一般的に台湾語で演じられ、テレビ放映等では中国語の字幕がつく。
本国ではオタクへの人気の高さなどから『台湾のアニメ』と呼ばれることもある。
概要
17世紀、中国福建省で生まれた人形劇に端を発する台湾の伝統芸術のひとつ。一説には人形師が木偶(人形)を操作する際、袋状の衣服の下から手を入れ各種ギミックを操作するため「布袋戲」と呼ばれるようになったとも言われる。
また、たった一人の口白師(語り部)が全ての登場人物の声とナレーションを担当するのも特徴である。
布袋戯の歴史など、詳しくはWikipedia「布袋劇」の項を参照。
1970年3月2日、黃俊雄率いる劇団「真五洲」の上演する「雲洲大儒侠シリーズ」のテレビ放映が開始、火薬や特殊効果をふんだんに使った派手で爽快な演出とストーリーが好評を博し、国民的ブームとなる。
後にあまりの熱狂ぶりに政府が介入。番組は打ち切り、一時は全ての布袋戯のテレビ放映が禁止となる騒ぎへと発展。
等は、日本で一番有名な現代布袋戯のエピソードだろう。もちろん実話である。
1980年代、黃俊雄の息子である黃文擇と黃強華が霹靂社を創設し、父親譲りの外連味溢れる布袋戯でレンタルビデオ業界に参入。開拓した市場は百万人規模に上った。
これにより、霹靂社は台湾で最も有名かつ有力な劇団となる。
93年には布袋戯専門チャンネル、霹靂台灣台(PILI TV)も誕生。
これは100チャンネル以上ある台湾のケーブルテレビの中でも特に人気があり、生み出され続けるシリーズ作品は
木偶の造形の美しさもさることながら、魅力的なストーリーで現在も多くの台湾人オタと一部の熱心な日本人オタの心を掴んで離さない。
日本では布袋戯と言えば霹靂の布袋戯を指すことが多いが、「神魔」、「金光」、「天宇」など、他劇団の上演するシリーズもあり、一部はニコニコでも観ることが出来る。
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