピオはコーヒーの量を指すものではないようにも思われる。従って、大工コーヒーにおける「ソロ」/「ドッピオ」とは、コーヒー豆の量を標準量とするか、その2倍の量とするかを指していると考えるのが自然なのだろうか。
大工コーヒーのネタ元はスターバックスコーヒーのようであるので先にそちらを調べていくと、スターバックスコーヒーにおいてエスプレッソコーヒーを頼んだ場合は、前述の「トール」や「ショート」といったサイズ指定は純然たる苦いエスプレッソコーヒーの場合はキャンセルされ、ソロかドッピオの量の指定のみとなるそうである。
さらにスターバックスにおけるエスプレッソの量は、カプチーノの商品ページの記載によれば、「一度の抽出で2ショットつくります。エスプレッソ粉14gに対して、90mlのお湯を使用。」とあるので、スターバックスコーヒーでは 1ショットは 30ml ではなく 45ml であり、エスプレッソドッピオを頼むと 60ml ではなく 90ml も出てくるのかもしれない。
また、スターバックスコーヒーで普通のコーヒーを頼んだ場合はエスプレッソの原液を入れたのちにお湯で薄めて客に提供することがあるが、この場合コーヒー感を高めるためにエスプレッソを通常の1ショットではなく2ショットにすることはドッピオとは呼ばず「エスプレッソショットの追加」と言うようである。
しかし・・・話を日常に戻すと・・・
原作を読むと、大工コーヒーでは店員が客に「エスプレッソのトールでよろしいでしょうか?」などと言い(砂糖を大量に入れないと飲めないような純然たる苦いエスプレッソ原液だったらトールサイズなんて飲めるわけがないのだが)、ホットとアイスを聞いた後にソロかドッピオを客に聞いているのではっきりしたことは特定しようがない。
かなりの客の数をこなさなければならないスターバックスコーヒーにおいては、エスプレッソは電気式エスプレッソマシンで抽出することが絶対的に必要でありドッピオは必然的にコーヒーの量を指すものと思われるが、グンマーにある設定の大工コーヒーでは来客数がそこまで多くないことから、高額な電気式のエスプレッソマシンではなく「マキネッタ」と呼ばれる直火式のエスプレッソメーカーで丁寧に抽出することも十二分に考えられる(アニメでは注文後、椅子に座ってかなり待たされているように見える)。このマキネッタと呼ばれる直火式エスプレッソメーカーは電気式エスプレッソマシンのように超高圧力をかけてコーヒー豆から効率的に抽出することができないため、必然的にコーヒー豆の必要量は増える。
コーヒー辞典というサイトに掲載されているマキネッタ方式によるエスプレッソの淹れ方を見ると、エスプレッソマシンならコーヒー豆7g程度で済む1人前のエスプレッソに、倍の13gの豆の量を必要としている。
このあたりが、ドッピオ=コーヒー豆の量説も捨てがたいところの理由である。まぁ、どちらにせよ、結局出てきたカップのサイズは、一般的な店におけるエスプレッソのデミタスサイズの器のようであるが・・・。
ネームプレートに研修のバッヂを付けた店員であることから、ひょっとしたらこれ自体がゆっこどころか店員側も注文の受け答えの仕方をあまりわかってないという壮大な釣りというかネタなのかもしれない。
とりあえずゲーム版(宇宙人)では、この出来事から玉村が店頭ポップで、分かりやすく表記したため、「T(トール)」を知らないで間違える客も減ったので対策は施された。そのおかげでゆっこはコーヒーの表記を間違えずに済むが、デザートの名称を間違えてしまう。
関連動画
関連項目
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