ボレロとは、
ここでは、モーリス・ラヴェルの作曲したバレエ音楽について解説する。
概要
1928年、バレエ用の曲として作曲され、11月にパリオペラ座で初演が行われた。
14~17分ほどの演奏時間中、最初から最後までず~っと同じリズムを同じテンポで刻むスネアドラムの上で2種類のメロディを繰り返し繰り返し楽器を替えながら演奏するだけ、という単純かつ独特な構成の珍曲。
フルートの弱々しい旋律から始まりトランペットを中心とした大編成の楽器隊が高らかにメロディを奏で終幕するまで、ひとつの巨大なクレッシェンドで表現されており、そのドラマチックな構成と得も言われぬ高揚感で人気を得ている。
映画、ドラマ、アニメ、バラエティ番組、CM、フィギュアスケートなどさまざまな場面で頻繁に使用されているため、一度は聴いた事があるという方も多いのでは。
中盤あたりまでメロディを奏でる楽器はほぼソロ演奏なため、個人の力量がモロに露呈されてしまう演奏する側にとっては逆に辛いところが多い難曲とされている。(→ボロロ)
特にトロンボーンのソロ演奏箇所では10分弱の待機の後いきなり最高音域を出さなければいけないので世界最高峰のプロでさえ完璧に演奏しきるのは難しい「ボレロ最大の難所」と呼ばれている。
同じリズムを169回ひたすら叩かなければいけないスネアドラムの辛さは言わずもがな。
バレエの演劇では「一人の踊り子が酒場で足慣らしをしていたらだんだんノッてきて客も踊り出した」というストーリーで演じられている。
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