ヒミツコースとは、スーパーマリオサンシャインに登場するステージの種類の一つである。
概要
スーパーマリオサンシャインはNINTENDO64で発売されたスーパーマリオ64のように、ステージ中に複数のシナリオがあり、そのシナリオを選択することで対応したシャインを獲得するというゲームであり、一部例外はあるがどのステージにおいても「◯◯のヒミツ」というシナリオが存在する。基本的に、これらのシーンでやることはアスレチックコースの最後まで到達し、そこに置かれたシャインを獲得する…という、至ってシンプルなものである。
しかしながら、このアスレチックコースをプレーする上で重要な要素が存在する。それは、初回挑戦時にはニセマリオがマリオからポンプを奪い、そのヒミツコース中では1回クリアするまでポンプが帰ってこない(ただし他ステージに行くなどして、ヒミツコースを出ればポンプは返却される)というものである。スーパーマリオサンシャインにおけるアクションには、ホバーノズルという滞空時間を伸ばすものがあるのだが、ジャンプを駆使して進むアスレチックコースにそれを封じられた状態で挑む必要がある。これらの理由と、そのシーンのシャインを取らなければ次のシーンに進めないというゲームの仕様上、このヒミツコースで長時間詰まったプレイヤーも多いという悩ましきステージ群でもある。救いとしては、それぞれのコースには1UPキノコが常備されていることだろうか。
以下に、各ヒミツコースの特色を挙げる。
がけのうえのどうくつのヒミツ(ビアンコヒルズ STORY3)
この直前のSTORY2でシャインを総計3個獲得した時点でステージ2であるリコハーバーに向かわなければ、最初のヒミツコースとなる。村から風車方面へ向かい、湖を横断するように張られているロープの先にある崖の洞窟が入り口。
序盤のヒミツコースということもあり、ポンプのないマリオのアクションに慣れさせる目的もあるのか、そこまで難易度は高くない。とはいえ、細かく動く足場やスター型の回転する足場は、ポンプのない状態ではこのゲームを始めたばかりの初心者にとって十分脅威となりうる構成である。
よごれたみずうみのヒミツ(ビアンコヒルズ STORY6)
このシーンを選択してステージに入ると、風車周辺の湖が水に入るとダメージを受ける毒沼状態になっている。その湖の一番奥まで一定時間経つと崩れてしまうリーフボードを乗り継いでいくと、洞窟の入り口が開いており、そこがヒミツコースの入り口となる。ちなみに風車に向かう道の上からスピンジャンプすることで、リーフボードを使わなくても無理やり洞窟の入口に到達できる小技がある。
コースとしては、前半と最後に交互に回転する赤と青の足場と、その中継ぎとして移動しながら回転する四角いブロックの構成。赤青足場の乗り継ぎ方を間違えると即ミスに繋がることに加え、普通のジャンプで届かない距離にある回転ブロックへ壁キックを使って飛び乗るなど、ややテクニックを必要とする要素が増えている。
リコタワーのヒミツ(リコハーバー STORY4)
スタート地点から正面の位置に高くそびえる塔のてっぺんに入り口が存在する。入り方としては、ロケットノズルを用いるか、タワー周辺の足場を壁キックしながら登っていく2種類がある。
回転する角材が特徴のヒミツコース。全体的に回転する足場が多めであり、マリオがどれだけの角度までなら滑らないのかを確かめるコースにもなり得る。前半こそ回転する角材はすべてまっすぐステージの奥の方を向いているが、後半になると回転角材が自由な角度を向いており、視点をそのままにしておくと距離感がつかみにくくなるため、適宜視点調整をしながら進む必要がある。
ふしぎのきのめとすなのしろ(マンマビーチ STORY1)
◯◯のヒミツという命名則ではないが、このシーンもヒミツコースである。砂浜に点在する植物の芽の中から、砂の城を出現させる芽を見つけ出して水を掛け、出現した入り口から崩れる前に進入することで挑戦できる。
ヒミツコースの中では比較的難易度は低め。白い砂の足場は乗ると一定時間で崩れてしまう。最終的には白い砂で構成された城状の足場を登っていくのだが、所々に崩れない茶色の足場が点在しているため一息つくことが可能。
たいほうのなかのヒミツ(ピンナパーク STORY2)
スタート地点から右側に進み、浜辺の先にある大砲の中に入口がある。開始当初は大砲がチョロプーによって占領されているので、爆弾を3回当ててチョロプーを倒す必要がある。
構成としては、一定時間で黒くなり消える床が特徴的。序盤は消える足場が多いため、次にどこに向かって移動すれば落ちないのかを把握しながら進むことが必要。その先でトランポリンを使い上層に行くと、今度は最初にすべての足場が現れ、スタート地点側から一定時間で消えていく足場が現れる。B連打によってマリオの移動速度を上げなければそのまま落ちてしまう上に、後半の消える足場には90°カーブも完備されている。そのため、見た目以上にタイミングはかなりシビアである。
ヨッシー・ゴーランドのヒミツ(ピンナパーク STORY6)
難関とされるヒミツコースの一つ。ピンナパーク内にあるヨッシーを模したメリーゴーランドのうち、オレンジ色のヨッシーのゴンドラが一つ欠けている。そこにオレンジ色のヨッシーに乗って行くことでヒミツコースへ入ることができる。
コース内も一癖あり、いきなり横回転するブロックに始まり、乗ったままだと落とされる移動タマゴ柄ブロックが特徴的。特に後者は次の足場に飛び移るタイミングが非常に掴みづらく、かといってそのままだと壁に押し出されてミスになるという高難易度地帯である。ただし、ここを超えてしまえばその後シャインを取るまでの難易度は比較的低下する。
ホテルのロビーのヒミツ(シレナビーチ STORY2)
ヒミツの内容としてはそれなりに難しいが、直前のシーンにみんなのトラウマとして屈指のマンタがいることもあり、なかなかに影が薄くなりがちなコース。
入り口はホテル中央に存在するトーテムポールの頂上に出現したテレサの像の口。階段には非常シャッターが降りており使えないため、赤いテレサに水をかけてブロックにすることで上階を目指す。
コース内容は、最序盤は足場と足場の間に浮いている敵を踏んで対面の足場に渡るもの。敵自体も左右に動いているが、今作の踏み判定はやや広いため、あまりにも離れていなければ問題なく次の足場へ渡れるだろう。後半は砂の城ステージでも登場した白い砂の足場が再登場する。このコースでは砂の足場の距離が長く、かつ途中に崩れない足場を挟まないため、難易度は上昇している。ラストは回転歯車から山状になった砂の足場へ移り、そこからシャインのある足場へ飛び乗るのだが、シャインのある足場と砂山との間が空いているため、下りで勢い余って砂の足場とシャインの足場の間から滑り落ちないように注意。
カジノ・デルフィーノのヒミツ(シレナビーチ STORY4)
ヒミツコースには珍しく、コースそのものよりもそこに入るまでが面倒。カジノ内にある2つのスロットマシーンでどちらも777を揃え、その上でシャインの回転絵合わせを完成させることによって入り口の土管が現れる。
コース内容は、がけのうえのどうくつのヒミツ(足場の上を移動し、マリオを押し出そうとするブロック)+リコタワーのヒミツ(回転角材)+よごれたみずうみのヒミツ(移動回転ブロック)÷3といったところ。それぞれの要素が詰め合わされたような構成である。なお、このゲームでは珍しく『マリオが何かに挟まれてワンミス』が発生するコースでもある。
かいのなかのヒミツ(マーレのいりえ STORY6)
ヒミツコース中、最難関との呼び声も高い。入り口は入り江の中でもかなり上層部にある貝。そこに行くためには、ロープを渡り継いで行く必要がある。乗り継ぎに失敗しても落ちる先は基本的に水であるが、高い位置であるため、戻ってくるためには非常に時間がかかる。
コース内容も高難易度の一言。ポンプを使わない、マリオができるほぼすべてのアクションを満遍なく要求される。特に壁キック関連の要素が多い。今作では壁キックの判定が楽になっている(壁に当たった瞬間ではなく、壁をずり落ちている最中ならいつでも壁キックが可能である)ことが幸い。ただし全体的に足場が不安定なため、少しの操作ミスが残機を減らすことにつながる。
むらのうらのヒミツ(モンテのむら STORY5)
ヒミツコースの中でも、最も攻略に個人差が出ると思われるコース。
入り口は村の裏にある平坦なキノコに空いた穴。ヨッシーのジュースでしか溶かすことのできないオレンジシールが入り口を覆っているため、ヨッシーを入り口までは連れていく必要がある。
コース内容は、これまでのマリオのアクションを要求してきたものとは違い、話した向きから真後ろに向かって投げ飛ばすモンテ族に話しかけ、投げ飛ばされることによって先に進んでいくというもの。その特性上、多少でも話しかける位置が横にずれると行き先がずれるため、正確に行き先の方向を把握し、その方向の反対側から話しかける必要がある。なお、モンテ族は基本的に固定位置にいるが、一番最後のモンテ族だけは数学問題の点Pのごとく決められたルートを周回しているため、最適な角度で話しかけることが困難となっている。
2回目以降
一度クリアしたヒミツコースについては、ポンプの使用が出来るようになる。そのため、クリアするだけならば難易度は大幅に低下する。
ただし秘密コース内に赤コインスイッチが出現しており、所定の制限時間内に8枚の赤コインを集める隠し要素が追加される。この赤コインであるが、ポンプが使えるようになったからか、どのコースにおいても獲得が困難な場所に赤コインが配置される傾向にある。なお制限時間内に8枚すべてを獲得できなければミス扱いになるため、序盤のコースといえどヒミツコースが別の方向で高難易度に変貌する。
関連動画
秘密コース全てに共通するBGM。初代マリオブラザーズBGMのアレンジである。
関連項目
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