一期一振(刀剣乱舞)とは、ブラウザゲーム『刀剣乱舞-ONLINE-』に登場する刀剣男士である。
概要、始めるか
私は、一期一振。粟田口吉光の手による唯一の太刀でございます。
吉光は短刀の名手でして、弟達はおおむね短刀です。
主だった豊臣秀吉は私を自分に合わせて磨上げて、今の姿になりましたが……
その頃の思い出は、大阪城と一緒に焼け落ちました(刀帳)
短刀作りの名手として知られる粟田口吉光の太刀。
名は一生に一振りしか作らなかったという意味を有している。
藤四郎兄弟たちからは一番上の兄として「いち兄(にい)」と呼ばれ慕われている。
いつも優しく穏やかな笑顔の人物だが、時折見せる表情にはどこか物悲しさが伺える。
粟田口吉光(通称「藤四郎」)の作った唯一の太刀にして、同作者の刀(短刀・脇差)らの長兄。弟達からは「いち兄(にい)」と呼ばれて慕われている。
なお、同じ粟田口の鳴狐(刀剣乱舞)の刀工は粟田口国吉(吉光の師匠または父とされる)であり、現状において特殊会話等は発生していない。
戦装束は、粟田口に共通する軍服風の洋装。襟や袖に金の装飾がある他、「大礼服」と呼ばれる戦前の宮廷服を反映している。
家紋入りのマント・勲章・大綬(だいじゅ)といった装飾品できらきらしく飾られ、気品溢れる仕様となっている。本人曰く、派手なのは「前の主の影響」との事。
一方で内番衣装は藍と白を基調とした、飾り気のないジャージ姿である。
性格は、非常に礼儀正しく穏やか。
古めかしい言い回しが多く、語尾に「~ですな」など、育ちの良さが伺える。
馬当番&畑当番といった肉体労働を嫌がるどころか大いに楽しむのは、元は百姓(足軽)だった秀吉を彷彿とさせる。また、遠征に出かける時にも「留守の間、弟たちをよろしくお願いいたします」と発言する、弟思いで優しいお兄さんである。
戦においては、天下人の刀に相応しく、凛とした調子で「一期一振、参る!」と名乗りを上げる。
真剣必殺ともなると「自分ではよくわからんのです。今自分が、どんな顔をしているのか」と、何処か心ここにあらずと言った風に独白し、「吉光の名は、伊達じゃない!」と敵を屠る一面を見せる。
鯰尾藤四郎(刀剣乱舞)と共に大阪の陣に出陣すると回想が発生。
共に大阪の陣で焼け落ち、記憶を欠いた二振であるが「ここをやり直せば」と胸の内を吐露する鯰尾を「それじゃあ敵と同じになる」と制して「信じよう。今の主を」と優しく諭した。
内番・手合せにおいては弟達に対して特殊台詞が発生。真面目に面倒を見る、良き兄としての顔を見せる。
2019年2月19日に実装された白山吉光(刀剣乱舞)とも回想が発生。
年の序列は不明ながら「兄弟」と呼び、刀ではなく剣であることから距離を置いて相対する白山に対し、穏やかに声をかけた。
2016年・正月限定のボイスでは、弟達にお年玉を配る事が判明した。人数が人数だけに、懐具合が心配。
レア4太刀という事もあり、全体的に能力値は高い。
最大の特徴は、刀装スロットが3つある事。統率の値が高く、数珠丸恒次(刀剣乱舞)に続いて2位タイ。起動の値こそ控えめだが、申し分ない性能を誇る。
史実はこの奥に。ご準備を。
鎌倉時代中期の刀工・粟田口吉光(あわたぐちよしみつ)作。
吉光の作は短刀が主であり、太刀はこの一振のみであった事、吉光の最高傑作とされた事から「一期一会」ならぬ「一期一振」と呼ばれた。
天下人・豊臣秀吉が所有した太刀であるが、それ以前の来歴には諸説ある。
秀吉はこの一期一振を大層気に入り、2尺8寸3分(約89cm)あった刃長を2尺2寸7分(約69cm)に磨り上げさせた上で「一之箱」に秘蔵した。磨り上げの理由としては諸説あるが、小兵であった秀吉の体格に合わせたという説が存在する。
大坂城番・片桐且元が記録した「豊臣家御腰物帳」には「一之箱 いちご一ふり刀」と記されている。
秀吉の没後は豊臣秀頼に伝わるが、大阪の陣において大阪城が落城、炎上。一期一振は鯰尾藤四郎を始めとした多くの刀剣達と共に炎に包まれ、同じ運命を辿った。
後に焼身の状態で発見され、これを惜しんだ徳川家康の命を受けた刀工・越前康継の手で再刃される。
以後は尾張徳川家に伝わり、文久2(1863)年に尾張藩主・徳川茂徳から孝明天皇に献上され、皇室御物となった。
現在は宮内庁の管轄下にあり、山里御文庫・御剣庫蔵に所蔵されている。
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