ヘカトンケイルとは、ギリシア神話に登場する50の頭と100本の手をもつ巨人の事である。
概要
天空神ウラノスと大地の女神ガイアとの間に生まれた子供達であり、コットス・ブリアレオス・ギュゲスの3兄弟。そのあまりの異形から父ウラノスから忌避され、後に生まれたキュクロプス(サイクロプス)の3兄弟と共に母ガイアの胎内に押し戻されてしまう。
彼らを救いたいというガイアの頼みを受けたクロノスがウラノスを倒しガイアの胎内から彼らを一度は開放したものの、クロノスもその異形を嫌い、今度は奈落の牢獄タルタロスへとヘカトンケイルたちは投獄されてしまった。
困ったガイアは今度はクロノスらティターン神と対立関係にあったゼウスに対し、「彼らを解放すれば貴方の助けとなってくれるだろう」とその開放を求めた。ゼウスによってタルタロスから開放された彼らは膠着状態にあったティターン神との戦闘において大きな功績を成し、ゼウス側に勝利を導いた。
その後はタルタロスに封じられたティターン神達を監視する役目をゼウスから与えられ、タルタロスの入り口にある青銅の門の門番として過ごしている。
近年のファンタジー作品にもたまに出てくる事があるが、50の頭と100の腕は再現が難しく、名前を使っているだけの存在である事がほとんど。
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関連項目
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