フランドールの犬とは、幻想郷の紅魔館を舞台にした童話、およびそれを基にした幻想郷のアニメである。
世界めーさく劇場のうちの1つ。
概要
幻想入りした20世紀の日本の某アニメーションを基にして書かれた作品。
著:ウィーダ、和訳:ZUN、幻想郷訳:パチュリー・ノーレッジ
紅魔館の貧しい少女フランと彼女の愛犬PADラッシュを襲う過酷な運命を描いた感動作。
ルーベンスの絵に憧れるフランは村人たちから冷たい扱いを受けながらも、愛犬PADラッシュと共にたくましく生きるというお話。
アニメ版
2009年にテレビ東方系列の「文々。こども劇場」枠で放映された。制作は東方アニメーション。全49.5話(第1話から第48話までは30分放送、最終回の第49話は45分放送に拡大され、制作側は拡大された15分を0.5話分と説明している)。
オープニングシーンでは、フランの羽根がないことから吸血鬼ではないのではないかと思われる。それゆえ、水辺には姿が映っており、姉のレミリアは映っていない。
「東方手書き劇場」と呼ばれる一連のシリーズの中でもっとも平均視聴率が高い作品であり、今もなお根強い人気を誇っている。
最終話の博麗神社でのルーベンスの絵を前にしたラストシーンはあまりにも有名。
このアニメの全話を見たことはないが、このシーンだけは知っているという人は結構多い。
実は原作とはかなりの相違点がある。その中でも大きいのは、原作は紅魔館の火災前くらいからスタートしているため、シリーズの大半(第42・43話まで)がアニメオリジナルのストーリーで占められている点。
東方手書き劇場では、主人公の性別が変えられたりすることはあっても、ここまでオリジナルストーリーが続く作品は少なく、異質の作品と言える。
またその火災も、原作では大火事ではなく、しかも保険金が支払われている。
登場人物
- フランドール・スカーレット
- 両親を幼くして亡くし、姉のレミリアと2人で生活している495歳以上の少女。
- レミリア・スカーレット
- フランの姉。紅魔館の主人、500歳以上の少女。フランの良き理解者。
- PADラッシュ(十六夜咲夜)
- 香霖堂で酷使されていた大型犬。裸エプロン装着。死にかけていたところをフランに助けられ、以後フランやレミリアと一緒に毎朝荷車を引いて牛乳缶を白玉楼まで運んでいた。
助けられてからその最期の時まで、主人であるフランに寄り添っていた。 - 紅美鈴
- 紅魔館へ続く道に行き倒れていたところをレミリアに救われた。
紅魔館の門番をやっていたが、チルノによって凍らされた。 - チルノ
- 湖に住む氷の妖精。常に体から冷気が出ており、彼女の周りだけいつも寒い。
悪戯好きで、妖精らしいともいえる幼稚な行動をとる。
能力を使って紅美鈴を氷漬けにする遊びを好んでいる。⑨。 - レティ・ホワイトロック
- 冬の間だけ現れる妖怪で雪女の一種。
最終話付近の吹雪は彼女が演出を担当している。
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豆知識
オランダ南部、ベルギー西部、フランス北部にかけての地域はフランドル(Flandre)と呼ばれるが、この名はフランス語由来で、日本では英語由来のフランダース(Flanders)もよく使われる。
世界めーさく劇場 作品
他、多数
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関連項目
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