ユキヒョウ(雪豹)とは、哺乳綱食肉目ネコ科ヒョウ属の動物である。トラやライオンと同じく大型ネコ類に分類される。白くもふもふしていて美しい。体の模様はヒョウに似ているが、別の種である。
概要
中央アジアのみに生息していて、夏は標高2700m~6000mの高原や山岳地帯で生活しているが、冬は獲物が降りてしまうのでそれにくっつき標高1800m以下の森林に下りてくる。中国南西部にもっとも多くの個体が生息している。
山岳地帯の岩場では15mもの距離を飛び越えるほどの跳躍力を持つ。
名前に「ヒョウ」と付くため、ヒョウの一種であると思われやすいが、実はトラに一番近い。ユキヒョウとヒョウは、トラとヒョウほどの違いがあるかもしれない。
ユキヒョウが属する「ヒョウ属」には、他にトラ・ヒョウ・ライオン・ジャガーが属し、ユキヒョウはその中で最も小型な種である。かつて独立の「ユキヒョウ属」に分類されたこともあったが、その後の研究で撤回された。
寒さを防ぐためにもふもふであり、雪の上を歩けるように肉球部分までフルもっふである。毛皮は灰白色〜黄色の地に灰色〜黒のまだら模様があり、雪や岩に対して保護色となっている。ちなみにヒョウにも毛がかなり長い亜種がいて、ユキヒョウと間違えられることがまれによくある。
大型ネコ類の特徴である咆哮が出来ない(ガオーって感じの吠えるやつ)。つまりネコみたいに鳴く。
また他の大型ネコ類に比べて人を襲った記録が少ないらしく、人を襲う性質そのものがあまりないとされる。生息地に人が来づらいことが理由とも言われている。
限られた生息地である事も相まって、野生のユキヒョウの推定の生息頭数は約5000頭ほど。
日本の動物園では東京の多摩動物公園や、北海道の円山動物園や旭山動物園などで見られる。
Mac OS X v10.6のコードネーム“Snow Leopard”はこの動物に由来する。
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