姫小路秋子とは、小説『お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ』の登場人物である。
主人公である姫小路秋人こと”お兄ちゃん”の妹であり、作品のメインヒロインである。
がいよう(我武者羅に勢いで夜這いをかけても後ろめたくないよねっ)
聖リリアナ学園の高等部2年B組に所属しており生徒会で書記を務めている才媛。
黒髪の長髪で頭の両脇にはリボンと鈴をつけている。
視力が悪いが眼鏡をかけた姿を恥じており、そんな自分をお兄ちゃんに見られたくないと言う理由でお兄ちゃんと居る時は眼鏡を外している。お兄ちゃんとの再会当時はその事を隠しており、実際には見えていなくても見えている振りをしていた。またコンタクトレンズは目の中に入れるのが嫌で拒んでいる。
両親が事故死した為にお兄ちゃんと離れ離れになり、秋子は有栖川家に引き取られて育てられていた。しかし鷹ノ宮家に引き取られていたお兄ちゃんが妹とまた一緒に暮らす為の懸命な努力が実り、両家から出て学生寮で同棲一緒に暮らす事になった。それに伴って兄妹揃って元の姫小路姓を名乗っている。
尚、聖リリアナ学園には秋子は以前から通っており、お兄ちゃんが転入してくる形となっている。
じんぶつ・せいかく(じっと我慢なんかしてられないからぶつかっていってもいいよねっ・折角の妹なんだから完全にくっついてもいいよねっ)
本妹。本妹とは紛い物ではない本物の妹であり、お兄ちゃんの妻と言う意味を込めた言葉。広辞苑や大辞林に載るといいですね!
お兄ちゃんの事がLIKEではなくLOVEの意味で大好きで、ずっと一緒に暮らす事を夢見ていた。兄と妹である前に1人の男と女であると言い切り、ブラコンは個性であるとその事を誇りに思っている。どこに出しても恥ずかしいブラコンである。
お兄ちゃんとは双子で同年齢だが幼い頃にお兄ちゃんが秋子の親代わりとして親身に接していた為に現在の気持ちに繋がっている。
お兄ちゃんと再会してからは会えなかった間の想いが爆発したのか、キスや抱っこと言ったスキンシップをせがんだり、夜這いを企てたり、入浴中に覗きに来ないと怒ったりと、猛烈なアタックを繰り返している。それらをお兄ちゃんが拒むと本気で驚く。
そんなお兄ちゃんの態度に秋子は不満を持っているが、傍目に見れば2人のやりとりは完全にバカップルか夫婦のそれである。お兄ちゃんへの周囲の評もシスコンで一致している(それを否定しているのは当の姫小路兄妹のみ)。
アニメ版ではそんな兄への気持ちが炸裂した個性的なデザインのTシャツを着ている。焼餅を焼いている時は焼き芋のイラストがプリントされたTシャツ(焼餅を焼いている妹→焼き妹→焼き芋)になっていたりと非常に芸が細かい。
感情の赴くままに奔放に振舞っている様に見えるがきちんと理性的にコントロール出来ており、お兄ちゃんへ実力行使はしていない。もしもブレーキが効かなかったらすぐにお兄ちゃんを押し倒していただろうとは猿渡銀兵衛春臣の談。
感情表現がとても豊かで喜怒哀楽をはっきりと表現する。興奮すると「グヘヘ」と笑い、悔しがると「ぐぬぬ」と口に出し、パニックになると奇声を発する。だおー! だおー!
動揺すると関西弁が出る癖がある。
名家である有栖川家に立派に育てられた為に、お兄ちゃんが絡まなければとてもどこに出しても恥ずかしくない上品な美少女である。学業も優れており学校の成績はお兄ちゃんより上である。その他にも家事全般も有能にこなす。これらはお兄ちゃんの「ちゃんといい子にして待ってるんだよ」と言う言葉を愛の力で忠実に守り、絶え間無い研鑽を重ねた結果である。
有栖川を出てからは手ずから買い物などの家事も行い庶民の感覚も身に付けた。そんな彼女からすれば1㎏500円のお米は安いらしい。
作家・新藤光一郎の大ファンで著作を集めている。主人公が秋男と秋菜の兄妹で恋愛感情を抱いていると言う自身の境遇に似ていた事が最初に興味を持ったきっかけだが、読んでからは内容も気に入っており大絶賛している。
新藤光一郎の正体がお兄ちゃんである事は知らなかったが、事故死したとされている両親なのではと勘繰った。
同学年で生徒会での活動も共にする那須原・C・アナスタシア・美沙希とは犬猿の中で、顔を合わせればアナがちょっかいを出し言い合いをしている。
しかし出会った直後は険悪ではなく、秋子が聖リリアナ学園の初等部に転校して来た際は笑顔の奥にある憂いを見抜き、その後も親しく接した。アナは秋子を好ましく思い普通に友情を築きたかったのだが、実の兄を好きになるのは良くないと諭そうとするも素直になれない性格が災いし巧く伝えられず、また容姿や成績が高次元で拮抗する2人を比較しようとする周囲の環境もあって「那須原のことなんて嫌いです! ふーんだ!」となってしまった。かてて加えてアナがお兄ちゃんに恋してしまった事も決定的となった。
アナからは身長・スリーサイズ・成績の全てが下だとよく言われるがその差は僅差であり、秋子もそれらの要素は周囲から抜きん出ている。アナと並んで第八十二期の二輪差しと称された。
お兄ちゃんの婚約者である鷹ノ宮ありさに対してはその立場から小姑の如くきつく反発したが根は素直なので、打ち解けてからは可愛がっておりありさもまた秋子を姉の様に慕っている。
実は…秋子は知らないがお兄ちゃんとは血が繋がっておらず赤の他人である。
…
……
………
お兄ちゃんじゃないけど愛さえあれば関係あるよねっ
どうが(どうにかなっちゃうくらい頑張るべきだよねっ)
こうもく(これで奪っちゃうって目的で口づけしてもいいよねっ)
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