名誉のランキング除外とは、有志作成のランキング動画において、ランキング入りする実力を備えながらも除外条件に阻まれてその中に入ることができなかった動画に対する賛辞である。
概要
週刊VOCALOIDランキングや 、同アイドルマスターランキングではその取り扱いカテゴリーとなるボーカロイドやアイマスとの関連性が乏しいと思われるもの、その他大人の都合によりランキング対象とすることがふさわしくないものが含まれることがある。その際には、ランキング動画の終盤において、「[動画タイトル]は、[除外事由]により除外しました。」と表記される。
週刊VOCALOIDランキング編
特にVOCALOIDランキングにおいては、ネタ動画の中でもその取り扱いに困るもの(「上級者向け」にあたるもの。キャラクターを壊しすぎるとクリプトンが怒る)が除外されることがあるが、作者/うp主及び当該動画ファンはむしろ除外されることを名誉と感じることが多いようで、このようなタグがつけられることがある。
名誉のランキング除外として扱われるのは週刊VOCALOIDランキングの集計対象の曲のみであることに注意されたい。集計対象は「VOCALOID」「音楽」「演奏してみた」カテゴリのタグが付いていてなおかつ「再生」「コメント」「マイリスト」のいずれかの週間ランキングが100位以内、あるいは総合での「再生」「コメント」「マイリスト」のいずれかの週間ランキングが1000位以内の楽曲である。これらのポイントが不足している場合、もしくは週刊VOCALOIDランキングの定める要件を満たしていない動画の場合(ex.画面にVOCALOIDが出てはいるが歌っていない、歌っていても中心ではない...)は名誉のランキング除外とはならない。
多くのファンが除外作品から除外作品へと見続けることで、その動画のオススメ欄に別の除外作品が表示される状況が発生しており、除外作品の再生数は以前より上昇しやすくなっている。
VOCALOIDランキングにおける名誉のランキング除外の経緯
週刊VOCALOIDランキングは2007年10月第1週より開始されたが、#2の「めずらしいもの、だいすき」が名誉の除外第一号で、ごく初期はネタ系の歌が除外対象となっていた。
しかし、#5でデッドボールPの「私は人間じゃないから -Full ver-」がブレイク、「既成事実 -暫定版-」と共に名誉のランキング除外となったのを皮切りに、同Pの「ちょっとHなオリジナル曲」の除外が相次ぎ、必然的に「名誉のランキング除外=デッドボールP」というイメージが付く。実際「除外狙いで制作されて、実際に除外されること」が期待されており、除外されると「計算通り」「除外おめ」などのコメントが入るようになった。逆に「ちょっとH」にもかかわらず除外されないと「屈辱のランクイン」と呼ばれたほどである。ランキング除外を名誉とみなす風潮はそういった背景から生まれたようである。
#20以降、デッドボールPの楽曲が除外されることは珍しくなり、一方で乱数Pの「のぼり棒」をはじめ鏡音レンをボーカルとした楽曲を中心に際どい作品が続出するようになる。
#31で登場した「のぼり棒」とノギスボールP「Sex Bombを歌わせつつ、レンにヤらしいことをしてみた」は共に除外され続け、連続除外記録は「私は人間じゃないから」などの8週を大きく超えた。「Sex Bomb~」は#54までの24週連続除外、「のぼり棒」はCD化による#98の除外解禁までに68週連続除外という大記録を残した。#35で登場のバナナP「ヘタレないでよ!」も、連続除外記録は14だが通算除外回数は20を超える。以上2008年夏の除外3強、これらはすべて鏡音レンがボーカルである。
「のぼり棒」以降、乱数Pの勢いが目立ち、#100までに名誉のランキング除外が14曲。「曲自体はまともだが絵がアウト」という例も多く、またアウト度合いも微妙である(「屈辱のランクイン」も複数ある)ことから、除外の基準について論議が沸き起こることも少なくない。
08年秋にはいわゆる「パイパン楽派」が台頭。その名の通りパイパンPの「ちんげ in the まんげ」に代表されるこの楽派は、洗練されたオケに乗せてひどいフレーズを繰り返すという形態で、高い中毒性が特徴とされる。他にも数曲が確認されている。
09年初頭、除外界を大きく盛り上げたのが「のぼり棒アレンジツアー」である。
オワタPが首謀者とされるこのツアーは、除外曲の代表格にのし上がった同曲のアレンジツアーであり、乱数P自身のセルフカバーも含め20名以上の参加者を集めた。ツアー曲でぼからん基準に達した15曲(※本家を含めると16曲)は、歌詞や画像の内容にかかわらず全曲が名誉のランキング除外となり、そのためか1月2週のぼからん#67では前代未聞の12曲が除外。ナモナキP「スパイがおっぱい」を除く11曲がのぼり棒関連であり、「今週の大人の都合」紹介コーナーでも1ページで表示しきれないという珍事態となった。
#53よりポイント集計範囲が広がったため、集計ライン(=除外ライン)までポイントを稼ぐのが難しいと言われていた「音楽」ジャンルの楽曲も取り上げられやすくなっている。「しこっていいのよ」「よしえさんのお使いマーチ」のランキング除外、また「私は人間じゃないから」が再び除外されるようになったのも、集計範囲拡大の恩恵である。敷居が下がったことで、除外ジャンルの今後の更なる発展が期待される。
09年1月30日、巡音ルカ発売開始。ボカロの新曲がルカ一色で染め上げられていく中、異彩を放つ動画が投稿された。「ロリ誘拐」である。燦然と輝く1/30の汚点と呼ばれたこの動画は一大旋風を巻き起こし、続々と派生動画が作成され、除外作品が急増した。ただし「ショタ誘拐」は除外されたが、百合ネタの「乙女百合界」は屈辱のランクインになってしまい、「ロリ誘拐」系の動画は除外作品として勢いを削がれる形となった。
蛇足ではあるが「ロリ誘拐」自体も「炉心融解」の派生動画であることを一応補足しておく。
名誉のランキング除外曲
名誉のランキング除外曲一覧を参照。
備考
- ※#15と#16の間(08年1月17日)に、デッドボールP楽曲の一斉権利者削除が行われた。
オリジナル曲にもかかわらず、権利者削除されてしまった事情はピアプロ開発者BLOGを参照。 - 「BeHappy」、「騎乗位」、「ふたりのもじぴったん」の3曲については以下の通り推測される。
情報は「名誉のランキング除外リスト」により(掲示板からの報告)。 - デッドボールPの一部楽曲は、アルバムCD「THE VERY BEST OF デッドボールP loves 初音ミク」(2009年5月20日発売)の発売に際して『クリプトン社の公認を得られた』ことから、CD発売日をもって除外解除となった。
調査対象
週刊みくみくランキング#1-#5
週刊VOCALOIDランキング#6-
デッドボールPの公開マイリスト http://www.nicovideo.jp/mylist/2538817
名誉のランキング除外リスト http://www.nicovideo.jp/mylist/7127041
補足
除外曲がなかったのは#1,#21,#25,#29,#30の5回のみである。
人力で調査している為、正確な一覧ではない。あくまで参考資料にとどめていただきたい。
除外されたとはいえ、ランキング入りするポイントを獲得するだけの実力を持った動画であることを忘れてはならない。一度は視聴してみて「何故除外なのか、どこが大人の都合なのか」自分の目で判断することも大切であろう。そしてその上で「そりゃ除外されるよなww」と納得してもらいたい。
ランキング動画 | |
#38までの除外結果をランキングにした、オール名誉のランキング除外動画。 |
月刊大人の都合 09年12月号【VOCALOID 名誉の除外ランキング】 週刊ぼからんの計算方法に準拠した月刊ランキング。除外週に獲得していたポイントのみを集計。除外曲ランキングと特集で構成される。 |
年間ランキング動画 | |
年間VOCALOIDランキングSP2 とくべつなぼからん 第4部 |
年間VOCALOIDランキングSP2 とくべつなぼからん 第5部 |
VOCALOIDランキングSP3 桜ノ季節ニ伝エタイコノ思イ… 第4部 SP2に引き続き、今回も「おとなのぼからん」コーナーにおいて、除外曲を対象にトップ10を発表。ただしモザイク入りでの紹介である。 |
VOCALOIDランキングSP3 桜ノ季節ニ伝エタイコノ思イ… 第5部 7:56頃から「おとなのぼからん」の11位以下の結果を発表。一部作品のタイトルについては一部伏字となっているものもある。 |
VOCALOIDランキングSP4 時空勇者は大変なマナジーを(ry 第4部 SP3に引き続き、今回も「おとなのぼからん」コーナーにおいて、除外曲を対象にトップ10を発表。ただしモザイク入りでの紹介である。 |
VOCALOIDランキングSP4 時空勇者は大変なマナジーを(ry 第5部 7:57頃から「おとなのぼからん」の11位以下の結果を発表。一部作品のタイトルについては一部伏字となっているものもある。 |
名誉の除外検定 | |
月刊大人の都合 3月号【VOCALOID 名誉の除外ランキング&名誉の除外検定】 前半は通常のランキングだが、後半に名誉の除外検定の時間がある。 |
VOCALOID名誉のランキング除外検定 こたえあわせ |
週刊アイドルマスターランキング編
上様名誉除外
その他、最近話題になった除外作品
その他諸々・・・・(記事構成は考え直す検討の余地有、いずれまとめますのでお待ち下さい)
関連項目
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