春の海とは、宮城道雄作曲の筝曲である。1929年に作曲された。
概要
元々は箏・尺八の二重奏曲だが、(後述するように)箏・ヴァイオリンの二重奏曲としても有名である。
元は皇室歌会始の勅題「海辺の巖」に拠るものであり、宮城道雄が失明する前に観た瀬戸内海の景勝地・鞆の浦を思い起こして作曲したものと伝わる。実は邦楽的なのは前半部だけで、中後半はどちらかというと洋楽的な色彩が強い旋律になる。
宮城道雄の代表曲であり、欧米にも有名な曲である。というのも、フランス人ヴァイオリニスト、ルネ・シュメーが来日した際、春の海を宮城道雄当人とヴァイオリンで合奏し、それを収録したレコードが1932年からフランスやアメリカで発売されたためである。
日本においては、お正月や将棋ゲームなどでこの曲を耳にする機会は多いだろう。厳冬の正月期になぜ「春の」海がかかるのか?と言われることも多いが、「春の海が春の季語であるため」「旧暦(二十四節気)での正月頃は立春に当たるため」と考えられる。
関連動画
ルネ・シュメーとの合奏版、およびアメリカにおける春の海。
VOCALOID
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