もしかして1:ニャル子
もしかして2:ナイア・ルラトホテップ(mugen)
もしかして3:ニャルラトテップ
もしかして4:ナイアルラトホテップ(魔法少女プリティ☆ベル)
もしかして5:はいよるこんとん
ナイアルラトホテップ(Nyarlathotep)とは、H.P.ラヴクラフトが創作した神柱である。
概要
クトゥルフと肩を並べる知名度を誇る、クトゥルフ神話を代表する神性。
原文では「Nyarlathotep」と表記されるが、読み方は一定していない。日本ではナイアーラトテップ、ナイアーラソテップ、ニャルラトホテプ、ニャルラトテップなどと表記される。
作者や作品によって役割や性質が異なる事も多いが、おおむねトリックスター的役割を演じる事が多い。
また往々にして、人間のみならず、自らが仕える旧支配者をも嘲笑する存在として扱われる。
ダーレス以降の設定としては、旧支配者と共に旧神に反逆した存在としても扱われるが、何故かこの神性のみが旧神による幽閉の罰に服していない。
奉仕種族としてシャンタク鳥や忌まわしき狩人を従えるほか、百万の恵まれたるもの(million favoured Ones)と呼ばれる無数の小神の父として知られる。
後述するが、無貌であるが故にその姿は一定ではない。ただしダーレスの設定によれば、本来の姿は「咆哮する貌のない円錐形の頭部を持つ肉の塊で、触腕、鉤爪、手が際限なく伸縮するもの」として描かれる。
外なる神のなかで唯一人格を持っている存在であり、外なる神たちのメッセージを伝えるものとして認識されている。
とにかく化身が多い事でも知られ、クトゥルフ神話TRPGのサプリメント「マレウス・モンストロルム」では化身だけで29ページに渡り記述されており、その数43種に及ぶ。こういった事から他の神性と混同される事もあり、ことに「無貌のもの」バイアグーナの事蹟の幾つかは伝承の過程でナイアルラトホテップに名前が変わってしまっている。
ニコニコ動画においては「這い寄る混沌」の名で登録されている事が多い。
追記
ナイアルラトホテップはアザトースの宮殿「マウス・オブ・マッドネス」の近くで痴愚の王アザトースを祀る狂宴を嘲笑しながら眺めている外なる神たちのメッセンジャー的存在である。千の姿を持つ存在といわれているが我々はそのすべてを知ることはないのであろう。
ナイアルラトホテップはただ人を殺すわけではなく、人が狂っていく過程を楽しむのである。ああなんて悪趣味な……
またドリームランドの大いなるものを守護(監視)する存在であり、現実の世界に赴こうとする大いなるものを叱責する姿も見られているという。
ナイアルラトホテップを崇拝する教団としてもっとも有名なものはプロヴィデンスの「星の知慧派」であろう。「星の知慧派」はナイアルラトホテップの化身の一つである「闇をさまようもの」を崇拝している。私的にはカイロに本部がある「暗黒のファラオ団」が一番惹かれる名前である。
それぞれの化身に教団があるため、ナイアルラトホテップを崇拝する教団はたくさん存在する。その全容を把握することは不可能かもしれないし、すべての人間がナイアルラトホテップを崇拝している可能性すらある。外なる神を崇拝するものはナイアルラトホテップを通じて言葉を伝えることから、間接的にナイアルラトホテップを崇拝している可能性があり、崇拝している神が実はナイアルラトホテップの化身である可能性もあるのだろう。
血縁
アザトースの息子、又は従姉妹、腹違いの弟などとされているが、ラヴクラフトやスミス、リン・カーターはアザトースの「息子」とした。
妻はヘラジカの女神・イホウンデー。子供は数多く、イブ=ツトゥルも娘だと云われている。
息子の中で最も恐ろしいのはンラス=ゴル(N'rath-Gol)。又、影の女悪魔マイノグーラ(Mynoghra)は従姉妹であると云われている。
二つ名・通り名・称号など
主な役割
化身
無貌であるが故に、その姿は一定でなく千の貌と名を持つといわれる。
化身同士での殺し合いも可能で、誰が化身を殺したのかを本人(?)が推理する小説作品まであったりする。また「輝くトラペゾヘドロン」から出て来た化身に人間体の化身が襲われかけて逃げた事例もある。
人間体の化身は普通に殺害が可能だが、その際に真の姿をわざわざ見せて消える為、手にかけた者も発狂の危機に晒される事必至である。
- 赤の女王
赤いドレスを纏った美しい女性としての姿。あまりの美しさに対峙したものは魅了されて言いなりになってしまう。歴史上の権力者の愛妾として振舞い、世界に破壊と混沌をもたらす存在。なお近頃ではウーマンリブに目覚めたのか、ビジネスウーマンやソーシャライトとして振舞う事もある。 - 悪心影(あくしんかげ)
日本における化身。織田信長の顔をした堂々たる偉丈夫で、政財界の重鎮として振舞っている。真の姿は暗黒の大鎧を纏った武者で、鎧の隙間からは絶え間なく腐食性の血がしたたり落ちる。 - クルーシュチャ方程式
極めて難解な量子数学の方程式で、これに挑むものは徐々に狂気へと落ちていく。最終的に方程式を解くとナイアルラトホテップに体を乗っ取られて同一化してしまう。 - チクタクマン
人工知性としての化身。人間のような姿をしているが全体は機械で出来ており、あらゆる機械を制御する。その制御能力に限界はなく、蒸気や電気での攻撃も行ってくる。 - 膨れ女
巨大な肉塊のような怪物。牙の生えた巨大な口を五つ持ち、犠牲者に「口づけ」して人外の快楽を味わわせつつ、脳味噌を吸い取ってしまう。手にした黒い扇子で口元を隠すと何故か「うら若い中国人の美少女」に見えてしまう為、犠牲者は直前まで真の姿に気づかない。 - 闇をさまようもの
最も著名な化身の一つ。輝くトラペゾヘドロンによって召喚され、「三つにわかれた燃え上がる目」を持ち、真の闇の中でのみ顕現する。 - 人間の化身
基本的に「黒あるいは褐色の肌」「魅力的な美貌」が特徴だが、もちろん例外もある。星の知恵派教団を率いて布教活動に勤しむナイ神父、天才サキソフォン奏者のロイヤル・パント、カーニバルの「宣伝屋」ハーレイ・パッテンなどが著名な存在。また核兵器研究の物理学者など、人類に破滅をもたらす可能性のある分野にも関与している。 - 暗黒の男
文字通り漆黒の姿をした男の姿。サバトや魔女の集会に姿を現しては人々に邪悪な知識を授ける悪魔。アーカムの魔女宗派など、多数の信者に信仰されている。
この他にもバビロニアのパズズ、ハイチのバロン・サムディ、アステカのテスカトリポカ、北欧神話のロキなど、既存の神が化身と見なされる事がある。
その他、マレウス・モンストロルムに掲載されている化身を羅列しておく。
アフリカのアトゥ、暗黒のファラオ、暗黒の魔物、ウィッカーマン、浮き上がる恐怖、オールド・ワンの使者、影だまり、黒い雄牛、黒い風、黒いライオン、ココペリ、骨格の恐怖、ジャック・オー・ランタン、宿主、シュゴーラン、セト、小さき這うもの、血塗られた舌、角を持つ男、嘆きもだえるもの、憎しみの像、ニャルラトフィス、人間の姿、這い寄る霧、皮膚なきもの、緑の男、無貌の神、野獣、闇に棲みつくもの、闇の魔神、ルログ
輝くトラペゾヘドロン
真なる闇の中で覗き込む事で、ナイアルラトホテップを召喚できるアイテム。
大きさは約4インチ(約10.16cm)の結晶体で、赤い線の入った黒い多面体。不均整な形状の金属箱に7本の支柱で吊り下げられている。
日本でのナイアルラトホテップ
千の貌だのトリックスターという側面もあってか、日本では比較的好まれており、日本発の派生作品に登場する。
「歩く自己矛盾」「愛すべきはた迷惑」「とりあえずラスボス」等、エンターテイメントジャンルで様々な扱われ方をしている。
特にパロディー作品である「這いよれ!ニャル子さん」の主人公「ニャル子」はアニメ化された事もあって、本家である米国でも知られる存在となっている。
また、派生作品とそれに応じたナイアルラトホテップの多さを逆手に取り、数多のナイアルラトホテップが全ての可能性が集うかのごとく集結するというエイプリルフール企画「混沌大殲」をニトロプラスが打ち立てたことも。ちなみにパロ元の「全ての可能性」の方にもナイアルラトホテップは参戦している。
関連コミュニティ
知りたければ、ただ待てばいい。ネフレン=カの神官が貴殿の下を訪れるだろう。
関連動画
関連項目
- クトゥルフ神話
- 外なる神
- 神話上の関連用語一覧
- ワイルドアームズシリーズ
- 這いよれ!ニャル子さん
- 女神異聞録ペルソナ
- ペルソナ2 罪/罰
- テイルズオブデスティニー2
- 新本格魔法少女りすか
- 漆黒のシャルノス
- 紫影のソナーニル
- 魔法少女プリティ☆ベル
- デモンベイン / 機神飛翔デモンベイン / スーパーロボット大戦UX
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