ポップ・レクイエムとは、「小林オニキス」PのVOCALOIDオリジナル曲『サイハテ』に端を発するジャンルの音楽である。
概要
主に死者、特に家族・友人・恋人などの(曲の中の主人公と)親しい人物を弔う内容、もしくは「死を思う」内容の歌詞の楽曲であり、またその曲を用いた「歌ってみた」「VOCALOID-PV」「演奏してみた」「アナザーバージョン」などの二次創作動画に貼られるタグでもある。
傾向としては「明るい曲調」のものが大多数を占めるが、「明るくなければいけない」わけではない。
参考:ウィキペディアによる従来の「レクイエム(REQUIEM)」解説
成立から普及まで
タグの普及によりこれ以前の動画にもタグが貼られているが、一番初めに「ポップ・レクイエム」タグが貼られた動画は、前述のとおり小林オニキスPの『サイハテ』(2008年1月16日)である。
阪神・淡路大震災(兵庫県南部地震)の13回の祈念日前日とあって、公開当初動画は「荒れ気味」であったが、曲やPVの完成度が高く、ポップス的な曲調ではあったが純粋に死者を弔う歌詞であったこともあり、次第に「荒れ」は収束、逆に支持のコメントが増えていった。(鍵カッコつきで「荒れ」としたのは、震災の被災者・遺族と思しき内容のコメントが散見されたため、一概に「荒らし」とは言い切れなかったためこう書きました。)
なお、小林オニキスPとしては『サイハテ』に特定のモデルが存在するか否かは「あえて秘する」としており、とくに阪神・淡路大震災との関連付けはしていない。(ブログ上での質問の回答要約より。)
投稿から1~2週間ほどで既に「ポップ・レクイエム」タグがつけられており、人気曲となった『サイハテ』の歌ってみた、演奏してみた、VOCALOID-PVにも曲名タグと併せてこのタグが貼られてゆくこととなる。
当初よりカナの「ポップ・レクイエム」表記であったが、一時「pop-requiem」の英文タグへ変更されようとしていた。ただスペルミスしやすいためか余り普及せず、結局は表記の簡単な日本語カナ表記に落ち着いた。
以下の動画のように、サイハテ以前から投稿されている動画は勿論、後発の「死者を思う」「死を思う」曲に付けられるまでに成長した。
「ポップ・レクイエム」でない、もうひとつの『サイハテ』
現在でも「ポップ・レクイエム」タグで検索可能な動画で、一番多いものは『サイハテ』系の動画であるが、サイハテカテゴリーのなかにあって、ポップ・レクイエムタグを付けられていないものがある。『サイハテ宇宙派』と呼ばれる一群である。サイハテを解釈するに当たって、人の死という解釈を取っておらず、宇宙開発をテーマに据えている為、「ポップ・レクイエム」タグはあえてつけていない。
代表的な楽曲
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関連項目
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