マーティ・フリードマン(本名:Martin Adam "Marty" Friedman)とは、日本で活躍するギタリスト・プロデューサーである。世界一知名度の高いモーヲタ。
人物像
アメリカ・ワシントンDC出身のミュージシャン。新宿在住のギタリスト。通称「マーティさん」。
ソバージュがかった長髪、面長な顔立ちやくりっとした眼が特徴である。
ハワイ、カコフォニー、メガデスと数々のメタルバンドを渡り歩いたのち現在は日本に拠点を置き活動している。
現在新バンド「LOVEFIXER」を結成。
語尾によく「~じゃん」をつける口グセがあるじゃん。
「やたらギターのうまい外タレ」というイメージが強いが、その実メガデスを「スラッシュメタル四天王」まで叩き上げた実力派の超絶ギタリストであり、ヘヴィメタルに演歌のフレーズを取り入れるなどして、メガデス時代から「東洋の調べをもつギタリスト」として有名であった。
日本ではいまだに「メガデス」「メガデス」と言われ続けるので当人はちょっぴりウンザリしているようである。
日本在住だけあり、もちろん日本語はペラペラである。しかしこの日本語は、メガデスのツアー中に暇つぶしでやった通信教育のたまものである。通信教育仕込みだと知った関根勤やガレッジセールのゴリに「全然ロックじゃないじゃん!」とツッコまれたこともあった。
演歌、J-POP、オタク文化にも造詣が深く、アニメ版「マリア様がみてる」三期OVA3巻以降のエンディングテーマであるKOTOKOの歌う「きれいな旋律」は彼の作曲であったりする。というのも、彼が個人的にマリみて大ファンであり(好きなカップリングは祥子×祐巳らしい)そのご縁だとのこと。
あとはしょこたんの歌をプロデュースしていたり、ポップソングにかなり精通している。
「タモリ倶楽部」に度々出演。音楽系の企画は勿論、空耳解説としても活躍。安斎肇が遅刻して来ない時に代わりに空耳アワーに出演することもある。
映画「グーグーだって猫である」で英会話講師の死神「ポール」を演じていたほか、「デトロイト・メタル・シティ」にちょびっと出ていたりする。
フリードマンの音楽
音楽性やギタープレイに関する話をすると、演歌で使われるような「四七抜き」の和風音階を多用する。
レガート奏法を得意とし、ボックス以外の音を追加したりボックスを丸ごと移動したりしながら変質したペンタトニックやハーモニック・マイナーのようなシーケンス・フレーズ演奏するのが彼のやり方である。また、コードにとらわれない不思議な響きのアルペジオも得意とする。
上述のレガートの技術と異常な速度に定評があり、まれに、タッピングやスウィープを使っていなくても、あたかも使っているかのような錯覚を起こすほどの速度である。また、エコノミーピッキングを絡めたオリエンタルなスウィープも得意。しかし何と言ってもコブシを感じる泣きのビブラートが唯一無二。
対してタッピングやアーミングなどの変化球技はあまり好きではない。(特にアーミングに関しては)
好きではないものの、ROCK FUJIYAMAにおいて、ドラゴンフォースのトットマンとタッピングのスピード対決をするというちょっとレアな場面もあった。結果は、トットマンの両手タッピングの前に惨敗している。
下から弦を巻き込むような独特のピックの持ち方をし、よくネットなどでネタにされるが、これはピッキングノイズをなるだけ出さないための工夫だとのこと。
機材面に関しては、メガデス時代はジャクソン社のケリーという機種をモデルにしたシグネチャーモデルにマーシャルやVHT、クレートのアンプを使用していたが、日本に移住し てからはアイバニーズのSZ、ArtistをモデルにしたシグネチャーやPRSのシングルカット、ヒュース&ケトナーやエングルのアンプを使用している。
ディスコグラフィー
彼の在籍していたバンドなどは含めず、彼のソロ名義でのスタジオアルバムについてのみ記述する。
- Dragon's Kiss(ドラゴンズ・キッス)
彼がメガデス加入前にシュラプネル・レコードから発表したソロ作である。
マーティの演歌メタルといえばまさにこのアルバムであり、初期マーティを象徴するアルバムである。
このアルバム、特に最後の「サンダー・マーチ」を聴いて衝撃を受けたムステインが、彼のスタイルに一目ぼれして加入を決めたという。マーティファンは必聴。 - Scennes~憧憬~(シーンズ~憧憬~)
メガデス在籍中に作られたソロ作。メタルのイメージとはとはほど遠いイージーリスニングなギターインストが収められている。
メガデスのニック・メンツァもドラムをたたいている。
マーティの作品の中では最も穏やかな作品といえる。 - Introduction(イントロダクション)
こちらもメガデス在籍中に作られたアルバム。
前作の延長上にあるような感じ。
このアルバムにはいっている日本語の女性の言葉が悶えるほどクサい。 - True Obsessions(トゥルー・オブセッションズ)
- Music For Speeding(ミュージック・フォー・スピーディング)
- LOUDSPEAKER(ラウドスピーカー)
日本に移住して、Avexから発表したインストアルバム。
タイトルの由来は「スピーカーを吹き飛ばす爆音」。
ポップな曲から活きのいいロックソング、ヘヴィなメタルチューンまで幅広く収録されており、メタルを知らないファンにも聞きやすい内容となっている。
SMAPのカヴァーで再ヒットした槇原敬之の「世界にひとつだけの花」のメタル・カヴァーも収録されている。
ドリーム・シアターのジョン・ペトルーシやスティーブ・ヴァイも参加しているのもポイント。
「今のマーティ」が詰め込まれたアルバムといえる。 - Future Addict(フューチャー・アディクト)
Avexより発表の第2段。
「過去を見つめ直すことによって未来を見据えること」をテーマにしたアルバムで和訳したときに「未来中毒」とするのがオツとはマーティの弁。
自分のキャリアを知らない人に自分の音楽を知ってもらうために作ったらしい。
内容は、彼のティーン時代のバンドから、カコフォニーやメガデス、果てはソロ時代の曲までのセルフカヴァーアルバムだが、ほぼ全曲通して凄まじい原曲破壊が行われているのと、もともと本業がボーカルでないジェレミー・コルソン(有名なドラマーである)の歌声などからファンには賛否分かれる内容となっている。
とはいえ、オールドマーティファンが聴けばニヤリとするアレンジも随所にちりばめられている。 - TOKYO JUKEBOX(東京ジュークボックス)
カバー・アルバム。
懐メロから最新J-Popまで結構幅広くカバーしている。
チョイスがまたひと癖あり、石川さゆり、サザンオールスターズからPerfume、なんとマキシマムザホルモンまでじつにマーティらしい選曲でカバーしている。
関連動画
関連項目
外部リンク
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