今はまだ私が動く時ではないとは、いわゆる「明日から本気出す」の意である。
「動く」の左側ににんべん(イ)を付けるかは任意で。
今はまだ私が概要を語る時ではない
アニメ「遊戯王ZEXAL」で登場した台詞。同作33話でトロン一家の長男・Ⅴ(ブイ)が口にした、彼という人間を象徴するとも言える台詞である(少なくとも視聴者達にとっては)。
Dr.フェイカーへの復讐のためにWDCへ参加しながら、ナンバーズ・カードを収集するⅣ。その仕事に対して不満をつぶやくⅣに対して、以下のようなやりとりでⅤが発した。
当時は「見た目も言動も、トロン一家の筆頭デュエリストっぽくて風格あるなぁ」と思わされた視聴者も多いであろうが、やがてストーリーが何週経過すれどもⅤはこの台詞を守り続けるが如く、自分から一向に動く気配を見せず(ただしその翌日、ハルトを誘拐するために自らヘリコプターで出撃しているものの、デュエルは行っていない)、弟達とは違ってWDC決勝戦までⅤのデュエルシーンは一切放映されなかった。
そのため、上記の一言によって「遊戯王5D's」に登場したジャック・アトラスと同様の所謂ニートキャラの立ち位置が定着する事となり、「ニート」「無職」という不名誉なあだ名を頂戴してしまった。
続く51話にて、WDC決勝戦にてデュエル・コースターという舞台でようやくⅤのデュエルシーンがお披露目、かと思いきや血気盛んな他の参加者達(Ⅳ、シャーク、他多数)とは違って対戦相手から逃げ回りながらモンスターを召喚するでもなくライフやカード(戦術)を温存するなど臆病慎重に立ち回っており、「やっぱり働きたくないのかよ」「Ⅴ兄様えげつねえww」などとやはり話題を提供する事になる(だがしかし、Ⅴにデュエルを挑んできた相手(モブデュエリスト)は効果ダメージを与える罠カードで容赦無く地獄の業火に包み込んだが)。何にしても魔法や罠カードでひたすら保身に走る姿が、ニート・無職のイメージにさらなる拍車をかけてしまった事は否定できないだろう。
そして第ⅤⅤ話55話でようやくカイトとのデュエルシーンが本格的に披露されるが、ここで彼が召喚したナンバーズ『No.9 天蓋星ダイソン・スフィア』もⅤの生き様を端的にでも現すように太陽の影に引きこもり隠れたまま姿を見せない。それに加えてステータスや効果の説明なども全くなされないため、カイトがこの理不尽な展開に「一体何が起きているんだ!?」とまで発言した。ごもっともである。
せめて攻撃か守備か、表示形式すらも宣言しないのはルール上マズくないですかⅤ兄様。
そればかりかデュエル中は過去の回想話を延々語り続けていたため(ストーリー的には、ネタバレが明かされる重要なポイントではあるが)、これを「尺稼ぎ」と揶揄されたり、さらにはダイソン・スフィアの能力(戦闘破壊無効&直接攻撃可能)という部分を一部では「労働拒否能力」と解釈されたりと、定着していたネタがえげつないくらいに固定化していく事になる。
ダイソン・スフィア「今はまだ私が動く時ではない」
その後、追い詰められたカイトが超銀河眼の光子龍を召喚した事でデュエルに敗れると、自宅へ帰り着いたのち紋章の力を喪失、Ⅲと共に眠りについた。要するにわずか1度のデュエルに負け即退場、即帰宅、即就寝。
「過労死しちゃった」「Ⅴ兄様にとっては重労働だったか」「そんなに家に帰りたかったの?」などと、最後までネタにされ続けるのだった。付け加えるなら、今後彼が再登場するとしてもストーリー展開的にも当分先の出来事になると推測されるため、「引きこもり」「ニート」なイメージはこれから先も『動かない』と思われる。
一応、Ⅴの名誉のために追記すると、過去には父・バイロンやDr.フェイカーの元で一緒に働いていた時期があり、Ⅴのコードネーム(?)を名乗る前にはしっかりと働いていたのだ。
つまり働いてる兄さんはクリストファー・アークライト、働いてない兄さんはⅤて事で。
またストーリーの経過に伴い錯覚している視聴者も少なくないと思われるので一応断っておくと、Ⅴがこの台詞を発したのはWDC初日の朝で、その後末弟のⅢが退場してWDC決勝が開始され、Ⅴがカイトに敗れ退場するまで僅か5日しか経過していない。一方リアルではこの間4~5ヶ月程が経過しているため、「Ⅴ兄様は働かない」と錯覚してしまう視聴者が多くなるのも仕方が無いかもしれないが。
掲示板やニコニコなどでもⅤらしさ(?)を示す台詞として広く定着しており、Ⅴが働かないさまを示す事をネタにされた時に持ち出したり、掲示板では専ら「地獄の業火に包まれる」などの台詞と合わせてトロン一家に扮して会話を展開する際に使われる。
動画のコメントでも、やるべき仕事をしない存在(働かないキャラ、発動できる効果を使うべき時に発動されないカード、など)に対して『今はまだ私が○○する時ではない』といった形で改変されて用いられる事がある。
最後に、これらのネタに関して不快感を覚える人もいる場合があるので、ネタを持ち出す際は空気を読む事が肝心。
ネタを持ち出す側も、ネタを拒否する側も、空気を読まずに不必要に荒れ散らす者は地獄の業火に包まれる。
今こそ私たちが動くとき!
セカンドシーズン最終回のラストシーンにて、兄弟や遊馬たちと再びアストラル世界へ旅立つV。そこで発した台詞が「今こそ私たちが動くとき!」であり、Vの最後の台詞となった。
もはや「動く」の左側ににんべん(イ)を付けるまでもないだろう。
多くの視聴者に笑いと感動を同時に与えたのは言うまでもない。
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