ベア・グリルス(Bear Grylls)とは、元英国陸軍特殊部隊(Special Air Service、通称SAS)出身の冒険野郎であり、イギリスボーイスカウト 10代目総長である。
貴重な概要です
本名はEdward Michael Grylls。“Bear”は、彼がまだ赤ん坊だった頃に姉がつけたあだ名。ディスカバリーチャンネルで放映されているサバイバル番組『MAN vs WILD(邦題:サバイバルゲーム)』のホストとして知られる。様々な極限環境からスタートし、様々な知識やテクニックを駆使して昼夜を生き抜き、最終的に民家や道路等のある地域まで到達することを目的とした番組である。
もちろん食事は現地調達。魚やネズミ、タランチュラ、ヘビ、昆虫(幼虫含む)、サソリ…さらにはクロコダイルまでも捕食する驚異のサバイバーぶりを発揮する。
その食事ぶりは非常にダイナミック。基本的に「これは食べることができます」と言った直後に生で噛みちぎっている為か、視聴者からは「加熱してないけど寄生虫は平気なの?」といった疑問を抱かせることもしばしば。「調理する」=「頭や毒のある部分を切り落とす」が定番である為か、火を使うこと自体をあまり重要視していないように見える場合も。もっとも、火を通したところで中身がアレなゆで卵だったり、ネズミの丸焼きだったりもするのだが。
サバイバルにおいて食事、特にタンパク質の摂取は生きることに繋がる。その為、「これも貴重なタンパク源です」と言いながら食べることが多い。ニコニコ動画に番組がアップロードされていた時期には“きちょたん”と呼ばれていた。食べる時の非常にマズそうな表情がなんとも魅力的であることから、コアなファンにはグルメ番組として楽しまれているようだ。
得意技はシェルター作りで、限られた材料を元にものすごい勢いで寝床を作る。他にも火起こし技術に定評があり、松やになどの樹脂と火打石で、あっという間に焚き火を起こし、携帯用の松明をこしらえる。また、川や海がある所では手作りのイカダで積極的に脱出を試みようとする。ただし、ベアのイカダは沈むことに定評があり、浸水、崩壊を起こすことも多い。
こんな無茶な冒険をし続けているのにも関わらず、妻子がいるという衝撃の事実。
滅多にカメラにも見せることはないが、冒険に挑む際には必ず妻と息子の写真を携帯しており、時折こぼす弱音と共に、ちらりと家族の写真を視聴者に見せてくれる(写真から判断すると、息子は小学校低学年くらいだろうか)。
Man vs Wild
彼の出演する番組。日本ではディスカバリーチャンネルで(タイトルは『サバイバルゲーム』)、土曜深夜0時から放映されている。
よく「やらせ」等のコメントが見られるが、そもそもこの番組は番組冒頭のテロップにも書かれているように『ドキュメンタリー風サバイバル術紹介番組』…ベアが極限状況下で様々なサバイバルテクニックを披露するTVショーであり、演出が前提となっている。それでも生でカエルや昆虫を食したり、死んだラクダを解体する等といったショッキングなシーンもある為、凄い事に変わりは無いのだが。
また、「迂回すればいいんじゃね?」というコメントもあるが、「この場所を渡らなければならない状況」を想定している。野暮な突っ込みは無用というものだ。
関連商品
ファンが待ち望んでいた『MAN vs WILD』の日本語字幕版DVDBOXが、遂に2012年8月8日に発売された。
収録話数は全15話。
- DISC1……アメリカ・ロッキー山脈 / アルプス山脈 / コスタリカのジャングル / ユタ州・モアブ砂漠
- DISC2……アメリカ・シェラネバダ山脈 / アラスカ・チュガッチ山地 / ハワイ・キラウェア火山/ 太平洋の無人島
- DISC3……アフリカ、ケニアのサバンナ / フロリダ州の大湿地帯 / アンデス山脈 / オーストラリア・キンバリー
- DISC4……メキシコ・コッパーマウンテン / アイスランド / スコットランド・ケアンゴーム
尚、ニコニコ動画にアップロードされていた動画は2012年5月に全削除された模様。
著書(一部)
関連リンク
関連項目
- ディスカバリーチャンネル
- MAN vs WILD
- Special Air Service
- ボーイスカウト
- サバイバル
- タンパク質
- カメ五郎
- 怪しい伝説……ディスカバリーチャンネルで『サバイバルゲーム』の前に放映されている。
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