万年大会(はんねん ひろえ)とは、漫画・アニメ作品『スロウスタート』に登場するキャラクターである。
CV:内田真礼。
概要
「てまりハイツ」の一室に暮らす女性の住人で、一之瀬花名のご近所さん。配達された荷物を手渡すため訪れた花名に警戒心剥き出しで応対したのが初登場。
高校時代はとある高校の生徒で、品行方正・成績優秀・文武両道で学年主席かつ生徒会長というスーパー女子高生。誰からも評価・信頼され、同年代の女子からも羨望の眼差しで憧れられる存在だった。
しかし、大学受験で「雪が降る中受験会場に向かおうとしたら玄関前で転倒し気絶、そのまま雪に埋もれ発見されるまで2時間もそのまま」という事故にあってしまう。そのまま体調を崩して寝込み、どの大学も受けられないまま浪人決定となってしまった。周囲からは「当然大学に合格した」と思われており、その気まずさから地元や高校から遠く離れた「てまりハイツ」へと引っ越してきた。
引っ越し後も受験失敗時のトラウマや「外で自分の知り合いと出会い浪人である事がバレる」という恐怖から部屋に閉じ籠るようになり、やがて一切外出せず人とも会わない生活を送るようになった。作中で二浪中で、昨年度は受験すらしていなかった。症状なら花名以上の拗らせっぷり。
一切外出しないため服すらマトモな外出着は用意しておらず、普段はグレーのジャージを着て過ごしている。一応、デフォルメされたタヌキのイラストがプリントされたスウェットを所持している。このスウェットは大会本人もお気に入りであるが、花名からの評判は悪い。
生活必需品などの買い物はネット通販で済ませている。配達人とも対面したくないのか(本人は受け取るタイミングが悪いと言っている)、荷物はアパートの大家である京塚志温が一先ず受け取り後日に大会へ渡されるという流れで行われてきた。そのためか、ネット通販に絶対の信頼を寄せている。
花名と出会うまでは志温くらいとしか会っていなかった。花名とは、浪人・引き籠り経験アリという経歴に共感して瞬時に打ち解けている。花名との関係で百地たまて・十倉栄依子・千石冠とも知り合いになり、コーディネートや勉強会など交流も持つようになった。また、引き籠り状態からやや脱却し外に出るようになり、活動範囲も5km先のコンビニエンスストアなど段々広くなってきている。現在は脱浪人を目指し、来年度の進学も考えて予備校へ通うようになった。
性格は内向的で他者に対して臆病。花名以上に人付き合いが苦手なため、積極的に交流しに来る相手に対しては怯みまくる。ファッション関係でスイッチが入った栄依子と対面した際は殆ど着せ替え人形と化していた。また、浪人生としての引け目を感じるあまり年を食ったのか、若者のエネルギーへの耐性を失っている。特に若者が多い場所(祭りや予備校の講習など)は避けがちになる。
学年主席レベルの知力はいまだ健在で、花名達が開いた勉強会で講師役を務められるほど教え方は上手く学力も高い。身体能力も高校生時代と比べて落ちてはいるようだが、花名がやっているトレーニングに余裕でついて行けるほど高い。
身長は高くスラリとしており、胸もデカい。元から外見のポテンシャルは非常に高い美人さんなため、ちゃんとした服装をすれば別人と見間違うほど化ける。
栄依子の指導以降ファッションにも気を遣うようになったが、まだ自力ではコーデ出来ないようで、着ていく服の仕様を迷った挙句花名と志温を巻き込んでもなお決められなかった。本人は長い浪人生活でぐーたらファッションに馴れきってしまったためか、気を抜くと直ぐに何時ものジャージ姿に戻ってしまう。
名前は初対面の人はまず読めない。大抵の場合は苗字を「まんねん」又は「よろずとせ」、ファーストネームを「たいかい」と漢字のままに呼んで、大会をよく開く組織だと勘違いされるらしい。高校時代はイベントが催される度に注目されたり大々的に押し出されていたようだ(本人はネタにされていたと気付いていない)。
プロフィール
関連項目
脚注
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