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バーザム
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バーザム(BARZAM)とは、『機動戦士Ζガンダム』に登場するモビルスーツMS)。ティターンズ最後の量産型MSとして名高い。

番号はRMS-154、全高24.2m、頭頂高19.4mと、直前のティターンズ量産機であるマラサイ較してかなりの大機であり、この後の時代のMSの大化の先駆け的存在といえる。
しかしそれは設定上の話で、実際には大に描かれないことのほうが多い気がする。

長年、商品化回数と露出の少ない不遇機として有名になっていたが、今やアニメでの活躍に似合わない人気モビルスーツとして扱われることも多くなった。

概要

BARZAM
バーザム
RMS-154
全高 24.2m / 19.4m(頭頂高)
重量 40.1t / 62.3t(全備)※一部資料で異なる
1,670kw
80,400kg
装甲 ガンダリウム合
搭乗者 ミル
兵装 ビームサーベル×2
ビーム・ライフル
バルカンポッドシステム

他のMSに似ない奇妙な外見で知られる。
ずんぐりした胴体を中心に、長い手足、巨大なカカトを持ち、パーツらしいものが存在せず、足の付け根が見えにくいため胴体からニョッキリ伸びているように見える(見えるだけであり、実際の部の構造はズサメタスなどと大差ない)。

頭部のデザインも独特で、変なモノアイを独特の「ひさし」で覆ったようになっており、フェイスジム系と似ていなくもない。
頭頂部にはティターンズ徴のイーグルを思わせる冠があり(ただしデザインモチーフサメらしい)、全高と頭頂高の差4.8mはこの冠である。股間部にはハイメガキャノンのようなものが設置されているが、このパーツの機公式にはよくわかっていない。

武装は腕部に内蔵されたビームサーベルと、ハサミのようなデザインの専用ビームライフルを所有しているほか、頭部にガンダムMk-IIと酷似したバルカンポッドを装備できる。

冠とカラーリングのおかげで、バーザムはひとティターンズMSだと認識できるにも関わらず、全体としては他のどのMSにも似ていない。
特異な外見は生産性を重視した結果だという資料もあるが、逆に独特の構造のせいでに本格的な量産には至らなかったような記述しているものもあったりして、デザインと設定が切り離せないようになっている。

登場はZガンダムの番組後半から。登場頻度自体はまあまあなのだが、アッシマーギャプランといったインパクトのあるMSとは異なり、有名なパイロットが搭乗したことがなく、見たの割に特徴的な武装もなく、大した活躍もしないまま最終話を迎える。
だがに奇抜なデザインに起因して、異常な量の研究考察がされるなどし、単なるマイナー機とは一線を画した存在感確立している。

嬌のあるフォルムや表情豊かな顔、むき出しのフレームなど、その独特なデザインは少なからず評価されるようになっており、もはや単なるネタ人気ではなくなってきている。

股間部

公式非公式問わず二次創作、各種バリエーション模型作例にガレージキットその他あらゆる媒体で、バーザムの股間部はだいたいハイメガキャノンのような形状として描写されてきた経緯がある。アニメ映像でもらに見えるカットはあまりない(ないわけではない)。だがこれは元の設定画の解釈ミスで、本当は「六角形ので、左上に丸い突起物がある」との説が放送終了から20年以上経った2009年ごろ突然さやかれるようになった。
これについて、「状」に造された有模型作例が発見され、当時の重な立体商品(森永チョコスナック版)もこの形状だったことが確認されている。

この発見以降、メカニックデザインを行った岡本英郎氏の意図は「状」だったことが有視されていたが、最終的に2015年に本人から確認されるに至っている。
的にはエネルギーチューブを接続する給油口のようなものであり、メンテナンス用にイメージされたものだったらしい。この情報は翌年の『ガンダムビルドファイターズトライ アイランド・ウォーズ』にすぐさま反映され、股間部にベース・ジャバーから伸びたケーブルが接続されていた。
が判明していない期間についても、2010年以降には「状」の公式商品、カードイラストハイメガと混在しはじめ、2014年の時点でROBOT魂では股間部選択式としていた。そしてとうとう2017年HGUCで状に一本化され、説明書にも「ソケット状のパーツ」と明記されるに至った。

こうした動向より、今後も状が流となっていくことが予想されるが、デザイナーの意図が確認された後の2016年のA.O.Z Re-bootでも両タイプ股間が登場しており、いまだ「選択式なのではないか?」という抵抗は続いている状態にある。

ガンダムMk-IIとの関係

現在、非常に多くの資料でバーザムはガンダムMk-II下にある量産機であることが示されているが、バーザムのデザインにMk-IIとの共通点はほとんどい。頭部のバルカンポッド以外に関係を示すものはく、後付けではないかとみんなが思っていたのだが、デザイン段階でMk-IIとの関係が伝えられていなかったことは2017年デザイナー岡本英郎のインタビューで確認されている。知ってた

これにより、デザイン後に後付けされた算が強まったものの、その経緯はいまだ不明点が多い。
最初にMk-II量産型という扱いをしたのはどうやら後述の「近藤版バーザム」が最初であるらしく、これについては、近藤和久が自分で設定を考えたことを示すインタビューも存在する。(ややこしいことに近藤版は放送と行して登場しているため、後付けと言っても放送中の出来事である)
文章設定として世に出たのも、遅くともZガンダム放送直後に出た別冊「PROJECT Z」にはさかのぼれる(問題の股間部の作例が載った本)。しかしこれが正確に近藤漫画を受けて書かれたものであったかは、はっきりしていない。
とにかく、かなりい段階で存在していた設定であることは確かである。この程度の後付けは他でも行われているのではないかという疑問もあるのだが。

現状では後付けの可性が知られるようになったせいか「Mk-IIベースにした」という程度の記述のほうが支配的になっており、直接の量産機とみなす資料は少なくなっているのだが、関係そのものは肯定的な情報のほうが多い。
較的Mk-IIとの関係が薄いと考えられていた「ADVANCE OF Z」においても、最新設定で「ガンダムMk-IIフレームベースにした量産機」(※ガンダムMk-II自体の量産機ではない)であることが確認されている。

HGUCバーザムの説明書でも「Mk-IIの後継機」というしい表現が選ばれているが、キット自体には両者の繋がりを意識したかのように、リバイブガンダムMk-IIバックパックを改造で取り付けられるようになっている。

おこれも2017年インタビューで判明したことだが、デザインにあたって意識されたのはZガンダムの「二等辺三角形のフォルム」で、脚部がそのラインを保ちつつ機体中央を丸い形にし、Zと少し違うという「異質感」を狙ったデザインなのだという。

デザイン関係の情報

デザイン岡本英郎で、おおざっぱな部分から細部に至るまで岡本デザインであるとほぼ間違いなさそうだが、Zガンダム登場機の例に漏れず別の情報もあり、堀口滋(堀口明神)が「メタスやバーザムのラフを描いた」と発言したことがある。
ただし岡本氏は発注時にラフが存在していたことを言しているが、ほとんど見ていなかったようで、現在デザインにはあまりしていないと思われる。

また岡本氏はバーザム関係でになったデザインを幾つか開しているが、パワーアップ版だったり、可変機のような構造が見えるものがあったりもした。バウはバーザムの可変案から変化したデザインなのだという。

ちなみに設定画の頭部がやけに大きいのは、アニメ作画時に小さくできることを見越しているためで、これも岡本氏に言明されている。(バーザムは特に大きく見えるが、他の機体でも多少そういう傾向はあると思われる)

奇抜なカラー設定については岡本英郎のものではない。岡本氏は銀色オレンジのバーザムを描いたこともある。

バリエーション

厳密にはカトキデザインのものだけでも最低5種類あるが、そういう細かい分類は行わないことにする。

近藤版バーザム

ガンダム漫画で有名な近藤和久が手がけた漫画版「機動戦士Zガンダム」に登場したバーザム。全体的にガンダムMk-IIっぽくなっており、「ガンダムMk-IIベースとした量産型」という設定の起ではないかと推測されているのだが、はっきりしたことは言えない。
後のセンチネル版と似た部分も多いがく、TV版の面も色濃く残っている。センチネル版に受け継がれなかったガンダムデュアルアイも特徴。
ちなみにこの漫画オリジナル要素が多く、バーザムだけが特別扱いされているわけではない。
なぜか他の近藤漫画には出てない模様。当時描かれたカラー画もあるが、白黒画のものとデザインが違っている。近藤版だけでも2種類存在するのである。

センチネル版バーザム / バーザム改

ガンダム・センチネル」でカトキハジメの手によってリファインされたバーザム。ガンダムMk-II量産機という設定を明確にした機体。のちにGUNDAM FIX FIGURATION(GFF)で再デザインされ、バーザムという名を得た。

かなりガンダムMk-IIに似ているがHGUCのプラモレベルで部品流用は難しい程度に違っており、GFFでも結構な量の余剰パーツが出る。センチネル版は人間から離れた体格をしていたが、GFF版ではMk-IIと同じ体格になっている。

オリジナルデザインとかけ離れた姿をしており、その評価はバーザム界でも賛否分かれている。またライバルでも乗っていそうな雰囲気とは裏に大した活躍もしない、というより、ストーリー上はどっちかというと味方側のMSで、やられ役として配置されたジムみたいな扱いをされている。

後になってカトキハジメリデザインしたTV版バーザムが登場したため、カトキ版と呼びにくくなった。

本来は「ガンダム・センチネルにおいてデザインが変更されたバーザム」という扱いだったはずだが、いろいろあってバリエーションの「バーザム」として独立しかけている。それでも今はまだセンチネル以外にちゃんとした設定はなく、「バーザム」としての設定は明確ではない。
ちなみに、近年ではバーザムと共演する作品も出ている

AOZ版バーザム

ADVANCE OF Z ティターンズの旗のもとに」で藤岡建機が描いたバーザム。ファンからは建機ザムという略称で呼ばれることもある。
が大きくアレンジされているが、手足の多くのパーツTV版のデザインと大きく違わず、外見上はMk-IIとの関連を強調しないものとなっている。しかし胴体に限ってはTV版ではなくバーザムに似ている。この胴体には脱出ポッドである「プリムローズⅡ」が内蔵されていることが後に判明した。

「A.O.Z Re-boot」においてデザインの変更とともに、膨大な規模の系譜が開され、次世代量産機ヘイズル・アウスラの次の段階にあるガンダムTR-S[ヘイズル・フレア]の簡易量産機であると同時に、Mk-IIの系譜を含むTV版バーザムのほとんどの既存設定を内包し、バーザムの存在をも肯定したうえガンダムTR-6とも密接な関係がある、あらゆるティターンズ技術の権化のようなモビルスーツであることが明らかになった。
そんなすごいメカだったのか。
TR-Sから可変機構をオミットした結果、胴体が独特な形状になってしまったらしい。また、ヘイズル・アウスラとは高性センサーユニット脛のスラスター、増加スラスターを装備しハイヒール状になった足などにつながりがみられる。また、脚部にはホバーユニットを増設可である。バックパック上部のラッチを介して様々なオプションの追加も可アクアユニットのように重量のあるオプションは、胴体のドラムフレームを介して接続される。

火星ジオン系組織「レジオン」においては単なる量産機ではなく、特務部隊に与えられる徴的な機体として登場した。これは総帥のTR-6とバーザムの系譜が近いためである(また、レジオンジオン系機体の使用を嫌っている)。

技術的にはF91やゴッゾーラにまでリンクしており、またグラン・バーザムと呼ばれるあからさまなネーミングの形態が登場したことで、今までネタと思われていたグランザムの系譜も射程内に入った。

アクア・バーザム

上記A.O.Z Re-boot版バーザムとアクア・ハンブラビⅡ合体した水中戦用バーザム。お染みティターンズカラーレジオンカラーが存在。
背部から左右に大きなバインダーが伸びたその姿は、さながら水中戦版スーパーガンダムといったところ。

バーザム(SSD鹵獲仕様)

グリプス戦役後にエゥーゴによって鹵獲され、修されたバーザム。カラーリンググレーに変更されている(ゼータプラスC1デルタプラスを明るくしたような配色)。

頭部はバイザータイプに変更され、背部にはフレアユニットが追加されている。

バーザム高機動仕様"バーベイン"

ハイゼンスレイⅡの脚部に換装した姿。頭部にはアンテナが一本追加され、胸部には増加装甲を備える。武装はスーパーナパームらしきものを備えたロングライフルと、キハールⅡと同シールド

AOZ2のバーザム

同じAOZでも「ADVANCE OF Ζ 刻に抗いし者」で登場したのはテレビ版に準じたものだが、作例はAOZ版のデザインが一部反映されたまた独特のデザインになっていた。こちらもバーザムについてやたら掘り下げられており、「グリプスの機計画をニューギニアが引き継いで開発した機体」とされる。

刻に抗いし者」では、バーザムの開発が行われたニューギニア基地での戦闘が描かれており、そこでバーザムの試作機が登場した他、メガランチャーシールドを装備した機体、名前や明確なプロフィール設定のあるパイロットが登場し、更にジェットストリームアタックを用いてエゥーゴエースパイロットと渡り合い、戦後エゥーゴ解散後の連邦軍にまで使用させる特段の優遇がされている。
刻に抗いし者」の作者神野一氏はガンダムTRPGでバーザムを機としていた経験からバーザムについて思い入れが強く、単行本のあとがきの四分の一を使ってバーザムのHGUC化をバンダイに懇願するほどであった。というか明らかに贔屓していた。

本作のデザイナーの片文洋氏も、バーザム自体には特に関わっていないが、反が大きかったことを後にっている。

バーザムII

「A.O.Z Re-boot」に登場したガンダムTR-6の新形態。ウーンドウォートなど他機種由来の装備が多く、純なバーザムのバリエーションではないが、名の通り通常のバーザムの上位機的存在も兼ねている。[ハイザックII]と同様に、一般兵用に性を落とした形態とされるが、頭部には他のTR-6にない固有の機エレノアサテライトリンクシステム」が搭載されており、ユニコーンガンダムよろしくツノが割れガンダム顔に変化する
ストーリー上も他のバーザムを揮する特別な機体として登場する。

ティターンズ仕様ではTR-1の四肢が予定されていたが、レジオン仕様はバーザムの手足がそのまま使われている。機的には同じなんだそうである。パーツのバーザム率が高くなっているためか、レジオン仕様番はバーザムに準拠したARZ-154BZ2となっている。

バージム

グリプス戦役後、歴史から消えたと思われていたバーザムだが、エゥーゴカラバ)と地球連邦軍がジム系のデザインに近づけたバージムを使っていたとする説もある。
登場したのは漫画ダブルフェイク』。冗談みたいな名前と設定だが、半公式くらいの存在でゲームにも一度だけ出演している(モノアイジムセンサーに変更したティターンズMSは他にも「機動戦士ガンダムUC」のバイアラン・カスタムがあり、同様にアッシマーの後継機であるアンクシャセンサーモノアイからジムセンサーに変更されている。そういう意味では、これらの機体群の元ネタと言えなくもない)。
ちなみに漫画には登場しているが全く活躍しない。設定もろくに存在しない。開発経緯などが書かれていたらたぶん独自考察設定なので注意しよう。

実はジェガンとバーザムにはバルカンポッドモノアイカメラなど、デザイン上の類似が見出せる(特にジェガン初期デザインラフには、の部分にバーザムについて言及がある。内田健二プロデューサー(当時)の示らしい)。
ジェガン連邦量産機の集大成らしいということもあり(またジム系の直系と考えるには差異が立つこともあり)、バーザム(バージム)はジェガンを与えた先祖の一つだと考える人もいる。
とか言ってたらAOZでバーザムとジェガンとの関係も明記していた。

ダブルフェイク』は扱い上に何か難しい点があるらしく、バージムを始めとする一部MSの画稿はかなり古い本にしか収録されていない。バージム以外のメイン機体も「MS大全集」シリーズ以外にはほとんど載っていない。
かしこバージム、「RGM-87」という非常に重要な番を使ってしまっており、バージム自体の存在はあやふやになっているが、この番に他の物を後付けすることも難しいと思われる。

スーパーバーザム

バーザムはMk-量産型なので、Gディフェンサー合体できる...はず、という非公式妄想形態。そもそもティターンズのバーザムとエゥーゴGディフェンサー合体するようなことはない...のだが、ガンプラフィギュアでは再現できるようにわざわざ設計されていたりする。

刃斬武将軍(バーザムしょうぐん)

SDガンダムフォース絵巻 武者伝 武化舞可編」に登場するキャラクターSD作品でのティターンズ機は敵のモブや幹部を務めることが多い中、本作では黒幕に大抜された。

その正体は狩人摩亜屈(マークツー)。だが実は本来の摩亜屈ではなく、そのの逞鍛(ティターン)。Mk-(ティターンズカラー)がバーザムを演じるという構図である(ゆえに刃斬武将軍はツインアイ)。本来の摩亜屈は物語開始以前の戦いで死んでいる。逞鍛はの死をきっかけに絶望闇堕ち。武者頑駄たちを裏切ったという設定である(その的などは媒体によって多少異なる)。

ゲーム等での登場

一部のゲーム(『第2次スーパーロボット大戦α』やアートディンク開発した一連の『ガンダムバトル~』シリーズ)ではセンチネル版が「バーザム」として当然のように登場し(またテレビ版バーザムを不当に下げるような設定が流布していたこともある)、根深い反発があった。これはセンチネル版が嫌いということではなく、まずTV版を出すのが筋だろという意味である。

とはいえ大抵のゲームではTV版が登場しており、庸な量産機ながら細々と出続けており、特に立ちはしないが冷遇されているわけでもなかった。

GジェネF』ではユニットとしてはTV版しか使えないが、センチネルムービーシーンユニットとして存在しないSDのカトキ版を見ることができる。

2017年、『ガンダムオンライン』で、初めてこの両者が別個の機体として共存している。

関連動画

 
トキ版バーザムが原作通り特に活躍しない重な映像グレネードからビームが出ているミスがある。

 
バーザムのMMDモデル(2010年のB-CLUB版のデザイン)


ROBOT魂バーザムの発売に合わせ、ガンダムオンライン実装された「バーザム」。「バーザム」名義で登場したゲームは初めて。ガンダムオンラインではHGUCバーザム発売に合わせてテレビ版バーザムも実装され、ゲームでは初めて二大バーザムが共演することになった。

関連商品

リアルSD問わず商品化が少ない不遇機だったのも2013年までの話で、2013年後半にAOZ版がガシャポン戦士NEXTプレミア(WEB限定)で登場して以降、TV版の新規アレンジROBOT魂Ka Signature(WEB限定)、GUNDAM CONVERGE、バーザムに換装できるMS少女ガンダムMk-II、バーザムROBOT魂TV版が混ざったMACHINE HEADと、2016年後半まで立て続けに商品化されていった。
何の活躍もない量産機としては異例なほど立体化される機体となっている。

そのまま勢いに乗って、2017年5月にはHGUCが発売される運びとなった。アニメに登場してから実に31年が経過していた。

2017年5月20日発売。KPS素材によるフレーム構造と、思い切ったパーツの振り方の多色成ランナー、繊細かつ快なパーツ分割により、驚異的な可動範囲とほぼ全な色分け、組み立てやすさまで実現している傑作キット。設定より大きすぎたROBOT魂べても設定に近いサイズに仕上がり、造形も現時点でのバーザムの「正解」と断言できるものになっている。

何の前触れもなく突然発表された商品化だったが、revive版Zガンダムに発売タイミングを合わせており、43話でZガンダムに接近戦を仕掛けるどうでもいい場面名シーン再現を売りにしている。
ボックスアートは『ビルドファイターズトライ』第10話に登場した「HGUCガンダムMk-IIパロディしたバーザムの」をさらにパロディして再現したものになっており、半ば宇宙世紀からはみ出したアイテムともなっている。そう考えると前年の「アイランド・ウォーズ」でかなり立っていた名バーザムの商品化と見ることもできるかも?「バトローグ」にはエゥーゴのMk-のような色のヴァイスバーザムが登場し、プレミアムバンダイ限定で商品化している。

商品仕様として、なぜかバックパックがrevive版ガンダムMk-IIと交換可になっており(説明書にも明記。他にも共通規格のストライクフリーダムなどと交換できるが、Mk-IIは規格外)、HGUCのGディフェンサーがあればスーパーバーザムの実現も可だ。ただし対応しているのはrevive版のバックパックのみであり、改造でやるには新しいMk-IIと古いスーパーガンダム(バーザムより15年も前のキットである!)の両方買う必要がある。捏造形態のためにそこまでやるか


もう刃斬武将軍(バーザムしょうぐん)しかプラモがないと言われていたのも遠い昔の話である。

バンダイ以外では1980年代森永チョコスナックの付属プラモとして(ものすごく小さい)ラインナップされていた。2000年頃に復刻版が出たがさすがに入手困難


モデルグラフィックス2017年8月号では、「HGUCバーザム」をテーマとした巨大特集を敢行している。
刃斬武将軍を含む豊富な作例、スラムバーザムのガシャポンまで網羅した立体化の歴史股間部から背中グレーの部品まで細部のデザイン理由が明かされる岡本英郎のロングインタビュー、さらには「43話のバーザム」を売り込まざるを得なかった企画担当に、生産チームインタビューまで載っており、結果的にアニメデザイン発注から生産に至るまでの全てを追いかけた「ガンプラができるまで」の優れた言集となっている。

そして2021年4月1日にはプレミアムバンダイ限定でなんとA.O.Z Re-boot版バーザムのHGキット化が告知され、エイプリルフール企画なのか?バーザムだしまさかガチなのか?とファンを困惑させた。予約開始時刻になってようやく本当だとわかった。A.O.Z Re-boot初のキットがバーザムとはが予想しただろうか。
キットはなんと全新規(オリジナルと並べるとわかるが、かなり細部が異なるため仕方ない)。ティターンズ機とレジオン鹵獲機の同時受注。初のレジオンガンプラがバーザムとは(ry
内部のドラムフレームはもちろん、レジオン機ではホバーユニット股間ハイメガキャノンまでしっかりと造形されており、オリジナル版のHGUCバーザムに負けず劣らずのの入れようである。やはりプリムローズⅡはオミットされている。
ちなみに、ティターンズ機とレジオン機がり合うサンプル画像がまるで作中名シーン再現であるかのように使用されているが、A.O.Zにそんなシーンはない。どうでもいい場面どころか名シーン捏造までしだした。
ちなみに、あと少しパーツがそろえばバーザムⅡ再現できる。今後の展開に期待。
2023年3月9日にはHGアクア・ハンブラビⅡが発表&受注開始。バーザムと組み合わせることでアクア・バーザムが再現できる。

バーザムショック

上記HGUCバーザムの発売によって一番衝撃を受けたのがほかならぬバンダイである。
バーザム発表の際、実は本命はRE/100ハンマ・ハンマであったのだが、バーザムのあまりの反の大きさに困惑したという(本命がハンマ・ハンマというのもそれはそれでどうかと思うが)。
そして予想に反してバーザムは爆売れ。それ以降、どんなマイナー機の企画でも通りやすくなったという。事実HGUCバーザムを筆頭にHGACリーオーやマグアナック、SDCSシスクードHGFCデスアーミーなど冗談ではないようなMSが一般販売されている。

詳細はバーザムショックの記事を参照してほしい。

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バーザム

276 ななしのよっしん
2023/06/17(土) 20:40:37 ID: 8cwbP11SAY
こいつがバカ売れしたおかげでバンダイ美少女プラモデルの質が上がったという事実
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277 ななしのよっしん
2023/06/17(土) 21:06:40 ID: Spf33X2cgV
>>274
疾風」は2年で3400機製造した立機だよ。
同じ中島エンジン「誉」の出制限※1や、搭載機ホ5の製造問題※2、製造方法の変更(基準孔方式※3)に振り回されたが
飛燕2700機)より数があり一時的ながら連合軍から制権を奪うこともあった。
まあ「誉」「基準孔」は海軍の機体にもを与えたので、褒める書籍が少ないのは事実だが。

※1、昭和19年陸軍の審で、ハ45(誉)の過熱や振動対策として、ブースト+350㎜lを+250㎜lに制限。それによりカタログより低下。
参考値にすぎないが、堀越宮「零戦」で回想された誉22烈風A7M1搭載)地上試験のデータでは
ブースト+250㎜l運転に高度6千m相当の補正を加えると1300程度の出であるとされている(本来は+350㎜l高度6千mで1700)。

※2、ホ5は量産を急ぐため、統一図面を使わず、工場ごとに違う図面で製造したため部品の共通性がく不具合の原因特定不可能となっていた。

(省略しています。全て読むにはこのリンクをクリック!)
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278 ななしのよっしん
2023/06/30(金) 17:14:33 ID: OxnMKTCAM3
またバーベインとか生えてきて、もはや全に換装メカとなりつつある建機ザム
TR-STR-6との関連機だからそりゃそうなのかも知れないけど
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279 ななしのよっしん
2023/07/05(水) 22:28:35 ID: ozVdlzoCp+
バックパックのグレーの部分ハードポイントだったのか
バリエで色々くっついてるからどうやってるんだと思ったが
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280 ななしのよっしん
2023/07/17(月) 02:21:20 ID: ozVdlzoCp+
とか言ってたらバーザムハイゼンスレイラーが・・・
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281 ななしのよっしん
2023/08/13(日) 05:26:19 ID: 74qsr6TIRQ
Z時代のゲルググみたいなもんなのかな・・・?
ネモマサライよりも性高いの?
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282 ななしのよっしん
2023/08/30(水) 03:29:42 ID: 5y4iFcAOpV
ジムⅢでmk-2と同等の性らしいしこいつもmk-2と同じなら作る意味くないしmk-2ほどにはなってないと言う事になるんだが
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283 ななしのよっしん
2023/08/30(水) 16:15:41 ID: OxnMKTCAM3
バーザムティターンズジムⅢ計画はカラバ導だから閥違うだけの話
それにジムⅢがΖ本編に出てこない、つまりグリプス戦役に間に合ってないってことはバーザムのほうが量産体制整うのがかったってことでもあるだろうし
むしろティターンズが負けてバーザム本体も闇に消えることになったおかげで、ジムⅢの活躍の機会増えたのかもしれない
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284 ななしのよっしん
2023/10/04(水) 04:47:42 ID: I7N4rzgkO3
旧式のジム2にMK2サーベルバックパックを付けてできたジム3よりは新規設計のバーザムの方が一応強いだろう
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285 ななしのよっしん
2023/10/28(土) 21:25:20 ID: 8cwbP11SAY
バーザムが売れる

量産機は売れる流れができてリーオーが出る

リーオーキットのコンセプトを発展させたオリジナルブランド30MMが出る

その生で美少女プラモブランド30MSが立ち上がる→シャニマス全員プラモ

30MMACプラモが出る←New!!

こいつ現実世界での功績がデカすぎるでしょ
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