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横山光輝三国志とは、横山光輝による漫画「三国志」と、それを原作にしたアニメ「横山光輝 三国志」を表すタグである。漫画の方は横山三国志とも。
横山光輝「三国志」
横山光輝の漫画「三国志」はその名のとおり三国志を題材にして描かれた全60巻の長編漫画で、吉川英治の小説「三国志」（吉川三国志）をもとにし、桃園の誓いから蜀の滅亡までを描いている。そのため、献帝や陸遜、孫権などの一部の重要人物の最後は描かれず（特に呉は存在自体が後半では事実上カットされている）、蜀滅亡後の姜維と鍾会の反乱も登場しないため、注意が必要である。
1971年から1986年までの実に15年にわたる長期連載で、主に潮出版社の「コミックトム」などに連載された。
三国志を扱った日本の作品の先駆にして定番。今の日本人の、登場人物たちへの一般的なイメージを形作ったと言っても過言ではない。
そして読むと先生に褒められ、学校の図書室に置いてある数少ない漫画の一つ。
現在三国志を取り扱ったゲーム・映画・劇は多いが、それにより興味を持った人たちが入門書として読むことが多い。
単行本は潮出版社のもので全60巻と、集めるハードルはかなり高いが、ブックオフなどの古本屋ではかなり安価に手に入るほか、漫画を扱っている大規模な図書館などへいけばほぼ確実においてあるため、読むのは容易。
日本の三国志ファンなら横山三国志を読んでいて当たり前、といっても過言ではないほど、長い年月を経ても非常に高い人気を維持し続けている作品である。
アニメ版
1991年にテレビ東京でオンエア。全47話。赤壁の戦いまでを描いている。近年DVD化、CSでの再放送も行われている。
音楽をフェンスオブディフェンス（音楽監督はメンバーの西村麻聡）が担当したことも話題となった（「時の河」の項参照）。 サウンドトラック２枚は廃盤のままだが、演奏にFODの他、土岐英史（土岐麻子の実父でサックス奏者）、本田雅人（当時T-SQUARE。アニメ関係では後に「カウボーイビバップ」OP「Tank!」のサックスソロも担当）ら豪華ゲストが参加しており、フュージョンの隠れざる名盤とも言える。
実は1985年にもテレビスベシャルという形でアニメ化されている。(日本テレビ/シンエイ動画)
曹操の荊州侵攻から赤壁までの1と、赤壁後の荊州争奪戦から劉備の結婚、関羽の死と劉備の入蜀戦までの2に別れるが……金髪曹操や、美少女戦士于禁という時点で既におかしい。この2点に隠れているが死んでいるはずの人間が終盤まで生きている、逆に死なないはずの人間が死んでいる、仲達さんが誰この人?になっている。趙雲の出番が赤壁終了後になるなど、細かいツッコミどころがいっぱいで演技はおろか、横山版からも逸脱しているトンデモ作品になっている。もっとも、原作が破壊されるのは横山作品にはよくあることだが。
赤壁の顛末や劉備の蜀占領前に関羽が死ぬなど独自展開を繰り広げている今作であるが、逆にいえば短い尺の中で視聴者受けし易いようにまとめているといえる。戦闘シーンも見応えがあるので、細かいことを気にしない人には楽しめる作品になっている。横山版を冠さないほうがよかったのではないかと。アマゾン・プライムビデオで配信しているので興味がある方は見てみたら楽しめるかもしれない。
ネットにおける名台詞
その高い人気からか、ネットなどでも作中のセリフが使われることも多い。特に擬音などは横山光輝特有の表現も多く、物語をさらに印象深くしている。
『むむむ』という唸り声は、全60巻の内実に119回使用されており、ある意味この漫画（というより横山の漫画）を代表する台詞。
『孔明の罠』などの単語はニコニコでも多く使われており、三国志を知らない人にも広く浸透している。
それ以外の言葉も三国志の動画ではたびたび見られ、ある程度は知っておいたほうが動画をより楽しむことが出来るかもしれない。
又、2017年に放映された日本経済新聞のTVCM・WebCMに横山三国志が使われていたりする。池田秀一氏による「日経電子の版」というエフェクト付きのセリフが印象に残ってる人は結構いる筈。
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使われることが多いセリフ・言葉
- 待てあわてるな これは孔明の罠だ
- ジャーンジャーンジャーン
- げえっ！関羽！
- むむむ
- なにがむむむだ！
- だまらっしゃい！
- わしを殺せるものがあるか！
- ここにいるぞ！
- なにっ
- とてもつらい
- そんなものはない
- 何も見なかったことにしよう
- いわれてみればそうである
- 温州蜜柑でございます
- 甘寧一番乗り
- あまりに突然のことが次々と起こりどうお答えしてよいかわかりません
- 日経電子の版
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関連項目
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