三国志ツクールとは、株式会社コーエーテクモゲームス(以下、コーエーと略)のPCソフトである。2015年12月10日発売予定。
価格は900円(+税)。Windows Vista/7/8/8.1/10対応。プレイにはSteamアカウントが必要となる。
概要
本作は「三國志」シリーズ30週年記念作品として発売され、タイトル通りKADOKAWAの「ツクール」シリーズとのコラボレーションとなっている。タイトルは三國志ではなくて三国志である。
コーエーの三國志シリーズは三國志IV以降、追加要素やデータ編集機能などを備えたパワーアップキットと呼ばれる拡張パックが別売でリリースされている。本作は、こうした拡張パックとは一線を画した「ツクールシミュレーション」である。
特徴として、光栄時代にリリースされた「三國志II」をベースとしたオリジナルシナリオを作成して、武将、勢力、戦利品、戦場、タイトルなどを自由に編集することができる、つまりRPGツクールのようなツクール寄りの要素を取り入れている。
変わった点としては、武将の編集においては、指定した顔グラの画像から武将のパラメーターを自動生成する機能も付いている。
作成したシナリオは他のプレイヤーに渡したり、ツイッター投稿機能でゲーム画面を添付してツイートしたり、無料配信予定の「フリープレイ版」で他のプレイヤーの作ったシナリオをプレイすることができる。
公式によるこういう形の「ツクール」は今までありそうで無かった試みゆえであり、今後の展開に注目したい。
機能
- サンプルシナリオ
ゲーム附属サンプルとして、原作三國志IIのシナリオ1(189年)が収録されており、もちろんこれをそのまま遊ぶことも可能。他、有料DLCでシナリオ2(194年)、シナリオ3(201年)、シナリオ5(215年)、シナリオ6(220年)のサンプルも追加できる。(※2015年12月現在、シナリオ4・208年のサンプルは存在しない) - シナリオ編集
三國志IIでは同時登場武将数や勢力数に上限が存在したり、CPU専用の勢力が存在したりしたが、その辺りの制限はない。ひとつのシナリオに武将は999人、勢力は41個(国の数と同じ)まで登録可能。開始年は9999年まで選択できるので、日本の戦国時代を再現したり現代戦・未来戦なんでもあり。武将の生年や登場年を一括で指定数増減する機能もついているので御安心を。参考までに、原作で同時登場できる武将数は216人。これを大幅に下回るようだと武将不足になるので気をつけた方が良い。
残念ながらイベントは制作出来ない。 - 新武将登録
パラメータは知力、武力、魅力、義理、人徳、野望、相性、生年、寿命。「義理<野望」の武将は謀反を起こす可能性がある事は頭に入れておきたい。他、配下の忠誠が下がりにくくなる「大徳フラグ」(原作では劉備のみ)、絶対降伏しない「不屈フラグ」(原作では劉備・曹操・孫権など)、戦争時に上昇補正がかかる「豪傑フラグ」(原作では呂布のみ)も指定可能。
これらのパラメータはシナリオ側でも独自に編集できる。
顔グラに関しては「三國志IIに登場する全部将」の初代~12までの全ての顔グラと、信長の野望・創造PKの顔グラ(かなりの数だが全てでは無い)、その他新武将用&他時代の英傑たちの顔グラが用意されている。IIに登場していないため、張角はじめ189年以前の武将たちは一人もいないので注意。ほか、DLCでコーエーテクモの他ゲームの顔グラセットが購入可能。
オリジナル顔グラは9999種類まで登録できる。 - 戦場編集
その名の通り、戦場マップの編集。全体地図(国ごとの位置関係)は編集出来ない。また、地形ごとの補正設定を変更する事も出来ない。地形配置と出陣位置の編集が可能。余談だが、三國志IIは水上戦の概念が存在しないので、水上は移動しにくく守備力も下がる不利なだけの地形である。水軍衆涙目。
関連動画
公式チャンネル
関連項目
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