京王8000系とは、京王電鉄が保有・運行する旅客用車両である。
概要
唯一の18m車である5000系(初代)と、6000系の特急運用を置き換える目的で1992年から1999年まで導入された20m4扉車。10両編成(当初は4両+6両)14本140両と、8両編成13本104両の計244両が在籍している。後述の事故廃車による代替新造車が1両あるので、製造両数は245両である。都営新宿線乗り入れ規格には準拠しているが、運用自体は当初から京王線内のみである。ちなみに、非常時以外は他車両との連結を考慮していない。9000系の方がちょっと変なんだよ、6000系や7000系と連結できるとか。
車体・内装
7000系に続いてのステンレス車であるが、デザインがこれまでの6000系~7000系を通じてのデザインから一新された。複雑な面構成を持つ前頭部は5000系(初代)を参考にしたとされ、ステンレス鋼では造形が難しいことから普通鋼を採用し、アイボリーに塗装されている。曲面ガラスやブラックマスク化により、一気に近代的な印象となった。また、帯の色もこれまでのエンジ(茶色っぽい赤色)から、CIカラーである京王レッド(ピンクと赤の中間のような色)と京王ブルーというあまり特徴のない色に変更された。車内はバケットタイプのロングシートである。
走行機器等
京王初のVVVFインバータ車。但し電動機出力は150kw/hで10両で6M4TのMT比となっている。台車は車体直結式空気ばね台車だが、一部の車両は軸梁式ボルスタレス台車を履いている。
番台区分
あまりにも違いがなさすぎてわざわざ記述する必要もない気がするが、一応記述する。
0番台:10両編成
基幹区分。当初6両編成+4両編成で入線し、平日は10両編成で、休日は当時の特急の新宿~京王八王子・高尾山口併結運用で使用された。誤乗防止のため4両編成の吊革をグリーンとしていた。
2007年以降併結運用が行われなくなり実質的に10両固定編成化されたが、6両と4両の間の運転台がデッドスペースである事から、2014年以降この運転台部分を切断して客室スペースを接合する大規模改修工事が始まり、完全な10両固定編成となった。
20番台:8両編成
1995年以降は8両編成となり、20番台に区分される。…とWikipediaには書かれているがはっきり言って0番台との相違点は編成両数が違うくらいしかない。国鉄だったら同じ番台区分にするレベル。…とはいえ最近の機器交換で20番台のみ永久磁石同期電動機への換装が行われていたりする。
当初は相模原線特急に運用されていた6000系8両編成を置き換える目的で導入されたが、2001年以降は実質各停しか運用がない。7000系と連結して10両編成を組むことができないためである。
廃車・代替新造
土砂崩れに巻き込まれた8728F(編成)クハ8728が事故廃車となった。代替車両としてサハ8564を新造し、8714Fのクハ8814を玉突きで追い出し2代目クハ8728として組み込むようにした。このサハ8564は新宿寄り貫通路を塞がれた状態でしばらく運用されており、前述の大規模改修工事においては8714Fが優先的に施工される事になった。
関連動画
関連コミュニティ
関連項目
京王線の車両 |
現用車両: 7000系 ─ 8000系(今ここ) ─ 9000系 ─ 5000系(新) |
引退車両: 中型車 ─ グリーン車 ─ 5000系 ─ 6000系 |
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