横井孝二(よこい こうじ)とは、「SDガンダム」を生み出したデザイナー・イラストレーター・漫画家である。
「鳥山劣」のペンネームでも知られる。通称・愛称は「横井画伯」。
概要
1968年(昭和43年)3月12日生まれ。愛知県名古屋市出身。
中学生時代に同人活動や商業誌へのイラスト投稿を始めた。画風が漫画家「鳥山明」の影響を受けていた事や、同じ名古屋市出身であった事からリスペクトの意味をこめて「鳥山劣」のペンネームを使用していた。
バンダイが発行していた雑誌「模型情報」に、極端にデフォルメされたガンダムのイラストを投稿した事がきっかけで、同誌に4コマ漫画「鳥山劣のMJ劇場」を連載した。連載中はエリマキガンダムなどのオリジナルデザインのガンダムを登場させ、後に独自の文化を形成することになるSDガンダムの源流の様な展開を行っていた。
高校生だった1984年には、バンダイがガチャポンで発売した「ディフォルメガンダム」にて見慣れたガンダムキャラを二頭身で描くキャラクターデザインを担当した。当初はバンダイ上層部や版権元の創通エージェンシーからは、ガンダムを冒涜したものと受けとられていたが、漫画家「やまと虹一」が漫画「プラモ狂四郎」で「ガンダムに瞳を描く」事を行って評価を得ていた事や、自身がデザインを担当したガチャポンの「ディフォルメガンダム」がヒットした事等から理解を得られるようになっていった。
1985年には「SDガンダムワールド」では企画段階から参加し、「SDガンダム」と言うジャンルを誕生させた。
1987年にはバンダイ傘下のデザイン会社で、後にスーパーロボット大戦のオリジナルキャラデザインやムゲンバイン等で知られる事になる「レイアップ」に入社して
- SDガンダム
- ウルトラマン倶楽部
- 仮面ライダー倶楽部
- 永井豪CBキャラワールド
- 戦闘メカ ザブングル
- 聖戦士ダンバイン
- 重戦機エルガイム
- 蒼き流星SPTレイズナー
- 機甲戦記ドラグナー
- 北斗の拳
- スケバン刑事
月刊コミックボンボンでは「元祖!SDガンダム」を連載した他、武者ガンダムシリーズや騎士ガンダムシリーズのコミカライズの際にキャラクターデザインを担当して、
といったオリジナルキャラクターを次々と生み出していった。
レイアップ名義で「機動警察パトレイバー」にデザインで参加したり、SDガンダムワールドのデザイナーとして長年在籍したレイアップを退社後は、同じくレイアップ退社組の「今石進」らと共にデザイン会社「シンクポート」に在籍して、アニメ「BRIGADOONまりんとメラン」のデザインを担当する等していたが、シンクポート解散後はフリーとして活動を続けている。
2011年にタカラトミーアーツから発売された「ファイアボール ディフォルメマスコット」にて、ディズニーの3DCGアニメ「ファイアボール」のキャラクター「ドロッセル」と「ゲデヒトニス」のデフォルメイラストを担当しており、販促資料のセールスポイント欄には、
ディフォルメイラストの元祖開拓者
と記載されている。
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