採掘基地防衛戦とは、オンラインゲーム「ファンタシースターオンライン2(以下:PSO2)」に登場する緊急クエストの1つである。
概要
PSO2では1日に数回ランダムに緊急クエストと呼ばれるものが発生する。採掘基地防衛戦もその中の1つである。2014年7月現在では「採掘基地防衛戦:襲来」と「採掘基地防衛戦:侵入」、「採掘基地防衛戦:絶望」の3種類のクエストが実装されている。プレイヤー間での主な略称は「防衛戦」「襲来」「侵入」「絶望」など。
また、2015年12月実装予定のアップデート『煌き舞う絶対防衛戦』にて4つ目となる「採掘基地防衛戦:終焉」の実装が予告されている(2015年9月時点)。
同じエリア(惑星やアークスシップなど)で発生する緊急クエストは事前に運営側に予告されているものや一部期間限定などを除き同時に発生し、プレイするクエストを選択できるようになっているが、採掘基地防衛戦は惑星リリーパで発生する他の緊急クエストと同時に発生せず、また「襲来」と「侵入」と「絶望」のいずれも同時に発生しない。緊急クエスト開始15分前の予告メッセージもそれぞれ独自のものになっている。
基本的なルールは、惑星リリーパに存在するアークスの採掘基地の拠点(通称:塔)をダーカーの波状攻撃から守りきること。また、このクエストでは「正結晶」と呼ばれるものを集めてポイントを貯めることで様々なギミックが使用できる。ギミックは各キャラクターがそれぞれ一回ずつ使用できるが、ポイントを消費するわけではない。
正結晶を消耗してギミックを使用すると言うよりも、正結晶を一定量貯めることでギミックの使用を解禁する、と表現したほうが正確だろう。
エネミーの出現はWAVEという単位に区切られており、各WAVEには制限時間がある。また各WAVE間にはインターバルがあり体制を整えたり正結晶を拾ってポイントを貯めたりできる。
さらに、このクエストには貢献度やそれによる順位が存在し、WAVE単位ごととクエスト終了時に表示され、WAVE終了時順位上位3名は次WAVE中キャラクター名の下側に金・銀・銅の星が表示される。とは言え、この貢献度による順位付けは言ってしまえばただのお飾りであり、ドロップするアイテム等には一切影響しない。
ドロップしたアイテムはクエスト終了後にまとめて回収することが出来るが、大型ボスエネミーのドロップは通常クエストと同様に倒した場所で拾うことになる。
現状このクエストでしか出現しないエネミーや、ドロップしない高レアリティの武器も存在する。
ある程度プレイヤー間で連携が取れていないと攻略が難しいことや、「第8回 みんなで決めるゲーム音楽ベスト100」にも選ばれた固有の素晴らしいBGM、多くのレアアイテムのドロップが見込める点も相まってプレイヤーからは非常に人気の高い緊急クエストとなっている。
採掘基地防衛戦:襲来
2013年12月18日実装。
発生予告メッセージは音声が「アークス各員へ緊急連絡。惑星リリーパの採掘基地周辺に、多数のダーカーが集結しつつあります。防衛戦に備えてください。」
画面上部に流れる文章が「アークス各員へ緊急連絡。惑星リリーパの第一採掘基地周辺に、多数のダーカーが集結しつつあります。防衛戦に備えてください。」
少し横長の正方形に近い広いマップの下側に3箇所の拠点があり、それを守って戦うことになる。広いので移動には時間がかかる。そのためあまり動き回っていると全体に貢献できない。
(このため、ツインダガーやナックルのステップアタック、ランチャーのロデオドライブ、カタナのアサギリレンダン、雷テクニックのイル・ゾンデと言った移動系の攻撃を所持していると重宝する)
WAVE 1からWAVE 5、そしてFINAL WAVEまでの6回のWAVEに分かれており、WAVE 3には中型ボスエネミーのグワナーダ、終盤2つのWAVEには、WAVE 5にはダーク・ラグネ、FINAL WAVEにはダーク・ビブラス、と大型ボスエネミーが出現する。
このクエストからゴルドラーダとダーク・ビブラスという新エネミーが登場している。
ゴルドラーダは後頭部に爆弾を抱えており、部位破壊しないで倒すと爆発したり時間切れすると拠点に自爆特攻を仕掛けてくる。また、武器を装備している場合がありアークスの使用するテクニックやフォトンアーツに似た攻撃を繰り出してくる非常に厄介なエネミーである。
ダーク・ビブラスは 爆弾を生成することがあり、その時点での最も遠い拠点へと投擲する。この爆弾は既存の攻撃の中でも随一の破壊力を持ち、起爆してしまうとまず間違いなく一発で拠点が破壊されてしまうので起爆前に破壊しなければならない。なおパニックが有効であり、パニック状態にすることで15秒間、足に一定以上のダメージを与えると5秒間行動を封じることができるので、その間一方的に攻撃できる。
正結晶のポイントにより利用できるギミックは、拠点ではバーストバリア(拠点付近のエネミーを凍結させ、一定時間身動きを封じるギミック。バリアという名前に騙されがちだが、「攻撃を防御する」機能は無い)が500ptと2500pt、耐久値回復が1000ptと3500pt、防衛ソケットでは銃座が100ptと1500pt、フォトン粒子砲が5000ptと8000ptで使用できる。
2014年12月3日より新難易度XH(エクストラハード)に対応した。
採掘基地防衛戦:侵入
2014年3月26日実装。
発生予告メッセージは音声が「アークス各員へ緊急連絡。惑星リリーパの採掘基地周辺に、多数のダーカーが集結しつつあります。防衛戦に備えてください。」
画面上部に流れる文章が「アークス各員へ緊急連絡。惑星リリーパの第二採掘基地周辺に、多数のダーカーが集結しつつあります。防衛戦に備えて下さい。」
「襲来」が第一採掘基地で行われる防衛戦であることに対し、こちらは建設途中の第二採掘基地で行われる。
かなり縦長のマップであり、全体を4段に分けることができる。拠点は下から1段目に1つ、2段目に2つ、3段目に2つの計5つある。各段にはカタパルトが設置されておりそれを利用して移動することができる。
また、2段目と3段目の間と3段目と4段目の間には壁があり、エネミーによって破壊されない限りその間の移動はカタパルトでしかできないが、後ろ側にエネミーが出現することもない(一部の敵はワープで壁を越えて移動する。また大型エネミーの場合壁越しの攻撃が拠点に当たることもある)。
「侵入」の防衛対象となる拠点は「建設途中」という設定上「襲来」に比べて脆く、一度エネミーの接近をゆるせばたちまち袋叩きに遭って呆気無く陥落してしまう。また壁が破壊されるとエネミーの出現位置が広範囲に分散するため、拠点を守るとともに壁を守ることが非常に重要になってくる。
WAVE数は襲来と変わらず6で、WAVE 4には中型ボスエネミーのウォルガーダが2体、WAVE 3にはゼッシュレイダ、WAVE 5にはダーク・ラグネ、FINAL WAVEにはダーク・ビブラス、と大型ボスエネミーが出現する。
拠点の脆さ、出現するエネミーの強さ、クセの強いマップ等、総じて「襲来」よりも高難易度と言え、高ランククリアのためにはより一層のプレイヤー間の協力が求められる。
このクエストからヴィドルーダという新エネミーが登場している。
ヴィドルーダはプレイヤーキャラクターをスタン状態にする攻撃を行うため、スタン状態になったところに他のエネミーから追撃を受け倒れてしまうといったことがままあり、危険なエネミーである。
正結晶のポイントにより利用できるギミックは、拠点ではバーストバリアが500ptと2500pt、耐久値回復が1000ptと3500pt、防衛ソケットでは銃座が100ptと1500pt、フォトン粒子砲が5000ptと8000ptで使用できる。
元々は襲来と違い、拠点のギミックの利用が各キャラクター一回ずつしかできない仕様だったが、アップデートによる難易度緩和という名目で使用回数が「襲来」と同様に二回に拡張された。
2015年1月14日より新難易度XH(エクストラハード)に対応した。
採掘基地防衛戦:絶望
2014年7月16日実装。
発生予告メッセージは音声が「アークス各員へ緊急連絡。惑星リリーパの採掘基地周辺に、多数のダーカーが集結しつつあります。防衛戦に備えてください。」
画面上部に流れる文章が「アークス各員へ緊急連絡。惑星リリーパの第三採掘基地周辺に、多数のダーカーが集結しつつあります。防衛戦に備えてください。」
今度の舞台は、既にダーカーの侵食がある程度進んでいる第三採掘基地。「襲来」「侵入」を遥かに上回るダーカーの猛攻が待ち受けている。
やや横長の正方形に近いマップでかなり広い。拠点はマップ中央やや下に4つ。カタパルトが各所に設置してあるので移動に活用できる。
WAVE数は「襲来」・「侵入」とは違い8と2回増えている。WAVE 1からグワナーダが出現し、全体を通してグワナーダ、ウォルガーダ、デコル・マリューダ、ダーク・ビブラス、ブリュー・リンガーダ、ゼッシュレイダ、ファルスアーム、ファルス・ヒューナル、ダーク・ビブラス・ユガとダーカー系中型大型ボスが目白押しで出現する。特に中型ボスはザコ扱いで同時に複数出現する。 またファルス・ヒューナルは耐久などが大幅に強化されている様子なので注意が必要である。
また、このクエストよりダーカー侵食兵器として、機銃などを設置するソケットをダーカーが侵食し、その侵食されたソケットにダーカー粒子砲が設置されたり、ダーカー側の壁(ダーカー・ウォール)が出現したりと敵側のギミックが存在する。ダーカー粒子砲は放っておくと拠点に大ダメージを与えるが、個人で破壊することが十分に可能である。ダーカー・ウォールも破壊は可能であるが耐久値が非常に高いため、破壊もしくは二段ジャンプで飛び越えられるA.I.Sの使用が推奨される。また上空には侵食戦闘機も登場し、こちらも他のクエストで出てくるものより強化されている。
「絶望」における最大の特徴として、前述の説明にも登場したアークス側の人型迎撃兵器A.I.S(Arks Interception Silhouette)というロボット兵器をソケットより起動でき、搭乗できる。活動限界時間は一回につき2分のみと短いものの、攻撃力、攻撃範囲、機動力、耐久力の全てにおいてアークスのそれらを大きく上回る絶大な戦闘能力を持つ。 A.I.S搭乗時は専用のサブパレットを使用することになり、代わりに塔のギミックや自身のサブパレットは使用できなくなる。
が、それらを補って余りある攻撃性能を誇り、A.I.Sを呼び出すだけで戦況がひっくり返ると言っても過言ではないため、『絶望』においてはこれを如何に良いタイミングで上手く扱うか、が極めて重要なポイントとなる。銃座はもちろんのこと、フォトン粒子砲すらも歯牙にもかけない圧倒的な戦力である。最初は馴れない操作に戸惑うかも知れないが、何度も挑戦を重ね、手に馴染ませておきたい。
WAVE数の多さ、ボスエネミーの多さ、広いマップ、侵食ダーカー兵器と難易度は現在あるクエストの中でもトップクラスである。
このクエストからダーク・ビブラス・ユガ、 ソルザ・ブラーダという新エネミーが登場する。ダーク・ビブラス・ユガは基本的にダーク・ビブラスの強化版で対応も同じであるが、一度に複数の爆弾を別々の拠点に飛ばすことがあるのでその点だけは注意が必要。ソルザ・ブラーダは周囲のダーカーを強化するエネルギー弾やソケットを侵食する弾を打ち出してくるので放置していると周辺のソケットが軒並み侵食されてしまう。侵食弾は攻撃で破壊可能である。
このクエストではWAVEが進むと正結晶で得られるポイントが増え正結晶の見た目も変化する。WAVE1~3は従来通り1つ10ptの正結晶、4~6は20ptの純正結晶、7以降は30ptの極正結晶となる。
正結晶のポイントにより利用できるギミックは、拠点ではバーストバリアが500pt、2500ptと4500pt、耐久値回復が1000pts、3500ptsと6000pts、防衛ソケットでは銃座が100ptsと1500pts、フォトン粒子砲が5000ptと8000pt、A.I.S起動が200pt、7000ptと10000ptで使用できる。また、侵食されたソケットも正結晶のポイントを貯めることで開放できる。結晶ポイントで使えるギミックが重要になってくるので、WAVE間は積極的に結晶を集めたい。
またA.I.Sは強力だが、後半(特にWAVE 7以降)重要になってくるので、前半で出し過ぎると総崩れになりやすい。 かと言って出し惜しみをしていても塔を守りきれなかったり、後半でA.I.Sが多数出現して戦力を持て余してしまうことになるため、事前に使用するタイミングを宣言しておく等、他のプレイヤーとの連携が必須と言っていい。
総じて「絶望」の名に恥じない絶望的な難易度となっている。十分過ぎるほどの準備をした上で挑戦したい。
自身の戦力は言わずもがな、他の防衛戦以上に参加者との連携が攻略のカギとなる。
2015年3月11日より新難易度XH(エクストラハード)に対応した。
採掘基地防衛戦:終焉
2015年12月22日実装。
発生予告メッセージは音声が「緊急警報発令。惑星リリーパにおいて、ダークファルス【若人】の反応を確認。アークス各員は出撃の準備を。」
画面上部に流れる文章が「緊急警報発令。惑星リリーパにおいて、ダークファルス【若人】の反応を確認。アークス各員は出撃の準備を。」
採掘基地の正体は、リリーパ地下に封印されているダークファルス【若人】の力を削り続ける為の施設だった。
(凄い混乱期だったのによくこんな施設作れたなシオンさん)
しかし外部から力を得た事でついに復活しようとする【若人】をせき止める為、超大型フォトンキャノン砲を搭載した地中探索艇で地中深くに潜り、撃退することが本クエストの目的となる。
戦闘部隊は地中探査艇、防衛拠点は超大型フォトンキャノン砲を使用する為の3つのエネルギータンク(1つで発射可能で、残りは予備という設定)
全6WAVEと短めながら、三か所のエネルギータンクに三方向から絶望以上の敵勢力が襲い掛かり、最終WAVEでは復活しかけたダークファルス【若人】を削らないといけない高難易度ミッション。
ただし、絶望と同じくA.I.Sが使用可能で、WAVEが短く、必要な結晶ポイントもやや緩和されている為、最強兵器であるA.I.Sを活用するアークスなら造作もない、はずが……
よりによって侵食されたA.I.Sが襲い掛かってくる。おまけに(スキだらけとはいえ)開幕ブラスターを狙ってくる始末
この「A.I.Sエクソーダ」はアンチA.I.Sといえる性能で、A.I.Sの攻撃に対して高い耐性と、味方A.I.Sが近くにいるだけで攻撃が活発になるという厄介な性質を備えている。
反面、通常アークスの攻撃に対しては約4倍という極めて大きな弱点補正がかかる為、A.I.S操縦者とアークスの連携がカギを握る。
開幕からダーク・ビブラス襲来。ヒューナル(人型形態)DF三人勢ぞろい、湧き上限を突破して出現する特攻特化の新ダーカー「ダモス」など、ダーカー戦力も最大級。最後に出てくるDFアプレンティス・ジアは倒すのに手間どりすぎると、ミッション失敗必須の超極太レーザー持ち。
しかし、これらは平均24体起動できるA.I.S及びフォトン粒子砲・ブラスターを活用すれば対応可能。
総合的な難易度は絶望より低いとすら言えるが、結晶を拾いA.I.S等を活用する戦略的知識が極めて重要になる。
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関連項目
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