『星の王子さま』とは、アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリによる小説作品である。
原題はフランス語で「Le Petit Prince」、英語で「The Little Prince」。直訳すると「小さい王子」。
概要
サハラ砂漠に不時着した「僕」が、小さな星から旅立って星を巡って来た「王子」と出会い、王子の旅の話を聞く物語。
1943年にアメリカで英語版とフランス語版が出版され、世界中で翻訳・出版されて親しまれている名作。
日本では内藤濯氏による翻訳が知られており1953年に岩波書店から出版されていたが、日本での著作権の保護期間が終了した現在では新訳版が各社から出版されている(本記事下部「関連商品」参照)。
また、著作権切れ書籍の公開サイト「青空文庫」でも挿絵付きで公開されている(本記事下部「関連リンク」参照)。
児童文学作品でありながらも大人の心へ残るメッセージの面も大きい。
作者の来歴から第二次世界大戦と関連付ける解釈がされる事もある。
後年、本作を題材とした映画やアニメ、舞台など様々な形態の作品が作られている。
星の王子さま プチ・プランス
1978年7月4日から1979年3月27日まで毎週火曜日19時30分よりテレビ朝日系で放送されたテレビアニメ。全39話だが本放送では35話までしか放送されなかった。
制作はナック、明通企画、朝日放送で、1978年度第3回文化庁こども向けテレビ用優秀映画賞受賞を受賞したナック作品の中でも特に格の良い作品。アメリカにも全26話で輸出される。
テレビアニメ化にあたっては手続き上の困難があり、ナックが製作を実現させた事は業界では驚きを持って迎えられたと言う。
オープニングでは原作者名義での挨拶文が朗読される他、本放送ではキッコーマンのスローガンが読み上げられていた。
王子が地球を旅する一年間の物語として描かれており、基本的な設定や全体の展開は原作に準じるがアニメオリジナルのエピソードも多い。
キャラクターデザインはナック作品の方面ではお馴染みの田中英二氏によるもので、何と言っても王子が非常にかわいい。王子の声を松野太紀(松野達也名義)が演じており、声優デビュー作となっている。
視聴手段
DVDが2006年に発売されたが価格が高騰していた。
2021年にはリマスター版ブルーレイが発売され、パイロット版が特典映像として収録されている。
ネット配信としては2015年11月からはYouTubeのキッズステーション公式チャンネルにて配信された他、dアニメストア等の定額制サイトのラインナップに加わっていた時期もあった。
また、それに伴いdアニメストア ニコニコ支店にて配信され、ニコニコでも視聴可能だった。
2021年7月からは、まんが猿飛佐助の保全クラウドファンディング実施に伴う公式配信の中に加えられ、YouTubeのICHI公式チャンネルにて無料配信が実施されている。
関連動画
関連静画
関連コミュニティ・チャンネル
関連項目
関連リンク
- アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ Antoine de Saint-Exupery 大久保ゆう訳 あのときの王子くん LE PETIT PRINCE 青空文庫 (※岩波書店刊の内藤濯版以来の有名な邦題「星の王子さま」ではなく独自の邦題「あのときの王子くん」とされており、訳者あとがきではその理由についても語られている。底本には1943年のフランス語版初版第一刷(米国のレイナル&ヒッチコック社)が使用され、挿絵もそこからスキャンされている)
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