パワポケダッシュとは、KONAMIからゲームボーイアドバンス用として発売されたゲームである。
DSブームのさなかにGBA用として発売された。
(当時は任天堂自身も「DSはGBAの後継機ではない。GBAとDSは平行して推す」と発言しており、それも一因と思われる。)
概要
野球は、カード野球のみで、従来のアクション野球は未搭載。プロ野球も未搭載。
カード野球は、投手と打者でお互いにカードを出し合い、その優劣でヒット、三振、二塁打などを決めるゲーム。
サクセスに関しては、パワポケ史上初めて「少年野球」が採用されている。
少年野球なのでチームメイトにガールフレンド候補とかもいる。
少年野球なので、他作品の投手を持ってくると球速が-40km/hされる。
少年野球がモチーフのためか、随所に小学生向けと見られる表現が多い。
(難しい漢字がひらがなであるほか、攻略の名前も従来の『公式ガイドコンプリートエディション』ではなく『公式かんぺきガイド』である。)
・・・と見せかけて、やたらと人が死にまくる、いつものようにダークなシナリオも健在である。というかいつもより酷い。
そして、オープニングで登場人物(親父)が死ぬため、シリーズ最速で死者の出る作品。
なおパワプロクンポケットRの早期購入特典として本作のDL版が同封されるにあたってCEROで再審査された結果、発売当時CEROAだったのがCEROBに引き上げられている。少年野球モチーフなのに小学生のプレイ対象外って…
カード野球について
攻撃側、守備側共に5枚のカードが与えられ1打席ごとに1枚選択する。
カードには威力とコースが設定されている。攻撃側のカードのコースと守備側のカードのコースが重なっているとバットに当てることができる。
バットに当たった場合、スロットが発動する。打球方向、野手の守備内容、打撃結果と3回スロットを止め打撃結果を決める。
野手はバットに当てること、投手はバットに当てさせないようなカード選択が基本だが、野手カードの威力-投手の威力が大きいと打撃結果が良く、小さいと悪い結果になりやすいので、状況に応じてカード選択すべきである。
また、特殊能力、作戦の利用も重要である。試合中気合がたまっていき、これを消費して特殊能力を使用する(作戦は消費しない)。
アベレージヒッター…ファインプレーでなければ必ずヒット
チャンス○…得点圏にランナーがいるとき、アウトパネルがすべてヒットに
チャンス◎…得点圏にランナーがいるとき、三振になるカードを防ぎ、打てばホームラン性の当たりに
バント◎…必ずヒット
キレ○…イニング中、変化球を投げれば必ず三振(強振などで無効にできる)
ピンチ○…得点圏にランナーがいるとき、必ず三振(強振などで無効にできる)
上の特殊能力は一部であり、まだまだ沢山の特殊能力がある。
アクション野球が苦手な人でも勝つチャンスは十分ある。好評だったのか9以降も採用された。しかし結局のところ一番大事なのはスロットの目押しであるため、反射神経等が良くないと厳しいことに変わりはない。
ストーリー
表サクセス
父子家庭の主人公(当時小2)は、親父とモグラーズの試合を観戦に来ていた。そのとき、水木卓の打ったホームランボールが親父に命中し、親父が絶命してしまう。
父親に生き返ってほしいと主人公が必死に願うと、野球仙人が登場し「5年以内に全国大会で優勝できたら生き返らせてやる」と約束してくれた。主人公は親父を救うため、全国大会優勝を目指す。
ちなみに、親父の魂は、生き返るまでの仮の入れ物としてホームランボール(親父ボール)に入れられた。
なお、少年野球に参加するのは小4からのため、育成期間は3年間である。
パワポケシリーズとしては外伝的な作品だが、他作品での水木の発言や『10』から察するに、正史には組み込まれている模様。
裏サクセス
地獄ダンジョン編。ローグライクRPGと「不思議のダンジョン」シリーズを足したようなつくり。死んでないのに地獄に来てしまった主人公が、地獄の奥まで親父(故人)を探しに行くというストーリー。
登場人物(彼女候補除く)
主人公
小学生。父子家庭なのに父親がボールになってしまった。
(シナリオライターのせいでもあるが)小学生とは思えないほどしっかりとした意思と価値観を持つ。
なお、パワポケシリーズの主人公の中で荒井三兄弟に勝ったのは彼だけ。
ボール親父
主人公の父親。放任主義であり、息子のことを放置したりする。水木卓との高校時代の同期である。
水木卓
モグラーズ黄金期を支えた一人。ホームランを打って主人公の父親を死なせてしまったかわいそうな人。主人公の叔父である。
無田 税
本作の眼鏡キャラ。さくらに一目惚れされ、選択肢によってはさくらと付き合うこともある。
カード野球では彼のピンチ○とキレ○(パワーアップ後)が猛威をふるう。歴代眼鏡一族の中でおそらく試合で最も活躍する。
一堂 光
最初のキャプテン。びっくりするほど空気。
後の作品でも名前すら出てこないところを見るに、スタッフからも忘れられているものと思われる。
羽柴秀虫
ガンバーズのメンバー。主人公の1年先輩で、虫が大好き。10では夏海と共に登場するが、付き合っているかは不明。
かなり能力が高く、パワーアップ、仲間評価最大でほぼオールAになる。
小野玄空
ガンバーズのメンバーで、主人公と同級生。お坊さんの息子で、法術が少し使える。
青空のイベントで活躍したり、野球仙人を呼び出すなど結構登場機会が多い(裏にも登場する)。
能力はパワーが高くパワーヒッターとチャンス◎(パワーアップ後)を持っているため、4番として活躍する。
明智五郎
ガンバーズのメンバーで、主人公と同級生。頭がいい。名前の由来はおそらく明智小五郎。
うろつきで彼に会わないと仲間でなくなってしまう。
二ノ宮金太
ガンバーズのメンバーで、主人公と同級生。名前の由来はおそらく二ノ宮金次郎。
うろつきで彼に会わないと仲間でなくなってしまう。まだ小学生のため虫を平気で殺していたが、パワーアップイベント以後はしなくなる。
徳川三太夫
主人公と同級生。太っている。もともとメンバーではないが、ジャンケンで勝つと仲間になる。名前の由来はおそらく相撲の行司の三太夫。
試合では変化球が少なく使いにくいが、主人公が投手の時は野手として登場し、パワーヒッターとして活躍する。
真薄牡丹
ショタ。うろつきイベントで仲間になる。人見知りが激しく、ミニゲームに失敗するとひきこもりENDになる。このとき何故か親から名字で呼ばれる。
パワポケ10にも登場。GOODのアルバムではガンバーズの同窓会を開く、成長した姿が見られる。
才葉零人
主人公の親友かつライバルで、さくらの兄。無田とさくらが付き合うのを快く思っていない模様。
かなり能力が高く、特にリトルガリバーズ戦ではキレ○を取得し苦しまされたプレイヤーも多かったのではないか。
ガールフレンド候補
南雲瑠璃花
隣の部屋に母親とともに夜逃げしてきた隣人。ツンデレ。そして縦読み。
才葉さくら
主人公のライバルの妹。かなりませており、より多くの恋を経験したいと思っている。
主人公との間には「ライバルの妹」以上に大きな関係が・・・。
芽森わん子
イヌ耳のついた犬のような女の子。俊足。ドックフードも食べる。
…本人が人間だと言い張っているので人間ということにしておく。
春川夏海
主人公のチームのキャプテン。仲間にナメられるのが嫌という理由で男のふりをしていた。
「10」ではテニス部に入っている。
比奈鳥青空
いろいろな野球チームを渡り歩いているピッチャー。
パワポケお約束だが、コイツも心に傷を負っている。
モモコ
隠し彼女。特定の日にしかデートできず、一度でも約束を破ると合えなくなってしまう。
・・・シナリオを進めると、いつものような悲しい展開に・・・
パワポケ図鑑
この作品にはパワポケ1〜8(8は一部のみ)の登場人物プロフィールと一作品5曲BGMが収録されている。
特にプロフィールは一見の価値あり(7に至ってはボツキャラまで収録されている)。
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関連項目
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