ネオネクタールとは、TCG・カードファイト!! ヴァンガードのクラン(組織)の1つである。
概要
惑星クレイの食糧生産の多くを占める巨大商社。
ジェネシスの代表の出身地であったり、ロイヤルパラディンに縁深い騎士がいたりと、ユナイテッド・サンクチュアリとの関連性が強い。
樹の精ドリアード、森の竜フォレストドラゴン、植物の因子を持った人間・バイオロイドなどで構成される。
植物の「増殖」をイメージした、山札からのスペリオルコールが特徴。
同名カードを並べることを意識した効果が多く、ドロップゾーンから山札にカードを戻すことで山札のカードを展開することができる。
また、いくつかの関連カードがスペリオルコールの輪で繋がっており、自在に入れ替えができる。
安定した盤面の形成や、バトル中のスペリオルコールによる疑似スタンドなどで攻めたてることになる。一部軸では10万を超える驚異的な火力を実現するルートも・・・。
アニメのレギュラーキャラとしての使用は、意外なことに「ヴァンガードG」の安城トコハが初。
それ以前は単発キャラクターだったり、初期の混クランデッキだったり、サブキャラクターでもファイトが1回しかなかったり、そもそも他人から奪ったカードだったり・・・と不遇の扱いだったが、トコハの活躍により「ヴァンガードG」では文句なしの地位を手に入れることになる。
ただし、その中でも「リンクジョーカー編」以降に登場した宮地学園生徒会書記の長代マキはサブキャラクターとして存在感を放っていた。
GNEXTでは新たなネオネクタール使いであるミゲル・トルレスが登場。しかし・・・。
各期におけるネオネクタール
1期
ブースターパック5弾「双剣覚醒」にて初登場。
この時は一般的なレアリティRRRのカードが存在せず、カードプールがやや少ないため、不遇な立場に甘んじることになる。
2期
「蒼嵐艦隊」にて登場。
新たな連携ライド「アルボロス・ドラゴン」に加え、名称「銃士」の登場と、ここにきて構築の幅が広がり始める。
3期
「光輝迅雷」にて登場。アニメでは準レギュラーキャラの長代マキが使用している。
ブレイクライドと“Я”ユニットは配られたが、両者の関連性はなく、クロスライドの存在しない数少ないクランとなってしまう。ブレイクライドユニットの性能も他のクランと比べるとやや見劣りし、微妙な立場。
しかし《メイデン・オブ・ビーナストラップ “Я”》の性能自体は良好。序盤からスペリオルコールできる割合使いやすいメイデンサイクルも手に入れており、戦力としての不遇差は脱しはじめてきている。
4期
「竜剣双闘」にて登場。真っ先に双闘の恩恵にあずかることになる。
「銃士」名称が大きく成長し、かなりの安定性を手に入れることが出来た。
元々双闘システムと、リアガードを入れ替えることでドロップゾーンにユニットが溜まりやすい「銃士」との相性は良好。発売当初の環境に食い込んだこともあった。
・・・が、使用者のラウル・セラは「一族からその掟により奪ったカード」として使用しており、次のファイトの段階ではあっさりと使用クランを変えてしまった。やはり不遇。
5期
アニメでレギュラーキャラの安城トコハが使用。まさかのレギュラー使用クラン昇格である。
トライアルデッキ「純真の花乙女」の登場を皮切りに、ブースターパック「風華天翔」と「討神魂撃」の2回にわたり収録。環境に触れられるわけではないが、一気に戦力は充実し、花開いたといっても過言ではないだろう。
当初はそこまで注目されなかったが、《立春の花乙女 プリマヴェーラ》や《夢紡ぐラナンキュラス アーシャ》など、今では一級品のカードが収録されている。
6期
メインクランとしての扱いは変わらず、ブースターパックG6弾「刃華超克」、G8弾「超極審判」にて収録。
同名カードがリアガードに登場した時に効果を得るキーワード能力「開花(ブルーム)」を手に入れた。
これにより、増殖したら手札に戻る完全ガードや、強化した上でブースト能力も得るグレード2など、凄まじい非名称カードがいくつも登場し、器用さと火力を兼ね備えたクランに成長した。
また、ファイターズコレクション2016で登場した《常夏の花乙女 ベラーノ》や各種Gガーディアンの登場により、退却・呪縛を得意とするクラン相手に解答を得る。
が、出たばかりの《コスモスの妖精 リズベット》が投入1枚制限を受ける。これは単純な性能より、効果利用によりファイト時間が長くなることを懸念してのものであると思われる。
決定的な強化は超極審判における後述の「ラウニマルユッカ」サイクルの登場。これにより火力だけでなくアドバンテージ稼ぎも可能となり、開花軸が大きく前進した。
7期
新トライアルデッキ「繚乱の花乙女」と、それと同日に登場するキャラブースター「トライスリーNEXT」にて収録。
主に「ラナンキュラス」と「銃士」が強化される。
デッキの基本軸
メイデン
先に単独デッキとなった《メイデン・オブ・トレイリングローズ》は初期のネオネクタールを支えてきたカードで、アニメで目立った出番がないにも関わらず「討神魂撃」にてリバイバル双闘枠を手に入れた。
クレイエレメンタルのカードが使いにくいのが難点だが、盤面に依存せず展開できる効果を持つため、盤面の回復や上書きスペリオルコールによる追撃など、「デッキトップ5枚から要件なしのスペリオルコール」「バトル中のスペリオルコール」と強みは多い。
その後、ファイターズコレクション2015winterで「メイデン」が一纏めの名称と成る。これにより《メイデン・オブ・ビーナストラップ “Я”》などの他メイデンもサポートを得られるようになった。
名称化していない時期だったが、アニメで長代マキが使用していたのは《メイデン・オブ・ビーナストラップ “Я”》中心のデッキであるため、このタイプに当てはまると思われる。
アルボロス
2期に登場した連携ライド。特徴は「同名カードを並べ、それによりパワーアップする」ことであり、パワーラインの全体的向上が見込める。
他の連携ライドと比較しても、連携ライドギミックに加えて「スペリオルコール対象を守り抜かねばならない」ため事故率が非常に高い。
「超極審判」にて《アルボロス・ドラゴン “創聖樹”(アインソフオウル)》の情報が公開されたことで、名称「アルボロス」としての強化を4年越しに受けることになった。
銃士
2期から登場した名称であり、ネオネクタール最大の名称。
リアガードを入れ替える能力と、その過程でドロップゾーンに溜まったカードを山札に戻すことをコストに発動する効果が特徴。
他の名称と比べ安定性は高いが、そこまで押しが強くないのが難点。
内部名称「セシリア」を扱う超越とリミットブレイク中心のギミックと、双闘を軸とするギミックが存在。「トライスリーNEXT」以降は純粋な超越ギミックが追加される。
アニメでラウル・セラが使用したのは後者だが、先述の通り他人から奪ったデッキである。後にGNEXTにて、純粋な銃士使用者であるミゲル・トルレスが登場したが・・・。
ラナンキュラス
アニメ「ヴァンガードG」で安城トコハの分身として扱われている《ラナンキュラスの花乙女 アーシャ》とその関連カードで構成される超越軸デッキ。名称はあくまで「ラナンキュラス」であり、「アーシャ」ではない。
元々は非名称超越軸だったが、「討神魂撃」にてサポートカードとGユニット《夢紡ぐラナンキュラス アーシャ》が登場し、軸として確立された。なお、「夢紡ぐラナンキュラス」は「ラナンキュラス」以外のデッキでも問題なく活用が可能。
「刃華超克」にて《咲き誇るラナンキュラス アーシャ》が登場したことで、ネオネクタールの悩みだったヴァンガード単体の圧力の低さが改善された。他にも「ラナンキュラス」サポートと「開花」効果、過去のジェネレーションレア《立春の花乙姫 プリマヴェーラ》を組み合わせることで、気が遠くなるほどの火力を初回超越から発揮することができ、爆発力では他の追随を許さない。《常夏の花乙女 ベラーノ》ならば、盤面が不ぞろいな状態でも十分な火力を得ることができるため、こちらも重宝する。
ラウニマルユッカ
主に「ラナンキュラス」で採用されるギミック。
《盛暑の花乙女 マルユッカ》《日車の乙女 ラウニ》の2種セットであり、「ラウニ」は「マルユッカ」としても扱う。
加えて、「ラウニ」の開花は同サイクル内のユニットに「開花能力持ちのユニット1体につきパワー+1000」の効果を与えることができる。
しかし最大の強みは「マルユッカ」の開花であり、他のユニットのパワー+3000に加え、それが「ラウニ」であればヒット時1ドロー+ソウルチャージ1を与えられる。
ヴァンガードは基本的にヒット時効果というのは信頼性が欠けるものだが、文字通り桁の違うパワーが発揮できるネオネクタールであれば話は全くの別。
「ラウニ」「マルユッカ」ともに効果はいくらでも重複させることができるため、相手からしてみればヒットを許して爆アド稼ぎをされるかリアガード2列を無理してガードさせられるかを強いられる。
双方ともグレード2以上のため普通ならブーストはつけられないが、《常夏の花乙姫 ベラーノ》《胸焦がすラナンキュラス アーシャ》の効果で呼び出せばグレード2以上でもブースト能力を得られる。
一度でもヒットさせれば大量のアドバンテージが得られるため、それを元手に多少苦手な相手でも立ち回ることが可能であるため、現在の「ラナンキュラス」のメインエンジンと化している。
関連項目
- カードファイト!! ヴァンガード/カードファイト!! ヴァンガードG
- 架空の企業の一覧
- カードファイト!! ヴァンガードのユニット一覧
《ユナイテッド・サンクチュアリ》
ロイヤルパラディン/オラクルシンクタンク/シャドウパラディン/ゴールドパラディン/エンジェルフェザー/ジェネシス(カードファイト!! ヴァンガード)
《ドラゴン・エンパイア》
かげろう(カードファイト!! ヴァンガード)/たちかぜ(カードファイト!! ヴァンガード)/ぬばたま/むらくも(カードファイト!! ヴァンガード)/なるかみ
《スター・ゲート》
ノヴァグラップラー/ディメンジョンポリス/エトランジェ/リンクジョーカー
《ダーク・ゾーン》
ダークイレギュラーズ/スパイクブラザーズ/ペイルムーン/ギアクロニクル
《メガラニカ》
グランブルー/バミューダ△/アクアフォース
《ズー》
メガコロニー/グレートネイチャー(カードファイト!! ヴァンガード)/ネオネクタール
《該当国家なし》
クレイエレメンタル/刀剣乱舞(カードファイト!! ヴァンガード)
外部リンク
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