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モンドセレクション

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モンドセレクションとは、食品や化粧品などの技術的水準を審査するベルギーの国際企業である。また、この企業が与える賞をさしてモンドセレクションということも多い。

概要

モンドセレクションは1961年に、ベルギー経済省・欧州諸共同体(EC)の協力を得て設立された。60年以上の歴史を持ち、「味覚」「衛生」「パッケージ表記の正しさ」「原材料」「消費者への情報提供」などの観点から100点満点で点数をつけ、その点数によって以下の賞が与えられる。

90点以上	優秀品質最高金賞(グランドゴールドメダル)
80点以上	優秀品質金賞(ゴールドメダル)
70点以上	優秀品質銀賞(シルバーメダル)
60点以上	優秀品質銅賞(ブロンズメダル)

ただしこの賞は他の賞とことなり、「絶対評価」を用いることから、定められた基準さえ満たせばすべて同じように賞が与えられる。日経 MJは2008年に、審査対象の5割が日本からの出品であり、うち8割が何らかの賞を受賞していることを指摘している。受賞メダルの使用期限は3年であるが、3年連続で受賞することでインターナショナル・ハイクオリティ・トロフィーが手に入り、こちらの使用期限はないため3年間受賞してしまえばずっと使用できる。

モンドセレクションは国際的に知名度はないが、日本では数多くの企業がモンドセレクションから賞を受賞していることもあり、知名度は局所的に高い。出品に際しても1商品あたり15万ほどの登録料で済むことから、広告費と考えるとコストパフォーマンスも高いこともあり(しかも3商品以上だと割引まで適用される。)、日本企業が数多くの出品を行っている。このため審査対象の大部分を上記の通り日本企業が占めることになる。受賞率の高さへの指摘はモンドセレクションサイドにも届いているが、「日本で言えば大吟醸のうち、2-3%の品質の高いものしか送られてこないから問題ない」と回答している。とはいえ、2017年にもなるとスコアシートが各企業に配布されるようになり、審査の透明性を高めている。これは日本のマスメディアによる指摘もこの方針にするようにしたきっかけであることをモンドセレクションサイドが明かしている。

2018年頃から、食品衛生に厳しい目が向けられはじめた中国でもモンドセレクションは有名になりつつあり、日本企業同様に中国企業も出品をはじめている。

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