国家社会主義日本労働者党とは、
当記事では1の団体について説明する。なおいずれも略称はNSJAPである。
概要
大日本帝国時代の国家社会主義運動を継承する団体として1982年4月20日に設立された。日本人の遺伝的優秀性を主張し、ナチズムに基づく反ユダヤ・反米主義や外国人の排斥、戦後民主主義体制の打倒を掲げている。
結成当初から文化破壊や社会保障費の増大(福祉ショービニズム)などを理由とする外国人の排斥を重点的に訴えてビラ配布や街宣活動に取り組み、2000年頃には在日朝鮮人の殲滅も主張するようになった[2]。また1998年とかなり早い時期から公式ウェブサイトを開設し、ネット上での情宣活動を積極的に展開している。
ナチズムを除く個々の政治的主張や活動形態は2000年代前半から台頭した右派系ネットユーザー(いわゆる「ネット右翼」)や、彼らを支持基盤とする「行動する保守」系市民団体と共通点が多く、ある意味でNSJAPはネット右翼や行動する保守の先駆者としての役割を果たしたとも言える。ただ肝心のナチズムについて支持を得られなかったこともあり、これらの層をNSJAPの支持者として取り込むことには今のところあまり成功していない[3]。
なお反米・反ユダヤの観点からアメリカ同時多発テロ事件を肯定的に捉えており、テロ後にアルカイダの指導者ウサマ・ビン・ラディンとコンタクトを取り、自伝公開の許可と日本人へのメッセージを受け取ったという[4]。
政治との関わり
「党」を標榜して政治活動に取り組んでいるものの、選挙への候補者擁立は一切行っていない。これはNSJAPが議会制民主主義自体に否定的なためである。
その一方で「よりマシ」な選択として「自由民主党の愛国保守議員」に対する支持と投票を呼び掛けている。特に西田昌司・稲田朋美・高市早苗の3議員を積極的に支持しており、西田総裁待望論を提唱している。また公式サイトには山田代表が3議員の議員会館事務所を訪問し、会談した際の様子を撮影した写真が掲載されている。
党として支持を訴えている国会議員の一覧は以下の通り[5][6]。
また復古主義的な政策を掲げる極右政党の維新政党・新風とは、鈴木信行代表とNSJAPの山田代表が複数回ニコニコ生放送で対談を行うなど、一定の友好関係を保っている。
ユーザーアカウント
上記ユーザーが運営していたニコニコミュニティ「imperialwizard’s caffe」(現在は削除済み)において山田代表が出演するニコニコ生放送の配信を行っていたほか、同ユーザーが運営するブロマガでは上記生放送の告知や意気込みを掲載していることから、山田代表あるいは党関係者のアカウントと推測される。
関連動画
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関連項目
外部リンク
脚注
- *2012年政治資金収支報告書
- *外国人犯罪糾弾
- *ただし行動する保守界の重鎮である瀬戸弘幸は同様のネオナチ団体を主宰しており、彼が主導する行動する保守系街頭運動ではしばしばハーケンクロイツが登場することから、ナチズムを支持・容認するネット右翼や活動家も一定数は居るものと推測される。なおNSJAPは一時期瀬戸が主宰する団体とほか2団体と共同で「国家社会主義者同盟」というネオナチ連合組織を結成していたが、後に再分裂して現在に至る。
- *オサマ・ビン・ラディン師語録
- *自由民主党の愛国保守議員
- *高市氏らが極右代表と写真 海外主要メディアも報道 - 47NEWS(よんななニュース)
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