春風亭柳昇(しゅんぷうていりゅうしょう)とは、江戸落語の噺家である。戦後を代表する落語家、春風亭柳橋に落語を学び、また『お笑いタッグマッチ』のヒットにより、一時は若い女性が取り囲むほどの時の人にもなった過去がある。本名は秋本安雄(あきもとやすお)。弟子に春風亭昇太、瀧川鯉昇など。
えー、大きなことを言うようですが、今や春風亭柳昇といえば我が国では……私一人だけでございます
この口上もすっかりお馴染みであった。
概要
軽妙なトークの枕に新作落語で知られる一方で、古典落語は十八番の「雑俳」「茶漬間男」などが知られるものの、あまりレパートリーを持っていない。それでも人気落語家の一人として、82歳で病死する間際まで、高座に上がり続けた。そして、落語家ではまず見られない、自身の戦争体験なども枕や新作落語に採り入れたりしていたことも有名。飄々とした風貌に反し、意外と頑固ではあったが、1970年代に起こった落語協会分裂の危機の際、協会副会長として二つの派閥を取り持つ役割を果たしている。
春風高校校長柳昇
春風亭柳昇は、一世を風靡した学園コメディー『究極超人あ~る』(ゆうきまさみ作)という作品に登場する春風高校校長柳昇(やなぎのぼる)のモデルでもあり、これは本人も公認のネタである。これは柳昇の息子がアニメーターをしており、彼が作者のゆうきと親交があったため。当作品のドラマCDには春風亭柳昇本人が声を演じているなど、落語ファンにも嬉しい、けっこう貴重な音源や映像が見られたりする。
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