夢見るシャンソン人形(原題:Poupée de cire, poupée de son、直訳:蝋人形、詰め物人形)とは、フランス・ギャルが歌うフレンチ・ポップである。
概要
歌手本人や曲のタイトルは知らなくても一度くらいは耳にしたことくらいはあるだろう有名曲。
1965年のユーロビジョン・ソング・コンテスト(ヨーロッパの各国で代表曲を選び、そこから更にグランプリを決める大型オーディション。現在でも行われており、視聴者は6億人を越える)にルクセンブルク代表として出場、そして優勝。ヨーロッパに留まらず世界的にヒットする。
耳馴染みのいい楽曲と裏腹にその内容は「恋は歌の中にしかない」、「男の子のことを知らないのに、愛の歌を歌う」とアイドルへの皮肉がたっぷり込められている。それをアイドルだったフランス・ギャルが歌うのもまた皮肉である。
作詞作曲を手がけたのは言葉遊びやダブルミーニングを自らの楽曲にも多用するセルジュ・ゲンスブール。sonには「おがくず」と「音」という同音異語であり、これもタブルミーニングである。聴き手は「人形の詰め物」すなわち「<中身のない>自分はいいのか悪いのか?」と問われている。
純粋無垢であった当時のフランス・ギャルはこの曲の隠された皮肉を理解することなく、単なるお人形視点の曲と解釈していた。その後、隠された意味を知り、また「アニーとボンボン」でゲンスブールとの確執が表面化し、歌うことはなくなった。
オマージュ曲 (?)
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