幻想殺し単語

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イマジンブレイカー
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注意 この記事は新約とある魔術の禁書目録の重大なネタバレが含まれています。
了承した方のみ自己責任で突っ走ってください

幻想殺し(イマジンブレイカー)とは、ライトノベルとある魔術の禁書目録』に登場するである。

概要

とある魔術の禁書目録』の主人公上条当麻」の右手に宿る
触れた物が異と判断されるのであれば、例えそれが何であろうと打ち消すというを持つ。学園都市内の身体検(システムスキャン)では幻想殺しのが検知されないため、レベル0と認識されている。区分としては一応『原石』に該当するのだとか。

学園都市内で幻想殺しを知っているのは統括理事会のメンバー上条の周囲、そして「先代の幻想殺し」を使用した経験がある学園都市の統括理事長である魔術師アレイスター=クロウリー

但し、原石系であることや幼少時の上条を取材したマスコミによる軽率な行為などにより、彼に何かしら特殊なが働いている事実魔術サイド科学サイド問わず、容易に知ることが出来てしまう。そのためか、科学サイドは敢えて厳重に保護せず、表向きはレベル0のぱっとしない学生として扱っている。

効果・対象

効果はいたってシンプルで「触った異を打ち消す」というもの。
しかし触ればいいという反面、逆に言えば触ることができなければ全く意味を成さない。

効果の具体例を挙げると魔術で生み出された炎、超能力で生み出された電撃などは、右手で触れれば強弱や大きさに関わらず消滅する(場が地続きであれば更に効率的に)。ゴーレムに触れればゴーレムの構成を崩壊させる。爆弾なども、その起爆と爆発効果が依存するものであれば消せる。しかし、異が一切使われていない銃器や、何の変哲もパンチ等は当然効化出来ないし、異の余波で飛んで来たコンクリートの破片等も打ち消すことはできない。前述の爆弾なども当然、科学的に作られたものであれば適用されない。

原作本編で直接描写されたことはないが、御坂美琴レールガンも打ち消せるらしい。これについては超能力で発生してる電磁誘導を打ち消せば、それによって作用してた加速もキャンセルとする解釈が存在する一方で、ローレンが働くのは発射の間のみであり、その後は慣性の法則に従って射出される為、副次的な現には効果を発揮しないとする両方の解釈が存在する。

龍脈、地脈などの惑星を循環するエネルギーに対しても効果を発揮する。ただし、幻想殺しはあくまで「調和の取れた破壊」(異不自然に高められていないレベルまで引き戻す)を行うため、地脈や龍脈などが正常に運行している場合には効果は発動しない。これは人の『』といったエネルギーに対しても同様である。なお、『魔術』も生命を変換したエネルギーではあるが、こちらに対しては個々の魔術に加え、『天使(テレズマ)』も打ち消す事が出来る。

また、天罰回復魔術間移動など「上条当麻」を対とする異は、テレポートのために触れる手などが右手に接触していなくても善悪関係なく打ち消す。ただし対が「」など右手を含まない特定の部位であれば効果は発揮される。

効果範囲は右手首より先のみ。これで触れた物が異ならば打ち消すことが可
しかし、エネルギーや規模が大であるほか、起点を絶たないと消滅しないモノや永続的に発生するに対しては処理が追い付かず負けすることもある。
特に持続性・連続性があり多種の属性を含んでいるらしい『竜王の殺息』に至っては、効果を個々に消し続けなければならない上エネルギー大で処理が追いつかないという二重苦であったため、幻想殺しのっ向から打ち負けていた。相性最悪である。しかし物語が進むに連れて、この処理落ちを利用し異を掴んだり逸したりする技術を会得した。

他にも『女王艦隊』のように、区画分離がされている対は一度で全てを消すのは不可能だし、『御使堕し』のような広域に渡って展開されている現には対処のしようがない。

霊装の類は、「元から存在していた物質に、後発的に霊的効果を付与したもの」の場合はその効果のみを打ち消し、物質は残る。材質そのものが霊的効果を帯びたもので形成された具などは、そのものを消滅させるに至る。恐ろしい遺物キラーである。インデックス歩く教会を破壊したことが最も顕著。

さらにインデックスによると、上条は幻想殺しのせいで自身の運気を打ち消しているらしく、彼が不幸である一因を作っているとのこと。
実際、後述するコラボ作品の一つで「因果運命」さえも効化してしまっているが、新約15巻では上条記憶の有から「本当に幻想殺しを持っているから不幸なのか」と疑問視されている。

幻想殺しの正体

先代の幻想殺し

オッレルスく、時代・神話の転換期にはいつも幻想殺しと同質のが出現していた

それらは時に「画」の形として触れた者の悪病を払い、ある時には英傑達の「武器」として、またある時には「洞窟」の形で試練として存在した。
これらが同じなのか、そもそも何故そんなが存在するのかはさておき、幻想殺しが宿り(器)を変えるという特徴を持つのは確かである。

例えば。現実にも存在した近代西洋最大の魔術結社黄金夜明』の時代。
ヘルメス学や薔薇十字などの遺伝子を重ね、近代西洋魔術の礎を作った『黄金夜明』の終焉、つまり史実に記された結社の分裂はまさに「魔術史のターニングポイント」と呼べる。

この時代に、幻想殺しは『ブライスロードの秘宝』として姿を現した。

突き刺さっていたのはたった一本の矢であった。
ただし素材でも木でもない。濁った色のワックスを固めたような何か。先端がな五つ又に分かれた、何かを掴もうとするのような……。
『鏃は、矢羽は革、本体の矢柄は蝋……それもまた、血が蝋と化した屍蝋
つまり。
それこそが。

『幻想殺し。とある者の右手素材に製造された究極の追儺霊装。元は召喚失敗の際に退却せぬ者を魔法陣の向こうへ追い返すために用意されていた秘中の秘となる兵器です』

新約とある魔術の禁書目録18巻 ミナ=メイザース上条当麻シーンより抜

黄金夜明』時代の形状は「矢」。
それは人体の加工品で鏃は、矢羽は革、全体は血が蝋と化した屍蝋で構成され、鏃はまるで何かを掴もうとするのような形状をしていた。
ミナ=メイザースが言うには「とある者の右手素材に製造された究極の追儺霊装」。異なる世界からの召喚失敗の際、退却せぬ者を追い返すであった。

ブライスロードの秘宝は『黄金夜明』の魔術師同士の閥争い、史実上の『ブライスロードの戦い』において、アレイスター=クロウリーが持ち出して使用。サミュエルリデル=マグレガー=メイザースとウィリアムウィンウェストコットを始末する際に用いられた。

秘宝はメイザースとクロウリー戦闘の最中に破壊されたが、後の時代で「上条当麻右手」に同じが宿る事になる。
クロウリーはこれを予期しており、上条を活躍(成長?)させるためだけ学園都市を作った。

秘宝にはもう一つ、魔術法則が支配する「位相」の轢から生じた火(運命)を避ける役割がある。だが位相の轢から生じた運命は、クロウリーリリス」にも死という形で押し寄せてしまう。
アレイスター=クロウリー

世界の基準点

魔神のなり損ないであるオッレルスく「全ての魔術師たちの怯えと願いが集約したもの」。

魔神によってめられた世界を正すための「世界の基準点」とでも言うべき

君の右手の長さを、重さを、温度を、それぞれ計測していく事で全てをめ過ぎた者は、元あった世界がどんなものだったのかを思いだせる。それは命綱となり、あまりに方向性を曲げ過ぎてしまった世界を、いつでも元に戻す事が出来るようになる


ただ、確かにこう言える。君のその右手は、『世界の基準点』として機する、とね

新約とある魔術の禁書目録5巻 オッレルスの発言を一部抜

魔術を極めてとなった魔術師魔神』は、「無限」のを以て世界全体をめる事ができる。

魔神が支配する世界1+1の答えが3となり、地面に落ちる林檎に向かって落下し、生死の概念は曖昧となって死者は当前のように生き返る。
このように既存の法則は破壊され、そもそも常識が成り立たなくなる。

しかし、んだ世界には必ず弊が生じる。だから全てをめる魔神達は意識下でこう願った。世界を元の形に戻す際に足掛かりとなる「不変的な存在」があれば、「バックアップ」のようながあればいいのではないか、と。
その魔神達が意識下で抱える・願い・怯えが、『幻想殺し』となって顕れたのである。

実際とあるシリーズ世界魔神によって大きくめられており、新約9巻で「オティヌス」が何度も世界変を行っていた事が判明している。

事象の中心(神浄?)

正の魔神たちは、格・魔術師としての視点から「どうして上条当麻に幻想殺しが宿ったのか」を部分的にっている。

僧正
むしろ、おは最初から世界を見渡す採点者じゃった。その歯車たる儂ら『魔神』を想定した存在じゃった。故にそうした『それ以下』の局面でも振り回されずに問題解決に尽してきた。そちらのほうが正しい。幻想殺しなどお本質の付属物でしかない。というより、全世界魔術師の願いがさまよっている内に、お本質へ吸い寄せられた結果に過ぎん。言ってみれば、つまらぬ横じゃな。
神浄の討魔とは右手に付けられたものではなく、お自身に付けられた名であろう?であればの中心は過去レコードでも右手に宿るでもなく、おそのものにあると見るべきじゃ。


ネフテュス
全ての魔術師は、神浄の討魔という真名の持ち、そのきに惹かれて吸い寄せられたと今でも信じている。

新約とある魔術の禁書目録 13巻・14巻 魔神の発言を抜

魔神たちによると、今代の幻想殺しは上条当麻の付属物。

幻想殺しの正体は魔術師の願いの集積体であって、器を変える幻想殺しが上条右手に宿ったのも、上条の「本質」に吸い寄せられた結果でしかない。
魔神クロウリーは「事の中心は上条にある」と述べ、上条には幻想殺しに選ばれるだけの理由が隠されているという。詳細不明だが、それこそが彼の真名(まな)「神浄の討魔」であるらしい。

魔神「僧正」く、魔神世界をどう導くか定める「採点者」が上条との事らしい。
ただし、オティヌス科学(下記のテレマ教を参照)が絡む事も示唆しているので、採点者々は魔神主観的な見方だと思われる。

テレマ教との関係

テレマexit魔術師アレイスター=クロウリーが創始した実在する宗教近代魔術思想である。

そして学園都市科学サイドも、全てはテレマのカモフラージュに過ぎなかった。

私の持論は、『法の書』の完成と共に十字教術式の時代は終わった、というものでね。実際、君は良い所まで行っていたと思うよ。『上』という着眼点も含めてね。
オシリスの時代……つまり十字教単一支配下の法則ではなく、その先のホルスの時代フォーマットに定めていれば、私と似たような地点をしていたかもしれないな


君のやろうとしていた事は、基幹となっていたフォーマットそのものが古すぎたという事を除けば、私のプランと似通っていた。
異形で満たされた殿を用意し、その中で右腕のを精練し、そのでもって位相そのものの厚みを再調整し、結果として世界を変ずる思想。学園都市というある種のを封入された小世界とどう違う?君は、自らの行動を別の視点で捉え直すだけで良い。それだけで、あの本質を理解できていたはずだ。


……たかが十字教程度で、あの右手や幻想殺し……そして『神浄』を説明しようと考えた事。それ自体が、君の失敗だ

とある魔術の禁書目録22巻 アレイスター=クロウリーの発言より抜

クロウリーく、幻想殺しの正体および『神浄』は十字教程度の尺度では説明できない。その在り方を全な形で説明できるのが「テレマ教」の概念である。

現実に存在する「テレマ教」において、人は3つの時代(アイオーン)で区分される。

クロウリーは史実通り、1904年に高次元存在「エイワス」と接触。最初の妻であるローズ・ケリーの体を借りたエイワスから伝え聞いた内容を、ある一冊の本にめた。つまり「法の書」、今までの時代が終わるという魔道書の原典であった。
以降、魔術を憎むクロウリー魔術を排除する為にテレマ義=科学(偽装)する。

右方のフィアンマが着地点に定めていた「上」は、クロウリー的には旧時代のに囚われた「オシリスの時代」の古いフォーマットでしかない。ただ、そのテレマ要素を除けばフィアンマ的はクロウリーの計画、あるいは『神浄』の正体に近かったらしい。

オティヌスく、クロウリーは全ての「位相」を排除し、エイワスが佇む「科学世界」(なる物理法則世界)を直接操作することを論んでいるらしい。

上条当麻、そして幻想殺しはクロウリーの計画に関わる存在でも特に重要なファクターであるらしく、学園都市の創設から続く「事の中心」は上条だと言っても過言ではないだろう。

テレマ的な考察

テレマには「ハディート」という名の格がいる。
ハディートは右・悪魔祓い・未顕現・全存在の中心点など、幻想殺しと類似する要素が多く、幻想殺しもしくは竜王の顎の正体ではないかと旧約禁書の頃から予想されている。

実際、〈ALの書〉には上記の情報の他にも「神浄」や上条の外殻の色と一致してしまう色の情報があるし、ハディトとの別名「クンダリーニ」──人間の体内で眠り、チャクラをこじ開け上昇する──など、数々の共通点も存在する。

テッラが知っていた事とは?

オッレルスく、『神の右席左方のテッラは、自身の類まれな魔術研究により、幻想殺しの正体を知る為に最も近かった人材らしい。

左方のテッラが扱う魔術は「神の子が人の手で処刑された矛盾」を基にし、万物の順位を変更することにより単純な上下関係を作るという理論である。だが、その理論研究は極めて冒涜的に映る。

冒涜と言えば666(マスターリオン)ことアレイスター=クロウリーだが、クロウリーは旧来の魔術思想を卑下し、人がなる覚めを果たしてや全てと合一・調和を為す「テレマ思想」を提唱した。
そのテレマ思想は、本作でもクロウリーの計画の一つ「ならぬ身にて上の意思に辿り着くもの」に見て取れるのではないだろうか。




中の人(竜王の顎)

幻想殺しが上条当麻右手に宿っている事を、何らかの形で確約してるの存在。幻想殺しと上条に一層深みを与えている存在である。ファンからの称は中の人、中条さん。

初出は第2巻「吸血殺し編」と思われる。ただし実際に存在が確定したのは後述する22巻の戦闘である。

アウレオルス=イザード戦において、切断された右腕から『竜王の顎(ドラゴンストライク)』と呼ばれる存在が現出している。これはアウレオルスの『黄金練成』で生み出されたイメージだと思われていたが、上条は自身の右腕から事細かにが生えるイメージに疑問を抱き、アウレオルスとは関係なのではないか?と推測していた。

そしてこれも後述するが、『竜王の顎』の姿をした存在が『とある科学の超電磁砲』に登場したことで、アウレオルス原作ファンからヘタ錬扱いされることはほぼなくなった。

22巻 第三次世界大戦において

第三次世界大戦の終局、上条は『神の右席右方のフィアンマに右腕を切断される。
フィアンマは『サーシャ=クロイツェフ』と『禁書録』を手中に収め、『幻想殺し』を最後のピースとして『なる右』を完成させ、『上』へ至った。
フィアンマは既に用済みの上条を消すために惑星を消し飛ばし、十字教のあらゆる神話再現できる程の大なを振るったが、上条の肩口(切断面)から現出した『何か』によって弾き飛ばされている。

さらに上へと至ったフィアンマすら圧倒し、彼のが見劣りする程の大なが切断面から現出しかけた。
上条はその『何か』にりかけ現出を拒絶。上条の意思で現れたさらに別のが『何か』を食い潰し、大なの余波と共に右腕が再生。幻想殺しのは切断された腕からは失われ、再生した右腕に再び宿ったのである。

22巻では衝撃的な展開が続く中、際立った異常性を放つ上条サイドの展開、特に「中の人」の存在は上条当麻高校生でない事を確定させてしまった。

…『テメェ』がどこのかなんて知らねぇ。
『テメェ』が何をやろうとしていたのかも知った事じゃねぇ。
ただ…ここでは黙ってろ。こいつはが片付ける。

新約4-9巻 VSオティヌス

ゲージティ戦闘で『魔神』であるオティヌス敗北し、彼女に右腕が握り潰されてしまった際も、潰された右腕の断面からが現れた。しかし、このオティヌスによって簡単に握り潰されている。

この時点でのオティヌスは『無限の可能性』に縛られていたが、逆を言えばこの時点でも半々の確率にだって勝てるようなギャンブル性の高い状態にある。上条は自身が誇る不幸を遺憾なく発揮して二度も敗北しているのだが、中の存在も『正の50%』に傾いて潰されたのかはに包まれていた。
なお後述の新約14、15巻にてオティヌス戦と上里戦の中の人は別物に変質している可性もられている。

オティヌスは助けに来たオッレルスフィアンマの活躍で、事撃退するに至ったのだが、オッレルスによるとオティヌスに切断された右腕は切断面がグシャグシャになっており、とても縫合出来る状態ではなかった様子。しかし右腕は上条痛で気絶している間に自修繕していた。フィアンマは「今代の幻想殺しとして定着している」「幻想殺しは上条右手である事で意味を成す」とも言っている。

新約9巻、上条は回数にして万単位、あるいは億以上殺されているのだが、中の人は出てこなかった(一応、オティヌスとの直接戦闘の際に何かのが出現しかけた描写はあるのだが…)。
“くたばった” とされる幾千億もの世界において、「右腕が切り離されなかったのか」は不明である。これに関しては本当になかったのかもしれないし、肩から腕が離れた世界があってもオティヌスがすぐさまリセットして未然に終わった、という説がある。

ちなみにオティヌスとの直接対決にて判明している『上条当麻死因』を本文から抜すると「ひしゃげ、切断され、叩き潰され、引き裂かれ、爆散され、散り散りになった」らしいので、右腕が切断されなかったとは考え難い。いずれにせよ切り離された明確な描写がない事からも憶測の域に留まっている。

とある科学の超電磁砲 第59話 VS暴走した御坂美琴 Phase5.3

大覇祭二日戦闘暴走した御坂美琴が生み出した『の球体』。その発動を阻止御坂美琴を救うべく、の球体に立ち向かった上条当麻であったが、球体の前に幻想殺しは相殺すら出来ずに腕ごと千切り飛ばされてしまう。だが、千切れた右腕の断面から竜王の顎八匹現れ、の球体』を食いちぎり御坂美琴を開放した。

わずか数コマの出来事であり、すぐに姿を消したこともあってか竜王の顎を出現させた上条当麻自身や御坂美琴は直後のシーンでも竜王の顎』に気付いた素振りは見せなかった。一方で上条当麻と共闘した削板軍覇は『竜王の顎』を視認していたらしく、「ドラゴンが出るとはスゲェ(こんじょう)だ」という独り言を最後に残している。

戦後には上条当麻右手が旧約22巻と同様に再生していたりだとか、軍覇く『世界から来た理解できない』という『の球体』や、戦いの跡に現れた『金属』など、他にも数多くの根底に関わるであろうが増えた回であったが、幻想殺しとは別の話題となる為にここでは控えておく。

今回の話の中で、削板軍覇の発言により『竜王の顎』という姿もアウレオルスの想像物ではなかったという事実が判明した。一方で『八匹出現する』『上条当麻意識』といった竜王の顎』のも新たに追加され、外伝作品でありながらまさかの展開に読者を大いに驚かせる結果となった。

同範囲がアニメ化された『とある科学の超電磁砲T』でも当然登場。
特筆すべき点は漫画では白黒だった達に色が付いた事と、作画の参考用に設定されたが明かされた事だろう。
設定の開示がされたのは原作漫画の担当編集のTwitterにて。以下にその内容を記す。

以上のように随分と個性的なメンツが右腕の中に住んでいる事が分かった。

新約14-15巻 VS上里翔流

「幻想殺しは大したことなかった」「……幻想殺しの『』に、もう一つあったとはね……」
「こいつは……本当に、『前のヤツ』と同じもんなのか……???」

新約14巻における上里翔流との対決で右腕を抉られて敗北濃厚だったが、中の存在が上里を負かした。
新約15巻で上条オティヌス戦と同じではないと推測していた。

また、オティヌスはその正体について大方の予想はついているらしく、木原加群(ベルシ)がいれば自身の予想に確信を与えられたとも言っている。木原加群は「命やの価値」の研究に手を染めた科学者でもあるのだが、生前の彼がどんな情報を掴んでいたのかは不明。

新約18巻 VS聖守護天使エイワス、アレイスター=クロウリー

「ははっ!! 多少は成長しているようだがまだまだいな。しかも純度も甘い。どこぞで寄りでもしてきたのかねアレイスターッ!?」

新約18巻のエイワスアレイスター戦で出現したがエイワスにたった2行で潰された

しかし、成長ってやはり上条さんじゃなくて中の人のことなのだろうか…。

神浄の討魔

1巻から裂が「神浄の討魔ですか、良い真名です」との発言があったが、池はコミックガイドで裂の意趣ではなく「設定」として存在する事を示唆していた。実際、14巻あとがきでも上と神浄が対されているし、22巻本文でもクロウリーの計画と関連する事が述べられている。

んで魔神の発言を経て、新約22巻リバースで遂に出現した。

新約22巻 - 赤黒い何か
新約22巻リバース - 神浄の討魔

新約22巻でコロンゾンの「Magick」(クロウリー流の魔術)で粉々にされた上条クロウリーの治療で何とか回復したものの、「ホルスの時代」の先を行くコロンゾンダメージは覆せなかった。結局は右腕の損失を放置した為に「三角形面の集合体」が次々と泡のように吹き出し行してラインを形作っていく。く、その存在はかつて美琴がどこかで見たものとも違うらしい。

新約22巻ラストコロンゾンに再度腕を切られて出現。クイーンブリタニア号を破壊した。

新約22巻リバースで、この存在と同一かは不明だが右腕から出た何かが「神浄の討魔」「ドラゴン」と呼ばれる何かに姿形を変えた。
この存在は上条の姿と失った記憶を持ち、ふとインデックスを優しく見つめたり、キスを迫ったり(原作上条は元々インデックス女性として意識していたフシが有る)、記憶できない食の事をきちんと記憶・認識していた

そして聖守護天使エイワス称号の一つと同じ、ドラゴン本質的姿を持っていた。

魔術的記憶

史実のアレイスター・クロウリーは前世の記憶、すなわち魔術記憶の発掘を推奨した。

クロウリーはの子「アンク・アフ・ナ・コンス」や、かの魔術師エリファスレヴィ」の生まれ変わりを自称し、その記憶の一部を鮮明に引き継いだという。ネットでも読める〈法の書〉の注釈ではアンク・アフ・ナ・コンスの著名を名乗っている事は確認できるので、一度を通してほしい。

前世すなわち記憶を辿る思想は大昔からカバラが提唱していたが、前世はに保管され、記憶は人の内在するに還るという。

アンナ=シュプレンゲルexitはどういう意図か、新約22巻リバースでこの思想を引用している。

パナケア仮説

錬金術、すなわち近代科学の礎である「賢者の石」の生成過程で生まれたパナケイアという世界を癒す

オティヌスは幻想殺しを「世界を癒やす」と思った。
話はシンプルで、かのエリファスレヴィも重用した「マクロ宇宙ミクロな人体とリンクする」という法則を、パナケイアの仕様にも適用すればいい。

薔薇十字はヘルメス学・錬金術を駆使して世界を救おうとしたという。それと同じで、幻想殺しは世界を救うためにある(それが異物を刈り取るにせよ)。

…というオティヌス考察だが、これは本人が答えに行き詰まっているので保留状態である。

「自己」

薔薇十字団は君主制度を破り、哲学者の治めるを作ろうとした。
それと同じく、アンナ=シュプレンゲルexitは神浄に「旧いサナギを破って新たな自己を想像・獲得する」事を期待していたらしい。

そしてこれ、実はあのカブトムシアニメ版の映画に登場する三澤紗千香ボイスあの子にだって同じ事が言えてしまう。考察勢の間では、いまカブトムシが熱い!

あと史実だと守護天使人間に内在する霊的守護者「高次の自己」とも呼ばれている。聖守護天使エイワスの本作での異名ドラゴンである。さて、どういうことだろうか。

コラボ作品での描写

幻想殺しは世界法則で説明不可能であれば打ち消せるのだが、到底ありえない現が「物理法則」として当然のように存在する異世界においてもは発動する。
例えばセルコラボ小説とある魔術のヘヴィーな座敷童が簡単な殺人妃の婚活事情』では、北欧神話系の並行世界法則で説明できるも同じように打ち消していた(北欧神話ベースと判定されているらしい)。

セルコラボ小説合コンSSexit』では、『未踏召喚://ブラッドサイン』のヒロイン女王」が世界を消滅させているのだが、幻想殺しは機しておらず上条普通に消滅してしまった。流石世界の組成を削り取るレベルの攻撃には機しなかったのか、未踏級の「」が格級より上位の法則だからなのかは

電脳戦機バーチャロン』とのコラボ小説とある魔術の電脳戦機』(禁書VO)では、テムジンの拳に幻想殺しのを伝達させて戦った。小説の後日談にあたるゲーム禁書VOでも同じ戦い方をしている。
ちなみにテムジンは万機であり格闘オンリーの機体というわけではない。上条もスライプナー(複合兵装)を状況に応じて使い分けている。

スーパーロボット大戦X-Ω』では禁書VO名義で参戦。兵士にかけられた「ギアス」の効化していた。

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ニコ百だけでは情報に偏りがあるため、他の記事も読むと理解が深まるかもしれない。

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幻想殺し

419 ななしのよっしん
2020/05/24(日) 23:27:10 ID: DXMyu+NWrX
編集がドラゴンデザインが判明してるだけども17体と言ってるからドラゴンの数は意味がないと思われる。まだまだいるって事でしょう。
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420 ななしのよっしん
2020/06/03(水) 13:43:32 ID: NoZF3SqvoD
りゅう(おう)のあぎと
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421 ななしのよっしん
2020/06/03(水) 13:46:16 ID: xEP6uUjcdd
闇のアギト
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422 ななしのよっしん
2020/07/29(水) 11:58:29 ID: IxQNcSSJ0V
>>406
陛下は単独で上位異界も含めた並行世界以上の規模で破壊や創造をいとも簡単にやっているからどんなでも消滅しちまうのが当然だからなぁ……ちょっとした攻撃とはいえが規格外という一言では表現不可能なぐらい強すぎる……
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423 ななしのよっしん
2020/10/21(水) 10:19:21 ID: JW4kxNmbHs
を消す、って言うけどそれってあの世界では普通に存在するだよね?
それを異と判断出来るのは作品内じゃ理なんじゃないの?

言ってしまえばライターやコンロで火を起こす事も、魔術で火を起こす事も同じくあの世界の法則では当然できるものでしかない。魔法も確かに存在している世界なんだから
後者を異と判断してるのはそういった法則が存在しない作者読者世界観でしかなく作品内の世界観ではない
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424 ななしのよっしん
2020/10/29(木) 10:49:11 ID: q7hUlNuFFc
>>423
>>412を見ればわかるけど幻想殺しが打ち消している(送り返してる?)のはとある世界の根底にある物理法則の位相に属さない異界のもの。火を起こすの例なら前者は物理法則に則る現だから効化できない、後者異界法則を適用するから打ち消される…という感じ。
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425 ななしのよっしん
2021/02/27(土) 12:32:06 ID: Tsat1OAA80
世界フィルターが幾層もってあって、中にコアがあると過程すると、幻想殺しが消せないのはそのコアの部分の純物理法則のところ
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426 ななしのよっしん
2021/09/27(月) 23:49:50 ID: ZHDGKxVfDN
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427 ななしのよっしん
2023/02/17(金) 19:49:38 ID: 2fedTZs/kF
>>423
そもそも幻想殺しは「世界の基準点」だとされてるからね
何が正常で何が異常かの判断基準は幻想殺しの中にあるんだから、「異世界基準では正常」という理屈は通用しないんだろう
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428 ななしのよっしん
2024/04/20(土) 11:27:02 ID: unXFegLnTh
壺おじさん
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