富士ゼロックスとは、日本のコピー機、プリンターおよび複合機のメーカーで、米国ゼロックス社と富士フイルムの合弁会社である。
概要
1962年に、ゼロックス製品のアジア向けの販売を手掛けていたランク・ゼロックス社(英国)と富士写真フイルム(現在の富士フイルムホールディングス)による合弁会社として誕生。
しばらくコピー機の標準方式であったPPC複写方式の特許をゼロックス社が持っていたため、コピー機のトップシェアを築き、日本でもコピー機の代名詞として「ゼロックス」の名前が使われていた。
1970年代後半に特許が切れると、リコーやキヤノンなどが参入、1980年代後半になってデジタル方式が一般的になると、キヤノンやリコーの後塵を拝するようになった。
2001年に、富士フイルムがゼロックス所有の株を買い取り、富士フイルムの連結子会社となった。
現在はプリンターとしてDocuPrint、複合機としてDocuCentre、ApeosPortを販売している。また、文書管理だけでなく活用できるソリューション(Apeos)も売っている。
モーレツからビューティフルへ
それまで続いてきた高度成長経済のモーレツな勢い、モノ主体の社会に陰りが見え始め、公害などの問題が深刻になる中で、美しいものを楽しむなど精神性主体の社会に転換しよう、ゆっくりしようというメッセージが込められたものだった。
モーレツという言葉は、前年に丸善石油(現:コスモ石油)がCM放映した「ダッシュ100」で発せられたセリフ「Oh!モーレツ」(これも流行語となった)に対してのアンサーにもなっている。
しかし、石油ショックで高度経済成長が終わった後1980年代後半にバブル経済が起きて再びモーレツに、崩壊後もしばらくは続くものの、銀行の破たんなどで日本の景気は陰りを見せた。
21世紀に入って「スローライフ」という言葉が一般的になり、改めてモーレツからビューティフルへの社会転換が訴えられるようになった。
しかし実際にはモノの安さが最大の価値判断となっただけで、今の日本もモノ主体の社会であることに変わりはないだろう。
ビューティフルが主体となる社会とは、お金の価値判断が無視される社会ではないだろうか。
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