北斗の拳 世紀末救世主伝説とは、プレイステーションで発売されたアクションゲームである。
概要
バンダイから発売された世紀末ゲームであり、ゲームで発売された北斗の拳シリーズでも、名作とされている作品の一つ。制作はメダロットシリーズ、アイドル八犬伝などを作ったナツメ。
あの熱いテーマソングと共に、当時のOPを3Dで余すことなく再現し、全てのシナリオは無いが、ほぼ、原作通りに展開していくフルボイスなシナリオ。200種類以上用意されたらしい、秘孔を突かれた後のザコ達の断末魔。そして、3Dで細かく再現された世紀末な世界観など、制作者の愛が感じられる作品になっている。
因みに、このゲームが発売された当時はキャンペーンもあり、ゲームを購入した漢達に抽選で「ジャギ様メタル像」が当たるキャンペーンがあった。何故、ケンシロウでもレイでもトキでもラオウでもなく「ジャギ様」だったのかは未だに謎である。
ゲームシステムは、3Dアクションになっており、基本的にケンシロウを操作しながらステージを進めていく。ステージによっては、バットやレイなども操作でき様々な展開を楽しめる。
そして、このゲームの特筆すべきシステムは、「秘孔&リアルタイムあべしシステム」なるもので、ある特定の敵(具体的に言えば赤い服のザコ)が攻撃時に光った瞬間にカウンターで攻撃を加えると、画面がコマンド入力モードに切り替わり、現れる矢印の方向に対応したボタンを入力することで秘孔を突ける。成功すれば敵のあべし的な断末魔と共に、周囲のザコ共を巻き込んであべしさせる衝撃波が発生し、何故かケンシロウの体力も回復する謎システムがある。
一見ふざけたようなシステムだが、これを上手く利用していかないと、全てのステージをノーコンティニューでクリアする事が難しいので、どれだけ早く敵をあべしるかがゲームクリアのポイントになっている。
因みに入力終了の早さにより、断末魔のパターンも変わるので、そこら辺もこのゲームの拘りの一つとも言える。ちなみに入力成立が早いほど体力回復量が増え、ザコを巻き込む衝撃波の範囲も広くなる。しかしながら最速入力ばかりではセリフのバリエーションを楽しめないというジレンマが発生する。そんな不満がある人は後述する「世紀末なオマケ達」を参照のこと。
なお、名のある強敵(とも)との戦いにおいても秘孔システムを使うことになるが、少し使い方が変わる。通常時は敵が特定の攻撃を繰り出す瞬間に(ザコ同様に体が光る)攻撃を加えると発動し、秘孔コマンドを成功させると相手に大ダメージを与えられる。
そして相手の体力を0にしてダウンさせると体が光り、トドメとして秘孔コマンドを入力するというものに変わる。秘孔コマンドを成功させないとトドメは刺せない。
『北斗現れる所、乱あり』の伝承の通りなのか否かは定かではないが、北斗の拳を題材としたゲームは典型的な「キャラゲー=クソゲー」の図式に当てはまるものが多い。だが、この作品は純粋にアクション部分のみを見ると微妙な点も見られるものの、前述の通り、製作者の北斗への愛を感じさせる無駄に高い再現度と、後述するオマケ要素の充実性により、他の北斗ゲーとは一線を画す評価を受けている。
世紀末なオマケ達
このゲームのもうひとつの魅力は、魅力的なオマケ的なゲームにもある。それらをついでにまとめて紹介。
- 世紀末シアター
ニコニコ動画でも本編をさしおいて、大量に上がっているネタ育成モード。中身は劇中のセリフを好き勝手に変えられると言うシステム。これを使う事で、鬼畜なケンシロウや、善意の塊のアミバ、村人なレイなどが制作出来る。
ただ、セリフは元から全てあるのではなく、ゲーム自体をクリアしないとセリフが全てゲット出来ないというやりこみ要素も兼ねているのが難点か。だが、その分の見返りは確実にあるので漢的にクリアしたいところ。
因みに、このモードがあるせいでゲーム本編の再現度や構成力の良さが忘れ去られがちになってしまってるのは秘密である。
- 覇者決定戦
ゲーム本編に出てきた一部のキャラクター同士で夢の対決が出来る対戦モード。こちらも、ゲーム本編を全てクリアしないと全てのキャラクターは使えない。基本的に、どのキャラクターも使い勝手は良いが、選択出来るキャラのうちの一人、マミヤは飛び道具が使えるチート仕様なのでこのキャラを使うとマミヤ無双になってしまう。
本編と同様にトドメは相手の体力を0にしてから秘孔コマンドを成功させる必要がある。原作で秘孔を使わないキャラであっても連続攻撃でトドメを刺すという演出と解釈すれば問題はなかろう。ちなみにジャギ様はフィニッシュにショットガンをぶっ放す。
- ザ・あべし
ゲーム本編をノーコンティニューでクリアすると出てくるモード。秘孔&リアルタイムあべしシステムに特化したモードで、内容はとにかくザコ共をあべしする。そして、そのあべしった数を競うと言う内容。
ご丁寧に出現する敵はすべて赤ザコ、本編のように体が光った瞬間でなくても秘孔が発動する親切設定である。イライラした時やストレスが溜まってる時にやると、ストレス解消になるかもしれん。勿論、秘孔の入力タイミングによってザコ達の様々な断末魔を楽しむ事が出来る。
ザコのセリフと断末魔のほんの一例
「やめておけ!キサマに勝ち目はねぇ!」
・やめて(秘孔)て、て、やめて、とめて、やめて、とめぴゅー!!
・やめておけ!キ(秘孔)、キ、ギ、ギギギギギッ、ギムネマー!!
・やめておけ!キサマに勝(秘孔)か、か、かんぴろばくたー!!
・やめておけ!キサマに勝ち目はねぇ!(秘孔)ね、ねぇ?ねぇ?ねぇっすかねぇーーー!!
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関連項目
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