モビルフォース ガンガルとは、ガンプラブーム華やかなりし1980年頃に東京マルイより発売されたプラモデルシリーズである。
箱絵の構図やカラーリングがアニメ機動戦士ガンダムのプラモデルになんとなく似ているが、元は同社が発売していた「超メカモデル」シリーズのリニューアル版であり、間違ってもガンダムごとき一緒にしてはいけない!
ストーリー
概要
モビルフォースと呼ばれるロボット兵器同士の戦いをフューチャーしたSFロボットプラモデルシリーズ。なんとなくどこかで見たような何かを髣髴とさせる白と青と黄色と赤でカラーリングされたロボット兵器「ガンガル」とその敵であろう「量産型ズク」「旧型ゲルグ」「ジドム」「アッカム」などがシリーズとして発売された(後述)。縮尺は1/177と1/250の二種類があり、機体によって異なる。パーツ数は比較的少なめでシンプルな構造をしており、腕や膝の関節は動かない。
近年ではモビルフォース ガンガルの再評価が進み、こち亀やケロロ軍曹などに登場したり、同人では主題歌*1やSTGゲームが作られ頒布されたりと多くの場面でリスペクトされている。→「機動戦隊ガンガル」「機動戦記ガンガル」を参照。
(*1) 某MOSIC.wavが別名でモビルフォース ガンガルSEEDの主題歌という名目で発表。タイトルは『imitated-イミテイテッド-』
白い悪魔
アニメ・機動戦士ガンダムが視聴率の低迷とスポンサーの売り上げ低迷による打ち切りで終了してから数年後、バンダイとかいうオモチャ会社が劇中のロボット兵器をプラモデル化し、それが当時の青少年の間で爆発的にヒットした。これをガンプラブームと呼ぶ。偶然にも同時期に発売されてしまった『モビルフォース ガンガル』シリーズは、日陰者の道を歩むことになった。ガンプラブームに圧倒され日陰者となったSFロボットプラモデルシリーズは多く、他にアリイ社の『太陽系戦隊 ガルタン』『ザ★アニメージ』、アオシマ文化教材社の『超攻戦士 ザクレス』などが挙げられる。このムーブメントはロボットプラモデルというジャンルに留まらずプラモデル業界そのものでのバンダイの一人勝ち状態を生み出し、多くの同業他社を消滅や業種転換へと追いやった。
なお、このブームの真の恐ろしさは、日本人に「白・青・黄・赤で塗装された人型ロボットがすべてガンダムに見えてしまう」という刷り込みがなされたことである。ガンダムとは、まさに白い悪魔であった・・・。
ガンガルシリーズ
- ガンガル
- タイトルにもなっている主役ロボット。他のモビルフォースと異なり、両手とも5本指のマニピュレータになっている多目的戦闘型兵器。カラーリングは白い悪魔カラーだが、六芒星マークのベルトやV字型の赤いウィングが「なんか違う感」を醸し出している。
- 強化新型ガンガル
- ガンガルが強化された新型。左手がドリルになり、男のロマンが加味された。
- 量産型ズク
- 量産型なので緑色をしたロボット兵器。頭部カメラが両目であり、左手がドリル。
- 強化改良型ズク
- 改良され赤い色になったズク。左手はペンチ状。
- 旧型ゲルグ
- 誰か専用のような赤っぽい機体。二本の角とくちばし状の口を持ち、背中にウィングがある。旧型というが新型は存在しない。なお、中身はラ○ディーン(ゴッ○バード形態)のニセ○ノの流用で、箱絵と違い直立しないらしい。
- ジドム
- 地上戦闘用の恐竜型ロボット兵器。箱絵では紫と黒の機体。
- アッカム
- 青い四足歩行型ロボット兵器。ゾイドの前世であろう。
- ザイック
- 四足歩行型ロボット兵器。水陸両用っぽいカラーだが、見た目はサイである。
関連動画
関連項目
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