メン・イン・ブラックとは、1997年公開のアメリカのSFアクションコメディ映画およびそのシリーズである。
概要
黒いスーツを身に纏い、UFOの目撃者や研究者に、UFO情報の口外を禁じるため接触するというアメリカの都市伝説「MIB(メン・イン・ブラック)」を題材にしたシリーズ。
一作目が1997年7月2日に全米で公開されると大ヒットを記録し、2022年現在、二つの続編と一つのスピンオフが制作され、アニメ化も果たしている。
一作目から三作目で秘密組織のエージェントを演じたトミー・リー・ジョーンズとウィル・スミス両名にとって代表作の一つに数えられるなど、SF映画の金字塔の一つ。
解説
実は宇宙人はすでに地球に多数来訪しており、日常生活の中に溶け込んでいた。しかし、それでも地球人との間に、もしくは宇宙人同士の間でのいさかいは起こる。それを仲裁・解決する秘密組織がMIBである。
MIBのエージェントたちが次々に宇宙人によって引き起こされる騒動に体を張り、知恵を絞って、時にぶっ飛んだ手段で解決していくのが今シリーズである。
MIB(組織)
宇宙人がすでに地球に来ていることを一般人に秘匿し、同時に宇宙人関連のトラブルを解決する目的で作られた組織。宇宙人も所属している。地球人構成員のエージェントは皆黒服にサングラスという服装で統一され、以下にも都市伝説のMIBを彷彿とさせる。
組織に所属するエージェントは過去の経歴を抹消され、ただイニシャルのアルファベットのみで呼ばれることになる。引退する際にはMIBに所属していたという記憶を消されてしまう。
組織には宇宙人由来の秘密兵器が多数存在しており、特に相手の記憶を消したり改ざんしたりできるニューラライザーは作中何度も使用されている。
メン・イン・ブラック
捜査中にエイリアンの存在に気付いた血気盛んなアフリカン・アメリカンのJと、彼をスカウトした寡黙な秘密組織のエリートKのデコボココンビで贈るシリーズ一作目。
9000万ドルの製作費に対して全世界で5億8930万ドル以上の興行収入を記録し、アカデミー賞では、美術賞、作曲賞、メイクアップ賞の3部門にノミネートされ、メイクアップ賞を受賞。
視覚効果やユーモアが高く評価された。
メン・イン・ブラック2
前作から五年後の2002年夏。捜査官として敏腕を振るうも誰と組んでも満足できないでいたJが、既に解決済みだと思われていた事件の再捜査のため、引退していたKを組織に連れ戻し再びバディとなる。
前作を観て感動したマイケル・ジャクソンがチョイ役で出演している。後に自主制作されたドキュメンタリー映画を除くと映画におけるマイケルの遺作となった。
メン・イン・ブラック3
シリーズの中で最高の興行収入を記録したシリーズ生誕15周年記念作品。
歴史改変により死んだことになってしまったKと地球の危機を救うため、Jは自らも過去にタイムトラベルする。
メン・イン・ブラック:インターナショナル
『メン・イン・ブラック3』から7年後の世界でMIBロンドン支局を舞台とするスピンオフ。
製作と監督との間に対立が起き、脚本が何度も書き直されるなどの混乱が影響したのか評価は芳しくない。
余談
ダブル主人公の片割れを演じるトミー・リー・ジョーンズは日本では「宇宙人ジョーンズ」のCMでも有名。
今作ではKは地球人のエージェントで宇宙人の世話役だが、「宇宙人ジョーンズ」では宇宙人になって地球人を観察している。
関連動画
関連静画
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関連項目
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