ヴィブラスラップとは、打楽器である。ラテン文字綴りのVibra-Slap®は楽器メーカーLatin Percussionの登録商標。
概要
「カッー!!」の音を出す楽器で、よく「カッー!!の音を出す奴」と言われる。北島三郎の代表曲『与作』の間奏に使用されているという誤解は有名である (実際は与作には後述のキハーダが使われている) 。そのためごく一部の人々の間ではこの楽器を「与作」と俗称する場合がある。
構造は、二重L字形に折り曲げられた太い針金の一方に木製の箱が付いていて、他方におもりが付いている。箱の中には鉄の小片がはいっていて、箱が揺れるとこの小片が箱にあたって音を出す。演奏にあたってはL字形の底部を片手で持ち、おもりを手で叩くか膝などにおもりを打ち付ける。「カッー!!」という乾いた甲高い揺れる音が鳴る。
1970年代から1980年代前半辺りの山本正之や渡辺宙明といった作曲家がヴィブラスラップを好んで使用していた。またコントでも効果音で使用される。
もともと、この音はキハーダと言うキューバ原産の打楽器を使って出していた。しかし、このキハーダは、ロバや馬の下あごの骨をよく乾燥させて作る、と言う構造から、壊れやすく、音も楽器によって当たりハズレが大きいと言う弱点があった。ヴィブラスラップは、キハーダの代用品として作られた楽器であるが、キハーダの持っていた弱点を解消しているため、現在ではほぼこちらが用いられている。
余談だが、市中に出回っているヴィブラスラップは実は二代目である。正規品のステッカーにはちゃんと「Vibra-slap II」と綴られている (ただし標準版のみ。無論、模倣品には無い) 。初代ヴィブラスラップは現在では殆ど見かけることはない。
関連動画
関連商品
関連項目
- 5
- 0pt